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【コミュニケーションデザイナー座談会】マネーフォワードに集まった4人の頭の中をのぞいてみた!

マネーフォワードデザイナーのはらゆみです。

ここ数ヶ月で増えたマネーフォワードのコミュニケーションデザイナー。
「どんな人達?」と聞かれることも多いので、座談会を開催してみました。

5月某日、集まったのはビジネスカンパニーに所属するこの4人

それぞれのこれまでや、思いを語ってもらおうと思います!

キャリアのスタートは制作会社で4人とも一致!

はらゆみ:みんな今までどんなことしてた?

まゆ:私のキャリアは小さな代理店から。
グラフィック中心にやってたら、部署が独立して制作会社になったんです。
そこからプランニングもやるようになって10年以上勤めました。

次に転職したインハウスはデザイナーが少人数で横断的な動き方でした。
要件定義、コミュニケーション設計、企画、クオリティコントロール、ブランディング施策……。
色々やってた感じに聞こえるけど、単純に「目の前の課題を何とかする!」をやり続けてきたのがこれまでかなあ。

なので「これどうすればいい!?」状態から進めることや、他部署とのコミュニケーションは得意かも!
あとやっぱりコミュニケーション設計。どう作れば見る人の感情が動く?どういう接点があるといい?を考えるのが好きですね。

アオノ:僕は新卒で入ったWEB制作会社で7年働いて、マネフォが2社目。
前職は大手クライアントが多くて、上流から一緒に課題解決していました。
案件は短期間、制約も多い中で場数を踏ませてもらって濃い日々だった。

コンペでのプレゼン、エンジニアとの連携、クオリティコントロール、クライアントとの継続的な関わりもしていました。

営業的な側面と制作の両方で、いろんな人と関わりながらやり切る。
広い視点でデザインに取り組むことが得意かなと思います!

サカガミ:僕のキャリアのスタートは福岡のWEB制作会社。
中小企業のサイトやキャンペーンLPを中心に制作に取り組む5年間でした。

手を動かして作るのも楽しいんですが、20代半ばくらいから範囲を広げて上流からコミットしたい気持ちが強くなってきました。
そのチャレンジのために広告代理店に転職して、大手化粧品ブランド等のマーケティング施策の戦略から実行まで広く経験を積ませてもらいました。

ブランドの特徴や強みを深く理解した上で、ブランドと消費者をつなげるコミュニケーションの在り方を設計するのが自分の強みかなと思っています。

はらゆみ:私も最初は制作会社のデザイナーで、WEBをメインに、アプリ、紙、広告、映像……色々やって10年以上。
そんな中、会社が事業ピボットして流れでインハウスに(笑)

戸惑いつつやってみたら、コミット範囲が一気に広がって面白くて。
知見を深めようと業界内転職して、ブランドマネージャーをしていました。
前職まではずっとtoCで、自分と年齢性別が近い層向けのサービスをやっていたんです。おかげでお客さまに憑依する感覚を知れた。

数字や理屈に落とし込みにくい感情や、心が動くポイントをつかんで言葉やビジュアルにすることが得意かなあ。
あと何か作る時に各ポジション巻き込んで納得感を醸成しながら進めていく。その過程を作るのも好きです。

(制作会社時代の話は盛り上がる)

ポジティブギャップを感じるほど業務範囲は広い

はらゆみ:そんな中マネフォに入社した決め手は何?

サカガミ:マネフォが提供しているプロダクトっていろんな人生を前に進めていると思っていて。
その実現のためにデザインの力を信じていると、外から見て感じたんです。

それからここ数年SaaSのCMが増えて、群雄割拠の時代に入ったと思った。
その中で一本の道を照らすためには、プロダクトを磨くのはもちろん、ブランディングの部分。
思想差で選ばれる状態を作っていくのが求められると考えたんです。
新しい挑戦ができそうだとイメージしてjoinしました。

はらゆみ:会社がデザインの力を信じてくれている点と、SaaSに対するブランディングの可能性、その2軸があるんだね。

まゆ:私も会社がデザインの力を信じてくれている点はまさに同じ。
採用イベントを観てデザイナーが考えを形にする流れがスムーズに感じた。
デザイナーに裁量と、各ポジションとの信頼関係がありそうだなって。

はらゆみ:入社して1ヶ月、実際どう?

