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こどもアドボカシーについて考える①

みなさん、こんにちは🐾
原山優里花です。

先日、NPO法人全国子どもアドボカシー協議会主催(共催:NPO法人子どもアドボカシーセンター札幌)の「子どもアドボカシー基礎講座・養成講座」を無事に修了しました。
この講座を受講した今、こどもアドボカシーについて考えることをまとめてみようと思います。

そもそも、こどもアドボカシーってなに?


こどもアドボカシーとは、こどもたちの意見をみとり、ききとり、場合によっては代弁することです。こどもたちの意見を聴くことができる環境づくりや、意見形成のサポートも行います。

そして、上記のような意見表明等支援をする人のことを、こどもアドボケイトといいます。
意見表明等支援を専門的かつ独立した立場で行う人をこどもアドボケイトと呼びますが、家族や先生、家族であってもこどもアドボケイトとしての関わりをすることはできます。

長くなるので詳細は省きますが、下図のように様々な立場のアドボケイトが連携していくことが非常に重要です。

川瀬信一さん『子どもの声を尊重する社会の実現に向けてー子どもアドボカシーの取り組みー』資料より引用

こどもが意見を表明する権利=こどもの意見表明権は、こどもの権利条約に規定されている大変重要な権利ですが、こどもにも大人にもまだまだ浸透していない印象を受けます。
その理由の一つとして、「何も分からないこどもの意見に意味はない」、「意見を言えるようになったら、こどもがワガママになるのでは?」という大人の考えがあるかもしれません。

まずは大人が正しい知識を持とう


私自身、こどもの意見表明を支援する活動や、こどもの権利条約の啓蒙活動をする中で、上記のような否定的な声を聞いてきた経験があります。
大人のいうとおりに動くのが当然であり、こどもが意見を表明することを「大人への反抗」、こどもの権利は「大人が与えるもの」と捉える人もいるのです(私はこの考えに否定の立場をとります)。

学校の先生は怖くて強い存在、親の言うことは絶対、大人には逆らわないのが当たり前、という幼少期を過ごしてきた大人ほど抱きやすい考え方なのかもしれません。

しかし、そんな大人たちと関わり続けるこどもたちは当然、自分の意見を伝えることに怖さや諦めの感情を抱きます
その状態で、こどもたちに「あなたの意見は尊いものだよ、伝えていいんだよ」といったところで、なかなか意見表明に至りません...。

だからまずは、大人がこどもの権利について正しく知っていくことが重要なのだと思います。
あわせて、「自分はこどものとき、言いたいことを言えなかったのに...」といった感情が湧き上がってくる大人も出てくると思いますので、自己覚知※のサポートやマインドケアも必要になってくると考えます。

※自己覚知について
→自分のことを客観的に見つめて、把握することです。自分自身の人生を振り返って、なぜこのような価値観を持ったのか、どんなバイアスや先入観を持っているかなどを知ることで、こどもたちの意見を聴く基盤が初めて出来上がると考えます。


書き始めると長くなってしまいますね...!
今回は一旦ここまでにして、こどもアドボケイトという立場の特殊さ、多様なこどもたちの声を聴くためには?といった内容を次の記事でまとめたいと思います✏️

今回もお読みいただき、ありがとうございました✨

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