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【妄想小説】詩様と先生 1話
〜2月23日 00:00
1-1. 詩様の日常
中学2年生の詩様は、誰もが羨む美少女である。
小柄で華奢な体型。顔立ちはまるで絵画から抜け出したかのような完璧さ。透き通るような白い肌。くっきり二重の大きな瞳。黒髪は短く切り揃えられ、おでこが露わとなって彼女の顔のパーツをより引き立てている。
詩様が登校すると、教室は静まり返りクラスメイトたちは彼女を一斉に見つめる。
詩様はその視線に満足げな笑みを浮かべながら、堂々と席につく。
授業が始まっても、詩様はスマホを操作したり雑誌を読んだりと自由気ままに過ごされる。
そんな中ふと目線を上げると、授業をしていた佐藤先生と目が合う。
佐藤先生はすぐに授業を中断して詩様の席にかけより、足元に跪く。
「詩様、何かございましたか?」
【少し空調が効きすぎ。私は寒いの苦手なんだから、もう少し弱めて】
「大変失礼致しました。すぐに温度をあげてきます。」
佐藤先生はその場で深く頭を下げて謝罪し、教壇に戻るとエアコンの温度を23℃から25℃にあげた。
元々この学校には職員室に古いエアコンが1台あるのみだったが、詩様が入学されてからは、詩様の教室と詩様が使用しうる全ての部屋に最新のエアコンが設置された。
詩様は先生に指示を出すと、再びファッション誌を読み始めた。
3時間目の授業が終わると、詩様のもとへ1人のクラスメイトがやってきて跪く。
「詩様、今日の昼食はいかが致しましょうか?」
【うーん。今日はデザートが食べたい気分。フルーツタルトかな。ご飯はなんでも良いよ】
「畏まりました!」
詩様のお昼ご飯は毎日買ってくる当番が決められている。
その日当番の生徒は4時間目が始まる前に詩様から希望を伺い、4時間目の授業中に買ってくることとなる。
今日のように比較的簡単な指示であれば問題なく買って来られるのだが、詩様のご気分次第では遠くの店の商品を指示される場合もある。
そのような場合には誰か先生に頼んで車を出してもらう必要がある。
今日の日直は問題なく買い物をこなし、詩様は希望通りお弁当の後にフルーツタルトを頬張った。
昼食と昼休みを終えて午後。
詩様を睡魔が襲い、頭がコクコクと揺れた。
【ねむー。紅茶飲もうかな】
「畏まりました!少々お待ちくださいませ。」
詩様が授業中にふと呟くと、授業をしていた先生がすぐに反応した。
先生は急いで教室から出て給湯室に行き、詩様のために温かい紅茶を淹れた。
詩様は数口飲まれると、【もういらない】と言って机に顔を伏せられた。
先生は紅茶を片付け、近くのクラスメイトが詩様に専用のブランケットをかけた。
先生とクラスメイトたちは詩様の眠りを妨げないよう細心の注意を払い、音をたてずにただ詩様を見守った。
この学校は全てが詩様を中心に回っており、詩様の幸せこそが皆にとって何よりも大切なことなのだ。
それが彼女にとっても他の誰にとっても当たり前の日常だった。
とある日。
この日も詩様が教室に入った瞬間、彼女の登場を待ちわびていたクラスメイトたちは静まり返る。
そしてその堂々とした美しいお姿に皆釘付けとなる。
詩様の足元には、淡い桃色で可愛らしいフリルのついた靴下が目立った。
足首のあたりに軽くクシャッとしわが寄っており、それがまた彼女の無意識的な可愛らしさを引き立てた。
シンプルなデザインの中に上品さが感じられ、彼女の華奢な足元を完璧に飾っていた。
校則である無地の白い靴下とはかけ離れたその靴下は、ほんのりと甘い香りを纏っている。
桜の花のような、優しく柔らかい香りだ。
詩様が無意識に上履きを脱ぐと、周囲のクラスメイトたちは彼女の足元から漂うその素敵な香りに気付き、思わず深呼吸してしまう。
そんな彼らを詩様は気づかぬふりで見透かしながら、自身の魅力を改めて実感する。
詩様が気まぐれに足を組み、そして組みかえてみせると、フリルが軽く揺れる。
その度にクラスメイトたちは目を奪われ、彼女の足元に夢中になる。
それは生徒だけでなく、本来は校則違反を注意しなければならない教師たちも同様だ。
詩様にとってその周囲の素直な反応は当然のことだが、いくらかの満足感は得られる。
1-2. 佐藤先生の決意
ある日の放課後、詩様はなんとなく教室でスマホをいじって過ごしていた。
そこに彼女の担任である佐藤先生が、緊張した面持ちでやってきた。
詩様の圧倒的な存在感に気圧されつつも、佐藤先生は心の中である決意を固めていた。
「詩様、少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか。」
いつもオドオドしている佐藤先生にしては、はっきりと話しかけてきた様子に詩様は興味を持ち、スマホから横に目線をうつす。
そこには不安げな表情で足元に跪き自分の顔色を伺う、いつも通りの情けない先生の顔があった。
【どうしたの、佐藤先生? 何か用?】
詩様は少し興味を持った様子で、佐藤先生を見下ろす。
先生の目の前で足を組み、右足の上履きが先生の目の前にくる。
「その、実は、詩様にお願いしたいことがあるのですが・・・。」
【私にお願い? なーに?】
詩様は微笑みながら、わざとらしく首をかしげた。
その挑発的で妖艶な仕草に佐藤先生の鼓動と呼吸が早まる。
先生はゆっくりと1回深呼吸して呼吸を整え、口を開く。
「詩様、その、もしよろしければ、詩様のおみ足を、マッサージさせていただけませんでしょうか?」
【マッサージ?どうして?】
詩様は淡々と問いかける。
先生は顔を赤くして、焦りながら答える。
「あ、あの、詩様のおみ足が本当に美しくあられますので、どうしてもその・・・。それに今日は体育もありましたので、その。あ、あとその、教室に残られていたので、少しお疲れになられたのではないかと思いまして・・・。あの、もちろん、無理にとは言いません。身勝手なお願いをしてしまい、申し訳ございません。」
とにかく早口に言い訳を続ける姿が滑稽で、詩様はふっと微笑んだ。
少し考え込んだ後、詩様が提案する。
【そうね。先生がそんなにお願いするなら、やらせてあげても良いかも。でも別に私がやってほしいわけじゃないからね】
「ありがとうございます!詩様!」
【どうしてもマッサージしたいなら、条件つけようかな】
「条件、ですか?」
【うん。私は先生にマッサージさせてあげるから、かわりに先生はこれからずっと私の言うこと聞いてよ】
佐藤先生はその言葉に驚き、交換条件があまりに大きいことに戸惑った。
しかし頭上の詩様と目が合うと、その大きな瞳に吸い込まれるように、そこからは逃れられないと感じ、先生は深く頷いた。
「もちろんです、詩様。今後は何でも私にお申し付けください。どんなことでもお応え致します。」
詩様はその返答を聞いて、満足げに笑った。
そして右足を少し動かし、その靴底で跪く先生の顔を優しく撫でてやった。
先生は蕩けた表情で、そのザラザラとしたゴムの感触を堪能した。
【じゃあ、いいよ】
「詩様、ありがとうございます!失礼致します!」
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2月7日 06:30 〜 2月23日 00:00
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