傾聴ボランティア養成講座に参加してきた。
2022年秋、以前から受講したいと思っていた傾聴ボランティアの養成講座に参加してきました。
私が参加したのは地元社会福祉協議会主催の無料のもの。
もし傾聴ボランティアに興味がある方は、ネットで「地域名+傾聴ボランティア養成講座」で検索してみてください。
傾聴ボランティアは世間での注目度に比例して人気があるようですから、早めの申し込みをおすすめします。
ボランティアに限らず傾聴を学びたいのであれば、ご自身のニーズに合わせて有料の傾聴講座を探してみてくださいね。
傾聴ボランティア養成講座の大まかな流れ
私が参加した講座の大まかな流れは以下の通りです。
講師による講義
ロールプレイ
受講者同士でのグループトーク
以上を3日間に渡って受講しました。
コロナ禍での傾聴ボランティア養成講座
例年であれば「講座と実習」が実施されるようなのですが、コロナ禍によって老人ホームでの実習が出来なかったのは残念でした。
これは今現在多くのボランティア団体が抱えている悩みのようで、ボランティアに行きたくても行けないことが多いそうです。中にはリモートでのボランティアにチャレンジしている団体もありましたが、養成講座での実習となると難しいのでしょうね。
傾聴ボランティア養成講座を受講して思ったこと
受講した中で一番刺さった言葉は「聴く人がまず心を開く」でした。
傾聴は「相手に自己開示を促す行為」という側面も持っていますから、立場は対等でなければならないと思います。
相手に心を開かせるのであればまず自分から。理屈としては当たり前なのですが、自己開示が苦手な私としてはぐうの音も出ないほどグサっと来ました。
講座の中では傾聴を体感するために、マンツーマンやグループに分かれてディスカッションに挑戦することもあります。
私も含めて全員実際に傾聴するのは初めてですから、どこかぎこちないのですね。後から考えてみれば「相手の話を聞いてあげよう」と力みすぎていたのが原因だったかなと思います。
傾聴というと「私のことははいいの!さあ、あなたが話してください!」というような前のめりのイメージを持ちがちですが、力みすぎると相手の心も引っ込んでしまうのですね。
実際「話して!!」という雰囲気を感じてしまい、かえって何を話せばよいのか分からずお互いに黙り込んでしまったということもありました。
ボランティアというとどうしても「~してあげるもの」という先入観を持ってしまいます。ボランティアにおいて人が喜ぶことをしてあげたい、人の役に立ちたいという気持ちは大切なのですが、これが一方的になりすぎると独り善がりで終わってしまうんですね。
誰もが一方的であったり上から目線で接してくる人のことは嫌がります。
極端ですが「私があなたの話を聞いてあげる」という態度の人には絶対に話をしたくありません。
ディスカッションによって理屈だけでなく「対等の立場に立つためには自己開示が必要である」と痛感したわけです。
とはいえ、すべてオープンにさらけ出す必要はありません。
傾聴する側もされる側も「誰にも触れられたくない」というものは必ずあるもの。相手が嫌がることを無理やり聞き出してはいけませんし、逆に必要以上に自己開示しなくてもよいのです。
ボランティアは無償で行われるもの。日常生活を送りながら、プラス「人のために」といった思いやりから参加するものだと思います。
それなのに「あれもこれも自己開示しなきゃいけないのは嫌だな」と重荷にしてしまっては本末転倒です。
自分の負担にならないように、出来る範囲で自己開示出来たらと思いました。
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