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だから、そのメルマガは読まれないのではないか?
この言葉にどれだけ支えられたことか。
弊社NASUでは、昨年の9月からメールマガジンを創刊しました。ターゲットは法人。内容は、メルマガのタイトル通りで「デザインが良くなったらどうなるの?」。
つまり、「デザインを変えたら見た目が良くなるのはわかった。でもじゃあ、それでどうなるのか?」ビジネスにおいて、どんないいことがあるのか? 見た目だけを作っているのではないということを証明していくという、大きなテーマがあります。
弊社のコンテンツの中でも、はっきり言って、結構手間暇をかけている部類に入ると思う。支えてくれたのは、この言葉です。
土屋鞄では1本のメルマガを創るのに、複数人で議論をしながら、企画から制作・発行までに1週間をかけて作っていた。「メルマガなんて送ってもどうせ、10%くらいしか読まれないし、数時間で書かないとコスパが悪い」などと考えてないだろうか? 実はその逆で、数時間しかかけていない想いのこもったメルマガではないから、読まれない、効果がないのである。
これは、土屋鞄の元役員が、土屋鞄が急成長した理由を語る記事の中で明かした話の一部です。
1本のメルマガを創るのに複数人で議論しながら1週間!! かなり時間をかけてるなと感じますが、実際弊社のメルマガ制作も同じくらい時間をかけています。でも、このくらいの手間と時間が必要だと思えるのは、土屋カバンさんの事例を見ていたからです。
手間暇をかけるといっても、ただ気合で続けるのは難しい。だから運用のルーティンをしっかり決めています。ざっくり言うと、こんな流れです。
発刊の7-6日前:
代表の前田さんの直近の発信から、メルマガで掘り下げたいトピックを選定する。
発刊の6日前:
前田さんに取材。執筆いただくコラムと私が取材して書くコラム、一問一答で取り上げる事例のすり合わせをする。
発刊の5-4日前:
取材したコラム、制作実績、一問一答を執筆する。
発刊の2日前まで
前田さんからコラムの原稿とアイキャッチ画像をもらう。
発刊の前日
原稿の社内チェック→原稿の流し込み→Webデザイナーのマッキーがテスト配信→私とマッキーで最終チェック
発刊の半日後
開封率などのチェックと振り返り、次回試すことを決める
かなりざっくりだけど、8-10時間はかかっていると思う。この時間を多いとするか、少ないとするか。正解のない議論だと思うけど、少なくとも現状においては必要だと評価しています。
もちろん、いたずらに時間をかけようとは思ってないし、効率化できる部分はどんどんします。でも、そこは省いてはいけないよねって部分は変えないと思う。
例えば、コラム。どこかで書いたものをそのまま使えば早い、実際企業のメルマガの多くは、リード文のみ書いて、メディアの記事に誘導するものが多い。それもやり方の一つだけど、現状は毎回オリジナルで書き下ろし、今読んでいただきたい内容を直接届けるということを大事にしています。
毎回70-80パーセント開封いただいています。母数が少ないからとはいえ、悪くないと思う。
とはいえ、試行錯誤の途中ですし、メルマガプロジェクトからの大きな成約にはまだ至ってないから、やり方は変える可能性はあります。でも、指針として読まれないからコスパが悪い、だから時間をかけない。にはならない。
この認識になった瞬間、読まれないメルマガに転落するのだと思う。
追伸:
NASUのメルマガは、こちらから登録できます。無料で読めるので、ぜひ。