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tabitoとわたし

松山市のセレクトショップ、「make my day」はよく行く馴染みの店となった。もともと隣接店のカフェ「風味花伝」のオーガニック料理やスイーツが好きで通ってたとき、アパレルも扱っていると初めて知った。

Johnbull、KELENのPOP UPを企画していたりと、好きなブランドを取り扱ってくれる貴重なお店として、足を運ぶようになった。

ここではくつしたのPOP UPも開催してくれていて、「くつしたと◯◯」でオーガニック食品と併せて、さまざまなくつしたが見られるのも気軽に通える理由の一つだった。

通っていく中で定番商品として販売されているくつしたに気づいた。それがtabitoだった。


ビビットなカラーに一本のラインが入った足袋型のデザイン。落ち着きのある色の商品が多い店内でも目を引くカラーに最初は手を出さなかったことを覚えている。

また、足袋タイプのくつしたはこれまで履いたことがないことに加え、足袋になんとなく野暮ったいイメージを持っていたため履かず嫌い(?)を発動していた。

購入を迷いながらも、「くつしたを見せて差し色にするのもかわいいですよ」という店主Kさんのアドバイスに背中を押され購入を決定。どうせ差し色にするなら派手にいこう、と思い切ってパキッとしたオレンジに白のラインが入ったデザインを選んだ。


いざ、実践。履いてみるとなんと心地のいいことか。まず生地が良い。ごわつくこともなくさらっと履ける。また、懸念していた足袋型ということが逆に心地よさを加速させていた。めっちゃ楽じゃん…。今までに体験したことないくらいの親指の開放感と万能感(?)を味わえた。

デザインはシンプルだけど、オレンジと白の配色が目を引く明るさでモノトーンな服に合わせても足元だけで一気に明るく見せてくれるから、ちょっと色で遊びたいときに重宝した。友達から「強そうなの履いているね」と言われたときは笑った。これが陽キャ光属性ってことか…。

お気に入りで回数を重ねてたこともあり、親指部分が避けてお別れした。3シーズン保ったどうか。次回は色違いで2色は揃えたい。それかダーニングという選択肢も考慮したいくらい好きなくつしただ。


余談。Kさんとくつしたトークで楽しんでいたとき、新しいtabitoを迎え入れようか検討していたタイミングで「tabitoは西口靴下が製造してますよ」という情報が入る。くつしたの製造において私が最も信頼している製造会社がtabitoを?! 驚きつつも合点がいって納得と感嘆の想いが入り混じる。

それを聞いて、私は自分用にではなく夫に一足プレゼントした。グレーにネオンイエローのラインが入ったもの。そしてまた後日には、新しい地で働く友人の門出祝いにプレゼント。生成りのような優しい白にオレンジのラインがアクセントの一足だ。

良いものは布教したくなる。これは全オタクの性だと改めて確信したエピソードになった。