レーザー銃で相手を狙え!〜3対3のドキドキ本気バトル〜
お正月の余韻が残る1月5日。
新しきモノにすぐチャレンジしたくなる原っぱ大学千葉では、新たな戦いの火蓋が切って落とされました。
その名も、「レーザータグバトル」
レーザータグバトルの面白さと奥深さを、原っぱの特攻隊長ジョニーがリポートします。
What is レーザータグ?
レーザータグ!?なんじゃそりゃ。私も、全くピンと来ませんでした。
ここでざっくりと説明を。
ウィキペディアを調べてみると、以下のような説明。
レーザー光を発する銃口から赤外線のレーザー光を発射して検出器で検知して命中を判定する。 (出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)
つまり、レーザーの出る銃で戦うんだそう。
レーザービームが出て戦うのは、さながら、スターウォーズの世界観。
さらに、ウィキペディアでは、こう続きます。
BB弾を使用するサバイバルゲームでは着弾の判定が自己申告であるので"ゾンビ"問題が発生する場合があるが、レーザータグでは機械的に自動的に着弾判定されるのでその心配がない。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)
サバゲーやナーフバトルで問題となる「ゾンビ問題」も、機械判定となるためレーザータグでは発生しないとのこと。
それは明確でわかりやすい!
※ゾンビ問題:サバゲーやナーフバトルでは、基本的に自己申告性のため、洋服の端に当たった場合や、弾の威力が小さかった場合など、意図せず生じてしまう「当たったことに気づかない」現象。
「当たった!」「いや、当たってない」と言うやり取りは、特に子どもたち参加のナーフバトルで頻繁に発生し、お互いにモヤモヤした気分を抱えて戦うことになる。
北村隊長に会いに行く
「スターウォーズ的な戦いができる」情報だけを手に、実際に森でお会いすることに。
フットワーク軽く、日本のレーザータグ第一人者、K-LASH®︎北村隊長は森にやってきてくれました。
そもそも、この北村隊長、学生時代に留学先のカナダでレーザータグを経験し、その面白さと、チームビルディング効果に魅了され、これを仕事にするため自衛隊に入って戦い方を学んだ後、今の会社を設立されたという、初志貫徹な方。
しかも、"森の下見"に来てくださったのに、「まずやってみましょう」と、原っぱ大学我ら2人を相手に、じっくり丸1時間、対戦してくださったのです。しかも本気で。
どれだけレーザータグを愛しているか、これで私たちにも伝わりました。
さらに、実際やってみると、
レーザータグ、おもしろい!
このレーザー銃、赤外線で200m先の相手も狙える優れもの。遠距離でも焦点に当たるため、体力だけの勝負にならないのもまたいいところ。
さらに、機械が判定してくれるため、当たった / 当たらないが一目瞭然で、ジャッジも明快。
話は、3人対戦に戻ります。
本気で戦ってくれている北村隊長の、強いこと強いこと。どこにいるのかがまず把握しきれない。動く動く、しかも気配を消して。
どこだ、どこだと探し、ようやく見つけた、狙うぞーっつと木の影から覗いた先に、北村隊長がこちらを狙っている姿を見た日には、心が打ち震えました。
これを仕事にしてるんだもの、そりゃ強いわけですよね。
そんなお試しを経て、「これは実際に参加者さんとバトルしたい!」と緊急企画。1月5日を迎えたのでした。
森のフィールドを存分に使ってバトル
さて、迎えた当日。
3人チームを複数組み、
1回戦:やられた数が少ない「無限殲滅戦」
2回戦:陣地を取った方が勝つ「占領戦」
この2つのルールでゲームを進行。
打ち方を教わり、次第にルールとレーザー銃に慣れながらゲームが進みます。
ゲームでは、木の影やツリーハウスだけでなく、森や茂みの中、山の高低差もバトルに生かします
サバゲー的なリアルバトル(多くはナーフバトル)の経験者が多いチームが強いか、と思ったら、意外に無駄な動きの少ないバトル初心者チームが勝ったりと、どんでん返しも。
