緊急提言「決起セヨ0706鹿児島戦」
レノファ山口FCは、6月8日千葉戦、6月22日いわき戦、この直近ホーム2試合で、上位を争うライバルチームに対し、痛い敗戦を喫した。
さぁ、次のホーム戦に切り替えて臨もう!
という雰囲気になるだろうか?と、危惧をしているのは私だけだろうか。
私の肌感覚の間違いであってほしいが、これらの敗戦で、早くも、失望感や、熱が冷めた反応、汚いヤジが増えたような気がしてならない。
もし、そうならば。
大袈裟ではなく、レノファは今、大きな岐路に立っていることになる。
これまで、選手、クラブ、サポーターが一体となって膨らませてきた希望の気球。我々を乗せて飛び立つはずの気球。空を飛ぶためには、まだまだ、空気を熱して大きく膨らませなければならない。
なのに、熱を冷まそうとする輩がいる。針で穴を刺そうという悪意的な者もいる。
この勢力に負けると、あっという間に空気が抜けだし、気球はしぼんでしまうだろう。そして、この勢力は根強い。
彼らが勢力を強める前に、もう一度、この冷めかけた空気を熱しなければならない。勢いをもって。
なので私は緊急提言する。
レノファサポーターも、まだサポーターでない方も。
7月6日鹿児島戦、決起セヨ。
「どうせマン」が息を吹き返してくる
気球をしぼめようとするのは、主には、私が勝手に「どうせマン」と呼んでいる人たちだ。
今シーズンのレノファ山口FCは、昨シーズンまで繰り返していたJ3への降格争いから脱却するため、大幅なスタイル変更を図った。
と言っても、監督は代わったが大きな戦力補強はなし。
開幕前の順位予想では、降格候補に挙げられることも多かった。
「どうせ、今年も残留争いやろ。」よく聞かされた。
ところが、シーズンが始まり、予想外の快進撃が始まると、どうせマンが言うセリフがなくなり、一時的におとなしくなった。
だけれど、今、ホームで完敗する試合が続き、息を潜めていたどうせマンが復活しようとしている。
どうせマンのセリフは、考えうる全ての条件を吟味した上で、最も妥当な結論として導き出したというような論理的なものではない。
「最初調子が良くても、どうせ、残留争いになるんやろ。」
「どうせ、夏に選手が移籍して勝てなくなるんやろ。」
「プレーオフに進んでも、どうせ、昇格できんやろ。」
根拠がないのに自信を持って悪いストーリーを語り、しかも、なぜか、同調する人が多いのがやっかいなところだ。
どうせマンが発するネガティブ発言は、たとえ本人にその気はなくとも、若者を、未来に希望を見出したい人を傷つけてしまう。
私はその罪深さを知っている。
突如始まる昔話
むかしむかし、あるところに、平均的な体型の少年がいました。
少年の父親は、仕事から帰ってくると、ひとっ風呂浴びて、ビールを飲みながらテレビのプロ野球中継を観るのが習慣でした。
ある日、少年は、父親がテレビに向かって声を上げている対象が、特定のチームであることに気が付きました。
「ど真ん中や。あれを打てんのか、どうせ三振やろ!」
「あ~、チャンスでお前か。どうせゲッツーや!」
「こりゃ、どうせすぐ逆転されるわ!あ、ほらみたことか!」
少年は、こっそり母親に尋ねました。
「どうして父さんは、嫌いなチームの試合を観よるん?観たくないなら、チャンネル変えてくれたらいいのに。ボク、違うテレビ観たいんやけど…。」
母親は驚きました。
「え?違うよ。お父さんは、あのチームのことが好きで、応援してるから観とるんよ。」
少年はもっと驚きました。応援とは、がんばれーと声援を送るものだと思っていたからです。まさか、あれが応援しているんだなんて夢にも思っていなかったのです。少年は大きな衝撃を受けました。
少年は、次の日、父親の様子を観察してみました。
すると、確かに、そのチームがホームランを打つと、ニヤニヤしているではないですか。あ、本当に応援しているんだ。
でも、不思議なことに、声を出すのは、応援しているチームが、三振やゲッツーなどの失敗したときだけです。
だから少年が父親の口から聞くのは、チームに対する愚痴、不満、罵声だけでした。
ところで、少年は、父親の勧めで野球をやっていました。父親が一生懸命教えてくれた甲斐もあって、小学4年生からレギュラーでした。
野球の練習がない曜日は、サッカーをして体を鍛えていましたが、そちらもレギュラーになりました。
少年が中学校に進学する前、父親が尋ねてきました。中学校では、野球部とサッカー部と、どちらの部活に入るのかを。父親は野球部に入って欲しいのです。
少年は父親に気遣って答えませんでしたが、実は既に気持ちは固まっていました。
「あんな罵声浴びせられながら、野球やる気になるわけないやろ。」
少年は、父親に悪気がないことは理解していました。単に、自分なりに野球を楽しんでいるだけです。仕事に疲れて帰ってきて、誰にも迷惑をかけない趣味を楽しんでいただけです。
口は悪くとも、チームを応援していることも。
だけれど、ネガティブ発言にさらされ続ける側の気分を顧みてくれないことには理解できませんでした。
単純に褒める、応援するということができない理由が、全く理解できませんでした。
家庭内でのことなので我慢はできましたが、もし、一緒に野球観戦に行って、父親がいつものような発言をするようだったら、泣きながら「恥ずかしいからやめてくれ!」訴えていたでしょう。
少年は心に決めました。
自分が大人になったら、こんなネガティブな発言するようなことはやめようと。
未来志向で語ろう
そして現在…。
「どうせマン」の方、うちの父親と同じですね。
でも、口は悪いけれど、本当はレノファを応援しているんでしょ?だったら、それが分かるような言葉遣いにしませんか?
