Windows11の「24H2」強制アップデートを防ぐ方法をまとめた話
1.はじめに😱
1/16からMicrosoftのユーザへの要求が活発になっています。
Windows11の「24H2」強制アップデート
Microsoft365のMicrosoft Copilot追加に伴う価格改定(30~40%値上げ)
ここではWindows11の「24H2」強制アップデートについて記載していきます。
2.Windows11の「24H2」強制アップデートについて🆙🪟🆙
Windows 11で「23H2」「22H2」の「Home」および「Pro」を使用しているPCに対して、バージョン「24H2」に段階的に更新するとのことです。
本件の発表時点(2025/01/16)で認知されている「24H2」の問題に該当しないPCをMicrosoft側が判定を行い、勝手に「24H2」のダウンロードとアップデートを行うとのことです。
3.強制アップデートを防ぐ方法🛡️
現時点(2025/01/19)で問題だらけの「24H2」にアップデートしない方法は3つあります。
「更新を停止する」ということは一時的とはいえ、セキュリティリスクを背負う側面があります。
自己責任で実施することを念頭に作業するようお願いします。
手順等は、下記リンク先を参考にしております。
3-1.設定画面のWindows Updateから更新の一時停止を使用する
Windowsマークを右クリックし「設定」を選択
設定画面の左側(画面では一番下)にある「Windows Update」を選択
画面右側の「更新の一時停止」のプルダウンリストから任意の一時停止期間を選択(最大5週間まで選択可)
設定後は「23H2」用のセキュリティパッチは自動更新されません。
3-2.グループポリシーエディターを使用する。
こちらは「Pro」で標準搭載されている機能を使用する手順です。
「Home」でグループポリシーエディターを使用する方法があるようですが、設定が有効にならないとの情報があります。
キーボードの「Windows」+「R」を押下
「ファイル名を指定して実行」画面が表示されるので入力欄に「gpedit.msc」と入力し「OK」を押下
ローカルポリシーエディタが表示される
※「home」だとエラーメッセージが表示されるローカルポリシーエディタの左側に表示された「コンピュータの構成」にある「管理用テンプレート」の配下にある「Windowsコンポーネント」を選択
「Windowsコンポーネント」の配下にある「Windows Update」の配下の「Windows Update から提供される更新フログラムの管理」を選択すると、右側の画面に「プレヒュービルドや機能更新フロクラムをいつ受信するか選択してくたさい」という項目が表示される
「プレヒュービルドや機能更新フロクラムをいつ受信するか選択してくたさい」をダブルクリック
表示される「プレヒュービルドや機能更新フロクラムをいつ受信するか選択してくたさい」画面の左上のラジオボタン「未構成」を「有効」に変更
「プレヒュービルドや機能更新フロクラムを~(以下略)」画面の左下にある「機能更新プログラムがリリースされてからデバイスに~(以下略)」の入力欄「0」を保留する日数に変更(最大365まで設定可)
画面右下の「適用」を押下し、「OK」を押下
設定後は「23H2」用のセキュリティパッチは自動更新されません。
3-3.batファイルを実行してレジストリを書き加える
PCのレジストリを変更する方法なので、細心の注意が必要になります。
上記「3-1.」「3-2.」と異なり、「23H2」用のセキュリティパッチの自動更新が行われます。
レジストリを追加変更する前にシステムの復元ポイントを作成します。
Windowsマークを右クリックし「設定」を選択
設定画面の左側にある「システム」を選択
デバイスの仕様の下にある関連リンクから「システムの保護」をクリック
システムのプロパティ画面で「システムの保護」タブを選択
Windowsがインストールされているストレージ(画面ではCドライブ)の保護が「有効」になっていることを確認し選択
「作成」をクリックし、システムの保護画面を表示
復元ポイントの名前を入力し「作成」をクリック
「復元ポイントは正常に作成されました。」とメッセージが表示されるまで待つ
メッセージの閉じるをクリック
システムのプロパティ画面(システムの保護のタブを表示した状態)を再度表示する
「システムの復元」をクリックし、システムの復元画面を表示
システムの復元画面で「次へ」をクリック
説明欄に復元ポイントの名前があることを確認し、「キャンセル」をクリックし画面を閉じる
システムのプロパティ画面を閉じる
以下のコマンドをコピーして、拡張子を.batファイルで保存する
reg add "HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate" /v "ProductVersion" /t REG_SZ /d "Windows 11" /f
reg add "HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate" /v "TargetReleaseVersion" /t REG_DWORD /d 1 /f
reg add "HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate" /v "TargetReleaseVersionInfo" /t REG_SZ /d "23H2" /f
※コマンド最後の"23H2"の部分が更新させたくないバージョンになります。
作成したbatファイルを右クリックして、「その他のオプションを確認」を選択し「管理者として実行」を選択
batファイルを実行後、レジストリの中身が設定されていることが確認できました。
誤操作防止のため、ここでのレジストリエディタを見る手順は記載しませんが、確認したい方は自己責任でお願いします。
※「コマンドプロンプト」から確認する手順を「補足」として投稿しました。(2025/01/22)
4.「24H2」更新を有効にする手順🆙🪟🆙
上記「3-1.」「3-2.」はWindowsのセキュリティパッチまで更新が停止されます。
セキュリティパッチが更新された際の、復旧手順は以下になります。
更新後は上記「3-1.」「3-2.」を再度実施すれば停止することができます。
ただし、タイミングにより「24H2」も一緒にインストールされてしまう可能性があります。
4-1.設定画面のWindows Updateから更新の一時停止を再開する(手順「3-1.」の再開方法)
上記「3-1.」の手順でWindows Update画面まで表示
画面右側の上部にある「更新の再開」をクリック
4-2.グループポリシーエディターの設定から再開する(手順「3-2.」の再開方法)
上記「3-2.」の手順で「プレヒュービルドや機能更新フロクラムを~(以下略)」画面を表示
「プレヒュービルドや機能更新フロクラムを~(以下略)」画面の左下にある「機能更新プログラムがリリースされてからデバイスに~(以下略)」の入力欄を「0」に変更
画面右下の「適用」を押下し、「OK」を押下
4-3.batファイルを実行してレジストリを削除する
上記「3-3.」と同様にPCのレジストリを変更する方法なので、細心の注意が必要になります。
また、他の手順と異なり日数が経てば「24H2」の更新が自動で再開されるわけではありませんので、「23H2」のサポート終了日である「2025/11/12」までに実行することが必須になります。
以下のコマンドをコピーして、拡張子を.batファイルで保存する(3-3のファイル名と別の名前が良い)
reg delete "HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate" /v "ProductVersion" /f
reg delete "HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate" /v "TargetReleaseVersion" /f
reg delete "HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate" /v "TargetReleaseVersionInfo" /f
作成したbatファイルを右クリックして、「その他のオプションを確認」を選択し「管理者として実行」を選択
5.終わりに🔚
強制アップデートの日程を前もって発表せず、強制的なダウンロードとインストールを強行するとはMicrosoftが暴走しているようにも見えます。
Windows11のシステム要件の敷居の高さと、更新のたびにバグが発生する「24H2」の実装を発端とした一連の経緯を見ると、Microsoftの信頼性の低下が顕著に表れています。
アップデートとバグ修正はOSを販売・管理をしているメーカーとして、矜持を持って対応してほしいものです。
それでは、またの機会に。
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