読書メモ2 《叱る依存》がとまらない
臨床心理士・公認心理士
中村直人さんの
《叱る依存》がとまらない
を読みました。
私は、子どもたちを
理不尽に叱らないように
工夫をしてきましたが
もっと早く
この本を読むことができていたら!
と思いました。
これまでの勉強や経験により
なるほど!そうよね!たしかに!
と思うこともたくさんあり、
スッキリしました。
例えば、
◎「叱る」には、
効果が限定的なわりに弊害が大きい
◎子どもへの暴言は
脳の聴覚野の成長に悪影響がある
◎叱る→闘争・逃走反応を引き起こし、
反発やその場しのぎの対応を取ることにつながる
◎予告による対応が効果的
(こうなると怒られる、を予告し、
相手に回避してもらうことで叱らなくても済む)
など、
漠然とそう思っていたけど
言葉にするとそうなのね!
と感動しました。
これまで持ち合わせてなかった視点や事実を
いくつも教えていだきました。
◎依存症のメカニズム
◎叱るには
自己効力感と処罰感情の充足
という「ごほうび」(報酬)があること
◎慣れによる影響
叱られる側の反応の薄れ
→叱る側はごほうびを得られない
→より強く叱る(罵倒や人格否定へ)
◎叱る側のニーズ
もともと抱えていた苦痛(ストレスなど)を
叱ることで一時的に忘れられる
★叱る側への「支援」の必要性
◎生存者バイアス
「叱られて強くなった」の裏には
うまくいかなかった多くの人がいる
(が、発言力の強さにかき消されている)
「ニューロダイバーシティの教科書」
も読んでみようと思います。