俳壇賞2022 落選作 プランA 30句
葉書俳句:
テキスト:
明るくて雲も浮んでみたき春 ハードエッジ
きらきらと古き埃も御開帳 ハードエッジ
麗かやトントン叩く赤子の背 ハードエッジ
五線紙のお玉杓子が歌ふ春 ハードエッジ
初夏を行く白髪頭の婆二人 ハードエッジ
ふるさとの小さき展望台の夏 ハードエッジ
天守閣よりひとひらの揚羽蝶 ハードエッジ
誂へて裏地は黒に銀日傘 ハードエッジ
子の髪を水泳帽の中に詰む ハードエッジ
涼しさに住んでもみたき土星の輪 ハードエッジ
夏痩の自画像を描く鏡かな ハードエッジ
森の字に木の字の小さし蟻の列 ハードエッジ
橋長し夕焼の海を見つつゆく ハードエッジ
牛乳を飲んで夜店に行くところ ハードエッジ
絶え間なく花火のあがる哀れかな ハードエッジ
パトカーは白黒に金秋の風 ハードエッジ
秋草をリュックに挿して花舗を出づ ハードエッジ
墨を得て筆ふくらむや稲穂波 ハードエッジ
冬帝はお年を召して気難し ハードエッジ
氷柱にはなれず平らに氷る水 ハードエッジ
湯婆は小判のかたち暖かし ハードエッジ
紙吹雪ふらせてみたき初日の出 ハードエッジ
雪国は雪を敷き詰め初茜 ハードエッジ
若水や雪と氷を打ち開き ハードエッジ
湯の宿の二階に泊つる去年今年 ハードエッジ
大根も牛蒡もありて注連飾 ハードエッジ
太箸やどかと置かれし赤ん坊 ハードエッジ
羽子突に梯子持ち出す騒ぎかな ハードエッジ
かつかつと女初旅ハイヒール ハードエッジ
松過の雨の温水プールへと ハードエッジ
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