fripSideラストライブ埼玉SSA公演DAY2感想(Part.3 / 4)ノンタイ・B面”fripSide”

15 endless voyage
ついに来たわね。今後の曲は何がくるんだろう。まさかのis6ツアー再来とか?
閉塞感を突き抜けようとするかのような曲を得意にしていたfripSide世界観を受け継ぐような楽曲でとても良い。
is6がリリースされて、is3辺りで離れていった人たちが次々とこのアルバム良いぞ!って戻ってきて嬉しかった。
ラスサビの展開が本当に好き。もうこれは南條さんのthe chaostic worldなんですよ。

テン、テレテン……
16 memory of snow
\( 'ω')/ウオオオオオオアアアアアアアアアアーーーーーッッッッ!!!!
静かな始まりからドラムが叩かれ、情熱的なメロディに包まれる。
B面!!fripSideがやって来た!!
横アリ2でのmemory of snowはあまりに久しぶりすぎて斜に構えていたが、今回のは本当にありがたすぎる……。
最後のライブでこの曲をやってもらえて良かった。今まで追い続けていて良かったって思っちゃった。
late in autumnも来るって信じてるけど、ここからfortissimo-the ultimate crisis-という衝撃の展開でも良いよ!でもfripSideさんある程度ブロックごとに曲調まとめがちだからそんな心肺停止セトリは来ないかな。
「この雪にも隠せはしない……」
メロディがライブサウンドになることでより世界観が強化されて、強い……となっていた。えっこの曲を2022年の令和4年という時代に聴いていても良いんですか!この降りしきる雪に押し潰されてしまいそうな鬱屈とした(語彙がおかしい)雰囲気の曲をこの時代に聴いても良いんですか!?ありがとうございます……。
雪の中で確かに灯る炎のような温かさを感じる曲。切ないのに明るさを受け取ることで想いが溢れてしまいそう。
「君の記憶 見つけられるかな」の歌声から伝わる真に迫っている感情が美しすぎてもう昇天よ。「見てもらうこと 約束だった」なんですよ!見てもらえていない現在があってこの言葉を紡ぐんですよ!とても尊くないですか……?
「もう会えないこと 誰より理解ってるけど」なのに、「あの日から閉じ込めてた想いを星明かりが呼び覚ます」という切なさ。
こんな「今は一人の足跡」になっているのに「痛みも愛しさも全て抱きしめて歩き出す」んですよ!!
これが現状を抱えながらも、過去の君との思い出を胸に、再び歩き出して行こうとする私という。これが実によくできたfripSide世界観!!
しかもこの曲を今披露されてしまうと、君と僕の立場が観客と歌手とで逆転をしていって、これから南條さんの思い出を胸に生きていくという一面も突きつけられてしまうわけなのですよ。
もうこれは泣きですよね。
「優しくくれた最後の微笑み 僕はそれを守り抜きたくて」の感情ですよ。
間奏の温かいメロディに触れた後の歌詞が「涙零れだすその瞬間に 君の腕に抱かれた気がした」で、それも「冷たい空の微かな幻」だったという。もうどれだけ君のことを想っているのかというね。
これを包み込むサウンドと共に進んで行くので感情移入の度合いが半端ではない。
ラスサビで「今」が加わるということについてだけでも長々と語ってしまいたくなる。
この楽曲に没入している中で、より突き刺すように粉雪が舞い散っていく。全て優しく包み込むように。
「かけがえの無い記憶を纏って 心に君を刻むよ」

このブロックで急にラストライブらしさが出てきて切なくなっていた。次の曲次第では心停止するな……と思って構えていたが、次に来たのはこのツアーでよく聴いたピアノの音で。
17 passage
耐えた〜。fripSideに殺されなくて良かった〜。
本当にここで今までに無い曲が来てたら危なかった。地元の愛知に帰れずに埼玉に骨を埋めることになる所だった。
いや、この曲もそれなりに良いのよ。でも他の曲の殺傷力が高すぎるのよ。
これでB面Sideになっていたので、最新のB面が来たということは今度は……と非常にそわそわしながら聴いていた。初期のB面と言えば……?
ある程度落ち着く曲ないとホントに倒れちゃうからね。B面最新曲ということで今一番彼らが伝えたい言葉だろうし。
今回のツアーでどの会場でも出会って最近のB面の中でも破格の扱い。
新しい季節に向かう勇気抱いていきましょ。
そういえば先の曲でちらっと話したが、fripSideの歌詞に出て来る「君」というワードはだいたい観客に置き換えをすることができる。この曲を聴いていてくれる君だよ。なので特にこういったメッセージソングになるとより没入感が増していくところにある。近くに感じてくれているといいなぁ。

