男性の育休の実態
他のnoteで、男性にも育休の権利があることなど記載しました。
そして、それに対して会社が「男のくせに育休なんてありえん」など育休取得を妨害するような発言をする、取らせないなどがパタニティハラスメントに当たると書きました。
イクメンと言われ久しいです。「父親が育児をするのが当たり前だよね」のような空気が少しずつ流れてきたような気がします。
実態はどうだと思いますか。
本当にイクメン、男性の育児は一般的になってきているのでしょうか。
上のグラフ、育児休業取得率です。左が女性、右が男性です。
「男性すごい、育休とってる!」のように見えますよね。
よくご覧ください。
縦軸。女性のメモリと違うんですね。縦軸を合わせると、下のグラフのようになります。横軸に沿うような線が男性の育休取得率です(筆者が加工しています)。
これが実態です。
平成30年で6%ほど。
さらに、この育休何日くらい取得していると思いますか。
5日未満が56.9%です。1か月未満は80%を超えています。
5日とは、企業が従業員に有休取らせなさい!と義務づけられている日数と同じです。
考え方も選択も、その家庭によります。
家庭によっては男性は育休を取らず収入をキープしておきたいということもあるでしょうし、男性全員が育休を取る必要はないと思います。
女性も同じことが言えます。
育児に専念しているお父さんは自分の友人にもおります。お母さんは働き、とても家族仲がよく、子どもはとても元気にまっすぐに育っています。
男性の育休取得は選択肢の一つです。
取らせないようにする・取った人に不利益な扱いをするというのは、何の権利があってそうするのか理解に苦しみます。
興味深いブログがありました。
育休取得後の報復。人事が機能しない。
まだまだこんな時代遅れな会社があるのですね。
パパ「あの、育休取りたいんですが」
上司「え?お前が?男なのに?」
パパ「ええ…」
上司「まあ取っても良いけど、復帰しても戻るところないだろうな」
パパ「(つじつま合わせの思考0.2秒)あ、育休と言っても、5日ほどもらえればいいんで。有休も消化しないといけないので…」
上司「そういうことならいいよ。お前もイクメンだな。わっはっは」
みたいなやり取りでしょうか…たぶんこんな感じなのではないかな…。
権利を振りかざして重要な案件を担当しているのに、急に休むのは迷惑な人ですが「育休を取ります!」と妻が安定期に入った時点で報告し、不在時の対応など決めておけば、大きな問題にならないと思います(大きな問題になるのであれば、仕組みに問題があるので、別に手を打たないといけません)。
育休中に仕事をしてはいけないということはないので、育休取得後●か月後から会社の仕事の対応をします、など相談はできるのではないでしょうか。
結婚 妊娠 出産 育児 介護、自分の病気
重要な人生のイベントにおいて、「休むな」と時間を与えないことに、私は違和感をおぼえます。
あまりにも日本の文化に男は仕事で女は家庭という役割分担が根付いていて、育休の拒否がハラスメントになるという認識がない上司はたくさんいると思います。
100歩譲って、男性部下が育休をとり、出世コースから外れることを懸念してアドバイスをしているのかもしれませんが。
会社、上司の常識をリセットする何らかの刺激が必要だと思います。
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