普段は良い人なのに
仕事抜きで接する分にはとても気の良い人だったり、情に厚かったり、ロジカルな人であるのに、会社では部下にキツい言葉を吐いて問題になっている人がいます。
こういうタイプの人いたなあ…と、パワハラ体質な会社に勤めていたときの同僚の顔が何人も思い浮かびます。
不思議に思っていました。
人に親切にすることができる、愛情を持って接することができる、論理的思考ができるはずなのに、どうして仕事になると別人のように振舞ってしまうのか。
先日、ご縁があって大手企業の産業医を歴任されてきた方と話をして、腹落ちしました。
先生からは「グループ・ポラリゼーションですね」と説明いただきました。
心理学用語で、集団極性化とも言います。
パワハラ体質の会社で大手企業の場合、(強固な)ピラミッド構造であり、長い歴史で脈々と(徹底した)上意下達の企業文化が醸成されてきた。
「自分達も上司や先輩から強く・キツく言われたが、耐えて今の地位にある。そのように部下には接するものだ」
という集団の思考がある。
所属している組織がパワハラ体質であり、自分が信じて勤めてきた会社を否定的に見ることもなく、行為が間違っていることだと自覚がないためパワハラをし続ける。
なるほど、と納得しました。
(心理学は私自身の専門領域ではないため、説明が理論の本来の意図するところと異なっているかもしれません、下記はご参考までに)
なぜこのようなこと(集団極性化によるリスキーシフト)が起こるのか。
一言でいうと集団の中で、感覚が「おかしくなっている」ということだと思います。
これは、自覚していても流されてしまうものです。
パワハラ体質の会社でパワハラしている人は必ずしもプロパー社員ではありません。他社では良いリーダーとして活躍していたが、その会社に入社したばかりにパワハラ社員に堕ちてしまう事例もあります。
居場所を確保するために、意図して染まる人もいます。
個人がマズい行為であると気がつき、心がけをすることはもちろん大事ですが、やはり組織も変えないと根絶は難しいと考えます。
組織を変えるのは、部長や事業の責任者の力だけでは弱い。
この局面でこそ、トップが上意下達、強い力を使って組織からパワハラ根絶を掲げるべきと思います。
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