まゆ:めちゃくちゃ思った通りで、こんなに色々やっていいの!?って。

全員:(笑)

アオノ:僕も同じです。ただ作るだけではなく仕切りからやったり、各所巻き込みつつ得意領域を発揮したり。
できることが広範囲でやりがいを感じています。

はらゆみ:実際今何やってる?

アオノ:自分はBXではなくマーケ寄りにいるんですが、フィールドセールスで使う資料や顧客接点の課題を共有してもらって、話す順番を整理したり。
っていうのを自分もオンボーディング受けながらやってます。

はらゆみ:資料って既存のワイヤーをキレイに清書するケースも場所によってはあると思うけど、そうではない?

アオノ:そうですね。膝突き合わせて現場の話や目指す状態を聞きながら、相談ベースで始まることが多い。
「アウトプットを綺麗にするだけじゃなく、伝え方をデザインしてくれる」って信頼してもらえてるなって。
今までのデザイナーの活動あっての関係性ですよね。

はらゆみ:実際howよりの相談が来ても、whyに立ち戻っての提案もしやすい空気があるよね。

サカガミ:まさにそう思います。「これをこうしてください」じゃなくて、「どうやったらこのプロジェクトって前に進みますかね?」とか「ユーザーさんと素敵な関係を作っていくには?」っていう粒度から関われる。
デザイナーのアクション次第で活躍範囲が広がりやすいと思う。

はらゆみ:1年やってきて一番上流からだったぞって言うプロジェクトは?

サカガミ:それはやっぱりカンパニーミッションの刷新ですよね。

全員:だよね!

サカガミ:上流からコミットできる環境だと思ってはいたけれど、「まさかそこ? 一番上!?」みたいな。貴重な経験になりました。

はらゆみ:ミッションの刷新自体もデザイナーからの提案だったんだっけ?

サカガミ:顧客接点の魅力を上げていくアイデアを考え始めた時に、ミッションに立ち返ったんですよね。
そこから会社の成長フェーズと整合性が取れている形にする必要があることに気付き、イノツメさんいなげさんと僕の3人で経営層に提案しました。

(想像以上のポジティブギャップだったと語るサカガミさん)

コミュニケーションデザイナーは欲張り!? 

はらゆみ:ここまで見た目を作ることではない話をしてきたけれど、改めてコミュニケーションデザインって何だと思う?
ビジュアルデザインやアートディレクションと重なる要素も多いものの。

坂上:ブランドと届ける相手のつながりをデザインすることだと思います。
それを実行する上で必要なクリエイティブの品質を上げるために、ビジュアルデザインやアートディレクションのスキルはもちろん必要。
ユーザーニーズや市場機会を捉える上でマーケティングの知識も必要。

まゆ:目的ベースの言葉だからね。「WEB」とか「グラフィック」みたいな媒体ベースじゃない。

はらゆみ:私が感じるのは、過去に自分がWEBデザイナーとかグラフィックデザイナーと名乗っていた頃と、思考の方法は大きく変わってないこと。
当時も「どう伝えれば届ける相手の感情にタッチできるだろう?」って考えるのに一番時間を割いてた。肩書きがより本質的になった感覚。

まゆ:うん。そこが世の中に浸透し始めたって思うと嬉しい。
自分のキャリアがスタートした時はこんな世界は想像してなかった。

アオノ:僕も同じように思っていて、アウトプットは何でもいい。
複雑な問題を整理した結果がビジュアルに落ちるって言うだけで、課題解決と接点の設計が作業比率的には大きい。
あとは個人、企業、株主、今後会社で働く人……接点にタッチしてくれる人は無限で、全ての人を前に進める。制限がないのが面白い。

まゆ:この領域をやりたい人ってみんな欲張りだと思ってる(笑)

アオノ & はらゆみ:はい、欲張りです!!

サカガミ:(笑)

(相次ぐ欲張り宣言に笑うまゆさん)

何よりも相手を理解したい

はらゆみ:幅広い職務の中で、大切だと思うポイントは?

