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古いGPU搭載PCでAlmaLinuxのインストールをした話【その2】

前回、AlmaLinuxのインストールができたので各種設定を行っていきます。


1.インストール作業の続き🔖📖

まず、インストール時に私が設定したのは以下になります。

  • rootパスワードの設定

  • ユーザーの作成

  • インストール先の設定

  • ネットワークとホスト名の設定

インストール画面
ユーザの設定(管理者にチェック)
インストール先の設定(ディスク領域の再利用)で、使用中のストレージを「削除」で選択
ネットワーク(有線)とホスト名を設定後

2.ホームディレクトリの日本語化🗽➡️🗾

インストール後の「home」ディレクトリが日本語で設定されていたので、操作しやすいよう英語表記に変更します。

LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update 実行時

上記コマンドを実行すると表示される画面で「Don't ask me this again」のチェックを入れて「Update Names」をクリックしPCを再起動します。
(※以下の画面は、管理者ユーザでの実行画面を忘れたので別ユーザでログインして実施した画面をキャプチャした画像です)

実行後確認(青文字のディレクトリ名が英語表記に変わる)
sudo shutdown -r now

再起動後、「標準フォルダーの~」画面が表示されたら「次回から表示しない」にチェックを入れて、「古い名前のままにする」をクリックします。

フォルダーの名前選択画面

3.GPUドライバのダウンロード📀

ドライバを入手するため下記Nvidiaのページから該当するGPU「GeForce GTX 550 Ti」の情報を入力します。

GeForce GTX 550 TiでLinuxをインストールする条件

「探す」をクリックして表示された画面で「ビュー」をクリックするとドライバの詳細情報が表示されます。
画面内のサポートされている製品を検索すると、使用しているGPUの型番が該当するのが確認できました。

GeForce GTX 550 Ti 確認

「ダウンロード」をクリックすると、「NVIDIA-Linux-x86_64-390.157.run」が「home/ユーザ名/Downloads」に保存されます。
「NVIDIA-Linux-x86_64-390.157.run」は下記「/tmp」に保存します。
ここではWindowsのようにマウスの操作で実施してみました。

画面左上のアクティビティをクリック
引き出しマークをクリック
ホームにあるDownloadsの中にある「NVIDIA-Linux-x86_64-390.157.run」をコピー
+他の場所を選択し、コンピューターをクリック
tmpディレクトリにペースト(保存)

Windowsのデイレクトリの構成は異なるものの、ファイルのコピー&ペーストや、ディレクトリを開く際にダブルクリックをすることも含め直感的な操作に違和感を覚えることはありませんでした。
Windows環境のGUI操作に慣れている人は、最近のUbuntu系、Arch系、Redhat系のLinuxディストリビューションに戸惑うことは少ないことが実感できます。

4.GPUドライバのインストール🏫


以下リンク先の手順を参考にインストールを実施します。

コマンドを実行し、必要なパッケージをインストールします。

sudo yum -y update
sudo yum -y install kernel-devel kernel-headers gcc make git pciutils tmux

次にルート権限で実行します。
以下コマンドでGPUドライバ「nouveau」を除外した起動イメージを生成して「nouveau」をPC起動時にロードされないように設定し、再起動します。

su -
mv /boot/initramfs-$(uname -r).img /boot/initramfs-$(uname -r)-nouveau.img
dracut --omit-drivers nouveau /boot/initramfs-$(uname -r).img $(uname -r)
echo 'blacklist nouveau' >> /etc/modprobe.d/modprobe.conf
echo 'blacklist nouveau' >> /etc/modprobe.d/nouveau_blacklist.conf
reboot

以下コマンドを実行した際、何も表示されていなければうまくいってます。

 lsmod | grep nouveau

次に、ドライバを保存したディレクトリに移動しNvidiaからダウンロードしたドライバが保存されていることを確認します。

su -
cd ../tmp
ls *.run

次に、nvidia-dockerを停止させてインストールを実行します。

systemctl stop nvidia-docker
bash NVIDIA-Linux-x86_64-390.157.run
reboot

インストール実行を行うと以下のようなエラー画面が何回か表示され、再起動するものの表示される解像度は変わりません。

エラー画面一部(基本「OK」か「yes」を選択)

エラー画面の途中で「--no-drm」を引数に実行すると解決することがあるとのメッセージ(キャプチャを撮り忘れました)があったので試しに以下のコマンドを実行し再起動しました。

su -
cd ../tmp
bash NVIDIA-Linux-x86_64-390.157.run --no-drm
reboot

5.GPUドライバのインストール結果😄

インストールの結果、解像度があがり、サウンドもGPUのHDMIポートからモニターに接続されたことが判断できます。

インストール作業前1024×768(4:3)➡️インストール作業後2048×1152(16:9)
サウンドにHDMIの情報が表示

スピーカーから音量テストの音が出力されるようになったことも確認できました。

5.次回に続きます📖🔖

最大の懸念事項であった古いGPUのドライバーインストールができました。
もう一度同じ作業(OSのインストール~GPUドライバのインストール)をした際にうまくいくのか不確定な部分があるものの、とりあえず次の設定作業(SSH設定やリモートデスクトップ接続など)に進みます。
それでは、またの機会に。


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