原將人のライブ上映を撮る――木原未稀『投影』上映会
2024年2月18日に上映会「原將人のライブ上映を撮る――『投影』」をポレポレ坐にて開催します。
この上映会では2023年に制作したドキュメンタリー映画『投影』と、2023年2月に鳥取で行われた原將人監督による『マテリアル&メモリーズ ライブ上映2023/2/18@鳥取大学』を上映します。また、上映後には『投影』に出演した原將人監督と、杵島和泉さんを交え、トークショーを開催します。是非お越しください!
日時:2月18日(日)17:30 会場 / 18:00 上映開始(終了予定21:00)
場所:Space & Cafe ポレポレ坐(〒164‑0003 東京都中野区東中野4‑4‑1 ポレポレ坐ビル1F)
料金:1000円(税込)
定員:40名(予約不要)
お問い合わせ:kiharamiki.k@gmail.com
上映作品
・木原未稀『投影』(46分|ビデオ|2024年)
・原將人『マテリアル&メモリーズ』ライブ上映2023/2/18@鳥取大学(62分|ビデオ|2009/2023年)
アフタートーク
登壇者:
・木原未稀(映像作家、『投影』監督)
・原將人(映画監督、『投影』出演)
・杵島和泉(地方映画史研究、『投影』出演)
上映作品紹介
『投影』(46分|ビデオ|2024年)
監督・撮影・編集:木原未稀
出演:原將人、杵島和泉
協力:佐々木友輔、白濵修己、田中文久
2023年2月18日、鳥取にて映画監督・原將人の『マテリアル&メモリーズ』の上映会が行われた。『マテリアル&メモリーズ』は監督自らが8ミリフィルム3台を同時に操作し、歌やナレーションを交えてライブ上映する映画である。原監督は全国各地で同作を上映してきたが、映写の速度や同期のタイミングがその都度変わるため、同じ画面が見られることは二度とない。その日その場所でのたった一度きりの上映である。今回、原監督はライブ上映の準備のため前日から鳥取にやってきた。会場を下見し、映写機の調子を確かめていく。そんな中、偶然リハーサルに立ち会った学生、杵島和泉が映写機3台の操作を任されることになった。杵島はこれまで一度も映写機に触れたことがない。原監督は彼女に映写の仕方を伝授しながら、本番に向けて準備を行っていく。カメラはこの時この場所だからこそ流れた、またとない時間を記録した。
『マテリアル&メモリーズ』ライブ上映 2023/2/18@鳥取大学(62分|ビデオ|2009/2023年)
監督:原將人
演奏:原將人、田中文久
映写:杵島和泉
記録撮影:木原未稀
アンリ・ベルクソンの『物質と記憶』に触発され、映画の起源から映画史の見直しを図る映画『マテリアル&メモリーズ』(2009)のライブ上映の記録。
※2/15追記
当日は原將人監督と音楽家の田中文久さんによるFILMIX LIVE(『マテリアル&メモリーズ』を上映しながらの生演奏)を実施します。
映画が撮影された時間、映画が上映された時間、そして現在の時間が重なるまたとない映像体験となるでしょう。
作家・登壇者プロフィール
木原未稀(きはら・みき)
2001年鳥取県生まれ。映像作家。2020年4月鳥取大学地域学部国際地域文化コース入学。ドキュメンタリー映画の作品研究と制作活動を行っている。初めて制作したドキュメンタリー映画「Claraさんのはりこ」(2023)を「見る場所を見る2——アーティストによる鳥取の映画文化リサーチプロジェクト」の関連企画として展示上映した。
原將人(はら・まさと)
1950年生まれ。映画監督。高校在学中に映画『おかしさに彩られた悲しみのバラード』を制作し、第1回東京フィルムフェスティバルグランプリとATG賞を受賞。以後、日本の個人映画の牽引者として精力的な活動を行う。代表作に、個人映画・風景映画の傑作『初国知所之天皇』(1973)、広末涼子の初主演作『20世紀ノスタルジア』(1997)、『焼け跡クロニクル』(原真織との共同監督、2022)など。
杵島和泉(きしま・いずみ)
2001年佐賀県生まれ。2020年4月鳥取大学地域学部国際地域文化コース入学。鳥取県の映画館で発行された映画館プログラムや地方新聞記事等のノンフィルム資料に注目した調査研究を行っている。アーカイブやフィルム上映にも関心を持ち、地域資料の整理や映写補助の活動にも取り組んでいる。