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ライターがnoteを書く時にAIをどう使っているかを書いてみます。
ライター、編集者の浜田綾です。
近年AI の台頭が目覚ましいですね。AIの普及でなくなる仕事として真っ先に挙げられるのがライティングです。確かにそう。論理的思考や要約など、もうAIあればいいじゃん! とライターの私自身も感じるところです。とはいえ、敵とは思っておらずどちらかと言えば今のところは味方。かなり助けてもらっています。
今日は、Xにてマエデのコミュニティでお世話になってるミッチーさんから
こういう質問をいただきました。
o1利用されてるんですね、すごい✨
— ミッチー (@mitchy_wakuwaku) February 5, 2025
もしよかったらnoteのテーマとして、AIをどう書くことに活用されているかお聞きしたいです🥰
仕事と個人のnoteでは用途が違う
普段の仕事とnoteとでは、少し使い方が違うというか使う頻度が違います。というのも、仕事の場合は、いかにAIを使って効率化し、高品質なものを作るか? が、課題。
一方私のnoteの場合は、効率化もしたいのですが、それ以上に大事にしたいのが、私の書く人としての認知と、書くトレーニングです。ブランディングに近い。なので、AIみが強すぎるとやる意義があまりない気がするんですよね。とはいえ効率化はしたいし、頼れる部分ではもちろんフル活用しています。
今日は、個人のnoteにおいてどうAIを使っているか? というテーマで書いてみますね。
企画段階
企画のアイデア出しもAIの得意分野ですね。仕事の時は、アイデア出しもAIを頼ることがよくあります。ただ私のnoteに関しては、今のところあまり使ってないです。これは意図的にそうしてます。
理由は、AI に人が勝てる部分があるとしたら、インプットだと思っているからです。私がインプットしたこと、感じたこと、質問されたこと、体験したことに価値がある。この部分のユニークさを保ちたいから、極力ノーAIです。
いつもマシュマロを使って質問を募集しているのもそのためです。引き続き質問お待ちしてます!
執筆段階
チェックのみに使うか、構成から使うかの2パターンありますが、基本は前者です。これも意図的にです。
チェックのみに使う
私がnoteを書く際は、タイトルと見出しを先に決めます。これが前日夜にできていれば翌朝は楽勝。しかし、最近寒くて朝起きられないし、夜も気づいたらなんか寝てるから朝全部やってるんですけどね…。
こういう時は記事のゴール、目的地が決まってるから迷うことなくさっと書けます。一通り書いたら、まずは誤字脱字や誤用がないかチェックをします。私の中では、chatGPT o1が一番優秀だと感じています。(優秀さから言えばo1 proが一番なのかもですが、まだ使ってない)。Claude 3.5 Sonnetとgemini 2.0 Experimental AdvancedとchatGPT o1に同条件で原稿チェック何度かしたのですが、chatGPT o1だけが日本語の誤用についても細かいレベルで指摘してくれたので、今のところは一番信頼しています。
そのあとは、チェックした内容を踏まえてリライトも一応してもらいます。基本は自分の文章を採用しますが、ちょいちょい「この言い方いいな」があれば、その部分だけは採用します。私のnoteをAIにチェックさせると大抵「カジュアル」とか「口語が多い」と言われます。
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私のnoteはカジュアルでいいんです。らしさを残したいから。これを全部整えるとAIのnoteになるので。なので、あくまで自分の文章ベース。
構成から使う
タイトルも構成も決めたはずなのに、なんか書いててしっくりしない。これでいいのかな…と迷う時があります。あるいは、そもそも準備不足でタイトルしか決められてない時もある。
そういう時に頼れるのがAIですね。文章のまとまりとか一切無視でいいので、メモ書きのような、ツギハギのテキストの塊ごとAIに投入します。そうすると、一見いい感じ風の文章があがってきます。
叩き台を作る人は尊いとよく言いますが、ほんとそうですよね。ツギハギのテキストの塊を突っ込んでそれなりにいい感じにしてくれるのですから。ライティングでよくいう話ですが、ライターが書いた原稿を編集で大幅に直すこともよくあります。ライターとしても編集としてもどっちの立場でも経験ありです。
こんなに直すならライターいらないんじゃね?と思うこともありますが、そんなことはなく、やっぱり土台を作ってくれる部分においては助かります。とはいえ…!この部分が今後はAIがもっとできるであろうから、そのことも自覚しておいた方がいい。
さてこの叩き台原稿ですが、じっくり読むと「いや、言いたいのはそうじゃないんだよ」とか「これは変でしょ」みたいなのが必ず出てくる。なので、それをツッコミながら直す感じですね。そして直したらまたAIに投入し、整える感じ。ただ、前者に比べるとAIみというか、なんか私っぽくないなを多少感じます。あと、何回か試さないと正確なことは言えないけど、前者のチェックのみパターンの方が読まれてる気もします。
以上、普段のnote執筆においてのAIの使い方をまとめてみました。といっても。多分みなさんもこういう使い方をされてそうなので、特段目新しいことは無いかも…。
ただ、書いていて思ったのは、この媒体はこういう目的があるから、こういうAIの使い方をすると決めるのは大事ですね。私で言うところの、認知と筋トレのためにnoteをやってるので、AIはチェックのみみたいな。AIを使った方が楽なのは明白なので、自分らしさをどう残すか? だと思うんです。
あとは、時間の有無と文章書くのがどのほど得意かによっても使い方が変わりそう。時間がある場合は前者のチェックのみパターンがおすすめ、時間がないけどnoteを更新したい方、文章書くのが苦手な方は後者の構成から使うのがおすすめです。
「目的」「時間の有無」「文章を書くのが得意か否か」この3点を踏まえてどのくらいAIを頼るかを考えてみるといいのではないでしょうか。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!