サカガミ:独自の価値を届けるために、まず相手を正しく理解する。
何に困っているのか、何が欲しいのか。
他のブランドでもいいならそれでいいじゃんってなっちゃうから。

まゆ:自分と相手、相互で成り立つのがコミュニケーションだから会話を大事にしてる。
「感情の変化」という観点で作ったものが、機能している状態が大事。

アオノ:取り組みのポイントをいかに精度高く見つけられるか。
ユーザーの理解者であり、サービスの翻訳者でありたい。相手が気付けていない課題を一緒に考え抜き、見つけたい。
解決のためのより良い道を提案できる役割でいたいな。

はらゆみ:相手を理解する過程で、課題の中の見えやすい部分って言葉でどんどん出てくると思うんです。
でもそれだけじゃなくて、整理がつかない部分、矛盾を孕む部分、目を逸らしたい部分、モヤモヤして見えづらい部分をしっかりつかみたい。
相手の心のスイッチをグッと押せる表現って、言葉の下に隠れているそういったレイヤーにヒントがあるんじゃないかって。

まゆ:相手も分からないなりに何とか説明しようとしてくれるもんね。
言葉を聞く自分と、言葉以外を観察する自分が常に2人いる。

アオノ:アツいっすね……いい話だ

(みんないいこと言うので負けじと頑張る企画者)

楽しさと苦しさは人それぞれ

はらゆみ:ちなみに楽しさと苦労はどこらへんにある?

サカガミ:楽しいって思う瞬間……あるかなあ?

はらゆみ:んん!?

まゆ:えっ、今なんて言った!?

アオノ:ツラいっすか?

全員:(笑)

サカガミ:大変じゃないですかだって。楽しいというか……やりがい?

はらゆみ:あれ? え……ない?「楽しー!」ってなる瞬間ない!?(笑)

まゆ:私、さっきはらゆみさんが言った、モヤモヤをつかんだ瞬間。

アオノ:僕は自分が見つけたプラスαの解決策を加えられた瞬間。

サカガミ:いい提案の形が見つかった瞬間かなあ。
輪郭が見えてきた時や認識が揃った瞬間は、前に進んだ実感が持てますね。
出だしの策を考えるところで苦しんで、やりがいは次にくる。

アオノ:雨が降ったあとには虹がかかるから……

まゆ & はらゆみ:爽やかなこと言うねえ。

(虹をかけるぞ!)

アオノ:前半はだいたい苦しいじゃないですか。整理してる時。
アウトプットにスポット当たりがちだけど、そこに至る前の泥臭さ。

はらゆみ:私はその逆で、情報を整理しながら伝え方や見せ方をあーでもないこーでもないって練ってる時が楽しい。

アオノ:そっち?(笑)

まゆ:選択肢が生きている状態ってこと? 一番夢を見れるみたいな。

はらゆみ:もちろん手を動かすのも好きだけど、テンションは落ち着く。

サカガミ:へぇー逆だ。なるほどなあ。俺は進めば進むほど「はぁ♡♡」ってなる(笑)

アオノ:前半はらゆみさん、後半サカガミさんでやれば良いのでは?

全員:(笑)

アオノ:僕の苦しいことは、やれることが無限にあること。
課題はみんななるはやで解決したいのに、現実的にはそうできない。

サカガミ & アオノ:分身したいですよね。

(分身したい人たち)

少人数だけどやりたいことはたくさん

はらゆみ:楽しさと苦しさはその人らしさが出てるね。
この領域に関わる人間として、今後は何に挑戦していきたい?

サカガミ:ブランドの上流設計で良い結果を出し、事業成長に貢献することで自分も成長したい。
その先はまだしっかりとは見えていなくて、今は自分の成長にフォーカスしている感じです。
スキルアップすることで関わる人が変わっていって、自分より経験が豊富な人と一緒に仕事をできる機会につながるといいなあと思います。

アオノ:知りたいことをわかりやすく知れる状態を作って、お客様も社内もハッピーにしたい。
そこで結果を出して、この領域のデザイナーでできることを増やしていきたい。

まゆ:やっぱりインハウスに入った意味としては、自分達でやったことの成果を正しく追えることだと思っていて。
ブランドが絵に描いた餅にならないように、社内外含めみんなに浸透する状態まで考えられたらいいな。
それがインハウスでコミュニケーションデザイナーをする価値だよね。

はらゆみ:この領域って100名に近づこうとしているマネフォのデザイナーの中でも少数じゃないですか。
私は愚直に良い仕事を積み上げて、啓蒙も頑張って、マネフォ内の各ドメインでこの領域のナレッジが盛んに横展開される状態を目指したい。
その先に「インハウスでコミュニケーションデザインやりたい!」っていう新卒デザイナーさんが増える世界を作れたらなあ……。

(頑張っていこう!)

ということで、マネーフォワードのコミュニケーションデザイナーはどんな人達の集まりなのか、伝わりましたでしょうか?

「みんなのことをもっと知りたい」という私の裏テーマは満たされました!
興味がありましたら、ぜひ採用サイトもご覧ください。


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