じゃないと、あなたが本当に応援しているのかどうか分かりませんよ。素直に応援してみましょう。清々しいですよ。
公式さんのXに汚い言葉を書き込むような「どうせマン」の方、うちの父親と同じですね。
でも、それはうちの父親のような、自宅での独り言ではありませんよ。私なら、家族がそんな汚い言葉を使っていることは、恥ずかしくて隠しておきたいです。
聞かされて不快になる言葉は、独り言に納めてくれませんか。世界中の人に聞かれてますよ。
そして、口には出さなくても、どうせ昇格は無理だと思っている、隠れ「どうせマン」の方。
え、レノファは現在6位ですよ。なぜ、もう諦めているんですか?
こんな負け方していたら順位を上げられない?
でも、前半戦にも、惜しくて納得のいかない負け方もしましたよ。例えば、ホーム熊本戦。PK2つという超レアケースで敗戦してしまいましたが、その後、4位まで盛り返したんですけど。
試合で言ったら、後半が始まったぐらいですよ。この時点で選手が足を止めたら、最後まで走り切れって思いませんか?あなたは、もう足を止めるのですか?
完敗したいわき戦。
負けた責任を選手のせいにする声が聞こえてきました。
それとも、監督が「自分の責任」って言っていたから、監督のせい?
私は、それよりも、たった3,302人でしか応援できなかったことに責任を感じましたよ。あぁ、これだけでしか後押しできないのか、と。
だからここで決起すべし
だから思いました。
このままではマズイ。ドンドンしぼんでしまうのではないかと。
次の「総力1万人プロジェクト」は8月です。
そこまで待ちます?
そこまでの間に、どれだけ気球がしぼんでいくでしょうか。
私は危惧しています。ここで一旦盛り返しておかないと、8月に入ってから1万人を集めることができないのではないでしょうか。
皆さん、このままで良いですか?
次のホーム戦、相手は鹿児島。監督交代後の勢いと、ホームで負けたリベンジする強い気持ちをもって乗り込んできます。
厳しい戦いになるでしょう。リードをされる場面もあるかもしれません。
並大抵の気持ちでは、太刀打ちできないでしょう。
ホームで対戦する鹿児島戦と言えば、2019年のこの試合です。
この試合も大変厳しい試合でした。
最後に勝負を分けたのは、カウンターで自陣から相手ゴール前まで攻めあがったDF。まさに、絶対に勝つという強い気持ちがなければ、この時間、この距離を走り切ることはできなかったでしょう。
それを後押しするのは我々です。
あの清水戦のように、スタジアムが一体となって応援し、選手を鼓舞しようではないですか。1万人には届かなかったけれど、きっと、選手たちには応援が届いたと思う「#勝手に1万人プロジェクト」。
決起しましょう。アツい試合を一緒に作りましょう。
私は知っています。
「どうせマン」も、心の奥底では、維新の炎がくすぶっていることを。
そして、その炎を燃え上がらせるタイミングを待っていることを。
どうせマンも、一緒に、素直な気持ちで応援しましょうよ。
レノファサポータの方も、そうでない方も。
我が軍、危急存亡の秋(とき)。
決起セヨ。
7月6日、鹿児島戦。
繰り返す。
我が軍、危急存亡の秋。
決起セヨ。