効果的な叱り方を教えて欲しい
当協会でハラスメント対策の研修をするときは適切な叱り方についてお伝えしています。
そして、長時間叱ることは逆効果ということもお話しています。
社会人経験がある方であれば、長時間叱られた経験はあると思います。
(ちなみに私は非があるときは、ものすごく早いタイミングで全身全霊で謝るので相手の方も「…うん、分かったならいいよ」と長時間の説教にはなりません)
30分や1時間の時間、長く説教をされたときのこと覚えていますか?
やってしまったことは覚えていても、何を指示・指導されたか覚えているでしょうか。
協会の研修で、「長時間のお説教で何を言われたか覚えていますか」とアンケートをとっても、多くの方は「何を言われたか覚えていない」と答えます。
つまり、その説教は無駄になっている可能性が高いです。
また、ネチネチと指摘された経験はあるでしょうか。
私のかつての同僚(10歳くらい年上の先輩)は、他部署の人に対してよくネチネチと話す人でした。
残念ながらとても嫌われており、最終的には他の社員が殴り掛かりそうになり、みんなで止めたということがありました。
長時間やネチネチと言われると、お互い身にならず、ときには叱っているつもりの方にもマイナスの影響があります。
そこで、どうやって叱ったら良いかという話を研修ではしています。
その1つにSRSKT法(ソルスケット法)というのがあります。
これは、当協会参事で、株式会社ラーニングエンタテイメント代表の阿部淳一郎が名付けた方法なのですが、とても分かりやすいのでお勧めです。
S(指摘)・R(理由)・S(質問)・K(改善)・T(整える)
(なんと日本語の頭文字です!英語ではありません。覚えやすいでしょう)
たとえば、新入社員が社外の人も入れるワークスペースで一人で仕事をしていたとします。
お手洗いに行きたくなったので、パソコンを開いたまま(置き去りにして)トイレに行ってしまいました。
戻ってきたところに居合わせた上司が叱ります。
どうでしょうか。これ、コンパクトながらもしっかり𠮟れていると思いませんか。
パワハラになるのが怖くて叱れない上司も増えてきていますが、言わないといけないことは言いましょう。
そうでなければ、この部下はまたパソコンを置き去りにして、いつかパソコンを無くしてしまい、情報漏洩で懲戒されるかもしれません。
なんのためのハラスメント対策か。
叱らない上司になるのではなく、適切に叱り、部下や後輩の行動を矯正・正すこと。
良い職場にするために、適切な叱り方に慣れましょう。
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