いのち(うつ療養記)
夜中中暗い部屋でアニメをずっと観ていた時期が懐かしい。懐かしいっつったって今年のことなのに。
朝が来るのが怖くて、夜に落ちるのが怖くて、何もかも受け付けず、一日中ベッドを踏みつけていた。
光を遮らないタイプのカーテンはちゃんと朝が来たことを教えてくれるけど部屋の照明はずっとついているし、私はまだ眠っていないし、今はまだ夜なのか、これはもう朝なのか。昨日の延長戦なのか。絶望的な明日なのか。今日はどこに行った。
怖かった。
何も無くて。
自分が存在しているかもわからなかった。
夜は待ってはくれなくて、また昨日の続きの日が始まった。
しがみついていた物はいつの間にか空虚になった。
あるのはただ不安と、絶望と、重くのしかかる私の命だけだった。
生きてさえいればいい?
生きているだけで今日もよくやった?
或いは本当にそうかもね。
重すぎる「命」をなんとか背負って耐えているだけで精一杯だった。
よく落とさずに今まで耐えたね。
あそこからまだ1歩も前に進んではいないけど、支えがいくつか増えたみたいね。少しは楽に持てそうかな。
まだ。まだ。歩かなくていい。
その重みと、支えと、バランスの取り方を体で感じて、ただ存在を認めるだけでいい。まだ、前は見なくていい。ぐっと堪えて、地面をよーく見て。