見出し画像

この場所無理かも!場所見知りが強い障害児に親としてできることは

場所見知りして無理だったって具体的にどんな所?また親としてできることは何か教えて?

こんな疑問について「聞いてみたいな」と思われた方のために、今回記事を用意しました。

本記事の内容


場所見知りして無理だった具体的な場所

病院

小さい頃のともくんは、この病院の場所見知りが特に激しくて大変でした。
当時、病院の受付までは入れるのですが、肝心な診察室には入れない状況で・・・

診察を受けに来たにも関わらず、受けられない。どうしよう・・・

看護婦さんが出てきて一緒に中に入ろうと優しく声をかけるが親のそばから離れられない。無理に連れていこうとすると泣きじゃくる。

どうしようもなくなり、検査だけでも何とかできないかと待合室のいすで検査を行うことに。目の動きだけ見ることしかできず、その日は終了。時間にして約1時間以上はかかったかと・・・親はぐったりして帰ることに。

ともくんは斜視の為、定期的な診察が必要で今でも病院に通っています。

今は一人で診察室にも入れ、視力検査も受けられるまでに成長。おそらく小学校高学年ぐらいから周りが見えてきて落ち着いてきたかと思います。
長い間の経験と苦労が実を結んだ瞬間。看護婦さんと昔の話をするのが懐かしい状況となり、良い思い出となりました。

実家

孫の顔は見たいものです。みなさんも子供を実家に連れていくケースは多々あると思います。その時、実家で泣かれるケースというのはありませんか?

ともくんもまさにそうでした。実家の玄関の前で大泣きされました。
入ろうにも入れず、どれくらい時間が経ったでしょうか?
とにかく安心感を与えるようにして、落ち着くのを待ってようやく中へ。
中へ入っても親にしがみつき離れない状態。

ここでやってはいけないのが、泣かないように叱ったり、困った顔をすること。ともくんはそのような感情をくみとるのが敏感な子なので、特に注意を払うこととしました。ただこれも、何回か連れていくうちに慣れてくるものです。あせらずにじっくり子供のペースに合わせることが必要そうです。

療育施設

保育園に入る前に、何ヶ所か療育施設を見に行きました。大人でも当然はじめての場所には不安はつきものです。まして子供にとって不安はさらに大きくなるでしょう。体験で見に行ったはいいものの、中に入れず外から見て終わった時もありました。また、中に入れたはいいけど、部屋中をひたすら走り回って終わることもありました。新しく見たこともないところでは、このような行動になってしまうのは致し方ないところでもあります。

通おうと決めたらひたすら慣れていくのを待つしかありません。
大人が職場が変わって慣れていくように、子供も同じ経験をしているので温かい目で見守りましょう。

旅館

だいぶ物心がついてきた頃かなと思い、温泉旅行に初めて行った時、この場所見知りが出てしまいました。中に入るところからすでに半泣き状態で、かろうじて部屋についたけど落ち着く様子もない。
せっかく温泉や食事を楽しみに来たにも関わらず、これはどうしようかと・・・お金も払ってるし・・・

夕食もとれないまま、あきらめて家へ帰ろうかと旅館の方に相談。
もうちょっとだけ様子見て、よかったら交替で夕食に来て下さいと旅館の方から提案を受け、いったん部屋へ。ともくんは疲れがピークに達していたのか、寝てしまいました。ある意味チャンスとなり、一人一人夕食を食べてきて、ともくんが起きた時のために、おむすびとちょっとしたおかずを旅館の方が用意してくれました。本当に感謝しかありませんでした。

ともくんが起きた時は、とにかく親が寄り添ってあげることで安心感を与え、なんとか留まることができました。朝食も急遽、お部屋まで用意してくれるなど何から何までお世話になってしまいました。お騒がせしながらも、帰らずにすんだのが本当によかった思い出です。初めての外泊などの際は、色々なことを想定しておくと良いかもしれませんね。

親として できることは

場所見知りを解決する方法として親としてできることをまとめると

・慣れてきて落ち着く時が来るのを待つこと

・とにかくここは安心な場所だよとしっかり伝えること

・親が一緒だから大丈夫だよと不安を取り除いてあげること

・そもそもダメそうだなと思うところには行かないこと

こういった意識を持っていると良いかもしれません。

最後にお伝えしたい事

場所見知りするということは、逆にいうと「自分の家は安心できるところ」と認識されていると思います。
そのため見知らぬ所に行くと不安と警戒心が増して泣いてしまうのかと。
そう考えると親としては何となく嬉しいですよね。

少しでもご参考になれば幸いです。

最後までお読み下さり、ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!