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何を食べて生きていこう。

ヨーロッパを暮らすように旅して約10ヶ月。

サスティナブルな暮らしに触れるとき、
「食のあり方」はいつだって、
どこにいても、話題の中心の1つだった。

お肉やお魚のこと。
ベジタリアンやヴィーガンのこと。
気候変動のこと。
家畜動物の暮らしのこと。
健康のこと。
マイクロプラスチック問題のこと。
食料問題・フードロスのこと。
オーガニックとローカルのバランスのこと。

食のありかたを切り口に、
色んな話を色んな人としたり、
本やドキュメンタリー映画を見たり。

知れば知るほどに、分からなくなっていく。
そんな気持ちになることもある。

“自分が何を大切にして、どんな基準で選択していくのか。”

これまであまり考えてこなかったことの答えを、ゆっくり探している。

自分の食べるものを選択していくことと、自分の生き方をデザインしていくことは、きっと繋がっている気がする。

そもそも自分で自由に選択できる環境にない人々が、世界にどれだけ多くいるかも、忘れたくない。

◇ ◇ ◇

ここヨーロッパで暮らしてみると、ベジタリアンやヴィーガンが、もはやマイノリティーでない社会だと気づく。

滞在したデンマークの全寮制の学校・Vestjyllandsフォルケホイスコーレでは、約3分の1の生徒がベジタリアンかヴィーガンだった。

毎食ごはんが始まる前に、担当のキッチンスタッフから、今日の料理&食材について説明がある。

ベジタリアン用、ヴィーガン用の料理も毎回ちゃんと用意されていて、誰もが食事へのストレスなく学校生活を送れる環境が整っていた。

私自身は、お肉もお魚もお野菜もフルーツもお菓子も全部だいすきだ。

いくつかのどうしても苦手な食べ物以外は、なんでも食べるし、これからも食べたいと思う。

しかし、1つ気がついたことがある。

それは、「私は、肉や魚を毎日食べなくてもハッピーに暮らせるらしい」ということ。

今年に入って、ポルトガルやノルウェーを旅しながら、お肉やお魚をあまり食べない暮らしをしている幾つかの家庭にステイしてきた。

肉や魚を食べるのは1週間に1回ほどという生活を5ヶ月しているが、意外と大丈夫な自分に、正直驚いている。

野菜がこんなにもおいしい。
日に日にそう実感する。

あ~~今無性に鶏のからあげ食べた~~い~~って1度だけなったけど、寝たら忘れた。単純である。

思えば、日本ではほぼ毎日、肉か魚を食べてきた。
肉や魚がない食事は味気ないとすら思ってた。
素材の良い野菜料理で満腹ハッピーになれることを知った。

目から鱗だった。

日本に戻ってからも、お肉を買う回数をこれまでより減らして、自然放牧や有機飼料のものか、地産のお肉を買ってみようかな。

自分のなかで、そんな新たな選択肢が生まれた。

◇ ◇ ◇

ステイホーム中のベジ料理たちを少しだけ。
◎ビビンパ風のっけ味噌丼

◎竹やぶの笹で野菜ちまき

◎ズッキーニのトマトパスタ

◎ホストファザー特製エチオピア料理

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