18 late in autumn
哀愁感のメロディ。最新B面から最古のB面へ。『UO嘘高まりA面Side』って茶化しててごめんなさいゾーンへ突入。
この曲が始まった時に抑えられない観客の歓声が聞こえて、これが我々の想いぞって思った。
繊細で綺麗なイントロから、南條さんの優しい歌声。
初期の頃とはまた違った感情が乗せられた歌声で、この声に心を動かされないなんてことがあるだろうか。
「舞い上がる愛しさを抱きしめた」←とても美しい
late in autumnを生で南條さんの歌声で聴けるのもこれが最後かぁと思うと途端に切なくなってきた。
切ない気持ちで聴くこの曲のメロディが涙腺を刺激してきて、ライブゆえにちょっと変化をつけていった所でも気持ちが昂っていた。
「終わりを告げて散っていく」という今まで当たり前のように聴いていたこの歌詞も現在のこの状況で聴くとそんなこと言わないで……と別の感情も襲ってきてヤバい。
「くーぎーるーためのえがおー♪」の所も可愛いし、「初めて心から人を想えたこと君がくれたから」「信じてたよ永遠にこの時が続くこと」
あっっ無理……これ棒振って聴くの無理。感情が……涙が……。
今までこの曲を聴いてきた思い出と、南條さんのfripSideに出会った出来事と、ライブ等で過ごしてきた日々が一気に甦ってきた。なるほどね、これが走馬灯……。
本当にこの曲が好きなんだなぁという思いと、南條さん本当にありがとうという感情で満たされていた。
サビで君へと訴えかけるような歌声を豊かに聴かされてしまい、もう涙を流さずにはいられなかった。ちくしょう、こんなところで泣くつもりなかったのに。Dear Allより前で泣くなんて。
でもこの曲の歌詞に誘われて、今までの年月を思い出していて、涙を止めることができなかった。
感情に押し潰されそうになりながらも間奏で少し自分を取り戻せ……なかった。
ハンカチ持ってきておいて良かった。タオルじゃ抑えきれない。
「きっと忘れないように君が残してくれた」←残してくれたんだ
もう2番サビの歌詞みんな書いていい?って感じなんだけど、本当にfripSideはnaoさんの栄光が大きすぎてどうしても南條さんは比較してしまうという立場にあって、今となっては申し訳ないことをしていたと思うんだけど、でもやっぱり南條さんは南條さんで彼女が一番良さを引き出してくれるような彼女にしか歌えない曲をたくさん歌い上げてきて、なんなら一期よりも二期の方が長いし、多くの人に愛されているしという感じで。なんだろう、南條さんのfripSideで救われた日々も確かにあったし、今こうして輝いているし。それに普段の日常でも南條さんの歌を聴いて、些細な日々も輝いて見えていたというか、勇気をもらっていたというか。本当にありがとうと感謝の気持ちで一杯になりながら、それでもこの時間がずっと続けばいいのになとか思ったりして。そうしている内にこの曲も落ちサビまでたどり着いていた。
もう南條さんの歌の素晴らしさの前に私は何もできなかった。
できることはただ、南條さんの歌を全身で受け止めて、この曲を記憶に残していくことだった。
南條さんも色々と思うところがあったのか、けっこう声が震えているような歌い方をしていて、それがよりこちらの感情へと作用していった。
こんなに素晴らしいlate in autumnを聴けるなんて。本当にありがとう。
この日のことを多分一生忘れないんだろうなって思った。
「君と誓った言葉だけを抱いて……」

割れんばかりの全力の拍手をして曲の終わりを迎えていたら、次に来たのは、
「歩いてきたこの道のり そっと佇んで振り返る」
19 Dear All
来てしまった……。おいおいこの流れはもうこのライブを終わらせようとしているんじゃないの!?やめてまだ聴けていない曲があちらこちらにあるの!!
しかし、この流れはどうしても涙腺に来てしまう。
明るい曲なのにこんなに心に来るなんてfripSideはどれだけ素晴らしいサウンドクリエイターなのだろうか。
サビでの「"ずっと"忘れることのない"深く"刻まれたこの記憶」の歌い方がとても良い。
明日が笑顔であるように願ってくれる南條さんは本当にお優しい方。
2Aメロの「正解は誰も持ってない」のところで声を震わせ、「アルバムを遡るように……」のところで歌に詰まる南條さん。
やっぱりこの曲歌うと泣いちゃうんじゃん!!
それで今までツアーでは途中で唐突に現れる不遇の位置だったのね。泣いちゃうから。
この時ほど声出しができないことを残念に思ったことはない。でも南條さんがなんとか立ち直って続けてくれて良かった。
相手が泣いてるとこちらは逆に落ち着くみたいな感じになっていたので、後半はしかとこの目と耳に焼き付けた。
しっかしlate in autumnからのこの曲の流れはズルいって……。
ラスサビで「ずっと忘れることのない深く刻まれるこの記憶」の『深く』により気持ちを込めていたのが印象的だった。
ありがとう。fripSideありがとう。

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