歴史に残る佐倉の戦い
どんな戦いが行われたか、その一幕をご紹介。
この日最年少の3人組、小学校5年生チーム。
彼ら(小5)以外は、みんな中高生やオトナ達。作戦や銃の照準の合わせ方に差が出て、惜しいところまで行くも、勝てない。
勝てないけれど、「このチームで戦う!」と奮闘する5年生チーム。
勝たせてあげたいと思いつつ、子どもを子ども扱いしないことが大事だと思っている原っぱ大学では、相手へのリスペクトとして、一切の手加減はしません。故に、勝てないまま迎えた最終戦。
最後は、中高生チーム vs.小学5年生チーム。
ルールは「占領戦」。3つあるベース(BASE)(写真参照)を長い時間取った方が勝ち。
ベースは円筒状になっており、頂点の部分をレーザー銃で撃つことで「確保」することが出来ます。
「確保」状態を所定の分数を維持するとそのベースは「占領」されたことになり、確保していたチームのものになります。時間の計算はベースに内蔵されたコンピューターが自動で計算しています。(K-7ホームページより引用)
勝つためには、
①早くベース(BASE)に辿り着く ことと、
②ベース(BASE)を長く守り切る
この2つがポイントになってきます。
中高生チームは強いものの、即席チーム。思春期でコミュニケーションが上手くできない可能性に一縷の望みをかけ、勝利への希望をつなぎます。
①足の速さはそこまで変わらず、3つあるうち1つは小学生チームが先に、あと2つもほぼ同着。
お、いいぞいいぞ
次のポイント、②長く守り切れるか
ベースを狙って近づいてくる相手を倒すか、
もしくは1人がやられたとしても、後ろからの援護部隊がいれば、相手の占領時間を減らすことができるのです。
が、ここは難しかった模様。
あっという間に中高生チームに撃たれ、復活するために陣に戻る小5チーム。
この復活のために陣に戻る時間が、長く感じて切ないこと...。
そうこう小5チームが陣に戻っているうちに、どんどんラインを上げる中高生達。
占領。。。
この戦いも、小5チームは敗れ、中高生チームの勝利。
中高生チーム、さすがでした。
どう戦うと勝てるか
ここからは完全に私、ジョニーの戦い方の体感値で話します。
どう戦えば勝てるのか。
「動ける人がいるチームが勝つのかな」やる前はそんな風に思ったのですが、やってみると全く違うのです。
予想以上に
「情報共有の上手いチームが勝つ」
そんな結果だったのです。
なぜなら、3対3である点と、200m先まで狙える銃の性能です。相手の位置を把握し、「自分は当たらない + 相手は狙える」を両立する位置を確保する必要があるのです。
その位置は、時に、自分からは見える敵も、別の味方からは見えないということもあります。同様に、敵から狙われていることが、自分には見えていなくても味方からは見える、そんな時もあります。
先日、サッカーの岡田監督にお話を伺った時、「中田ヒデは、同じピッチにいても、誰がどこにいるか、上から見えてるんだよね」なんてことを言っていました。全員が中田ヒデの能力を獲得することは難しくとも、全員の目と耳と声を共有すれば、それに匹敵する力を得ることはできるのです。
時に声は相手の心も折ることができます。相手が隠れて近づけてたと感じても、「ここに1人いる!」と情報が共有されただけで、精神的に有利は崩されます。
これが企業のチームビルディングとして活用されるのは、非常にうなずけます。気づいて帰るだけで、どんどんチームが良くなるのですから。
感想
無事に終了した第1回原っぱレーザータグバトル。終了時の感想は、誰もが「またやりたい!」という声だったので、次回の開催を考えると共に、
北村隊長から「日陰をうまく使うといい」なんて声も。
赤外線を使うレーザータグ。日かげ / 日なたで照射距離が変わってしまうんだそう。
ぐぬぬ、奥が深い
ご参加くださったみなさま、ご協力いただいた北村隊長、ありがとうございました!