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短編/京様

この学校には王が存在する。
京様。
僕と同じ2年A組に在籍する京様には、先輩も、先生だって逆らえない。
いや、「逆らえない」というよりも、「逆らわない」という方が正しい。

京様は身長155cm、小顔でエラがなくスッキリしたフェイスライン。肌が透き通っている。
ぱっちり二重の大きな瞳に、鼻筋がスッと通り、適度な厚みの唇がセクシーだ。
笑ったり話したりすると、真っ白な歯が綺麗に並んでいるのが分かる。

そう。
その圧倒的ビジュアルに、全ての人間が自然に隷属してしまうのだ。

「「京様!真由様!おはようございます!」」
【おはよー】

2年A組はみんな登校が早い。
京様が登校する前に、床のゴミを掃除したり、京様のソファや机を拭いたりしている。
京様の席は1番後ろの真ん中で、大きなテーブルと2人がけの高級ソファを使っている。

京様が登校して教室のドアをあけるとクラスメイトみんなで挨拶をする。
京様は彼女である真由様と、取り巻き数名のグループで行動することが多い。
京様と真由様はソファに腰掛け、他の取り巻きたちはソファの後ろで立った。

取り巻きの1人は柔道部でガタイが良い小笠原君。京様のボディガード的な役割。
それから軽音部の藤巻君。イケメンで遊び人という噂を聞く。
テニス部の岡君はひょうきん者でクラスのムードメーカー的存在だ。
それからダンス部の可愛い1軍の女の子たち。深海さん、志田さん、榊さん。
真由様もダンス部のメンバーであり、学校の男子は大抵この4人の誰かのファンだ。
この4人は学校の四天王と呼ばれている。
四天王はそれぞれ真由様が京様、深海さんが小笠原君、志田さんが藤巻君、榊さんが岡君と付き合ってるらしい。

【雨最悪だ、足びちゃびちゃなんだけど笑】
「ね、ウチもやばい笑」
【誰か俺と真由の靴下ー】
「京様!お取り替えしてよろしいでしょうか?」
【ん、よろしく】
「畏まりました!」

日直の高木君が京様と真由様の足元に跪き、上履きと靴下を脱がせる。
京様は黒のショートソックス、真由様は白のクルーソックスだった。

【やばいっしょ、絞ってみて笑】
「畏まりました!」
【まず俺のから】
「はい!」

高木君は跪いたまま上を向いて口を大きくあけ、その上で今脱がせたばかりの京様の靴下を絞った。
少しだけ茶色く濁った液体が高木君の口に注がれた。

【次真由のも良いよ】
「はい!ありがとうございます!」

高木君は真由様の靴下も同様に絞った。
クルーソックスとはいえ濡れてるのは足先だけで、絞られる液体の量は同じくらいだった。

【美味かった笑?】
「はい!とても美味しかったです!ありがとうございました!」
【ふーん、じゃ食えば笑?それあげるよ】
「ありがとうございます!いただきます!」

高木君は京様と真由様の靴下をすべて口の中に詰め込み、口がいっぱいになった。

【お前そのまま俺らの足置き】
「ふぁい!」

高木君はそのまま四つん這いとなり、背中に京様と真由様が足を伸ばした。

【ほら、足いいよ】
「「京様ありがとうございます!」」

取り巻きの美女3人が京様の足元に跪き、靴下を脱いだばかりの京様の足を舐め始めた。
3人とも競うように我先にと舌を伸ばし、足裏に付着した靴下の繊維や雨の湿りを舐めとった。
足裏に舌を目一杯押し当て、舌を丸めて指の間もしっかりと舐め、美味しそうに指を咥えてしゃぶり尽くす。
3人とも非常に慣れた動きだ。
というのも京様は足を舐めさせるのが好きで、この光景はごくありふれた日常なのである。

クラスメイトの男子は自分の推しである四天王が獣のように足を舐める姿に興奮し、女子は京様の足を舐められる四天王を羨ましそうに眺めた。

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