遺伝子パネル検査で「適応外の抗がん剤治療」の可能性が見つかったと言われたのに
いま話題の遺伝子パネル検査の結果にぬか喜びさせられ、絶望した話です。
治療法が尽きた中、藁をもすがる思いで遺伝子パネル検査を受けて、「適応外の抗がん剤治療の可能性が見つかったので、xx病院へ行ってください」と言われたら、あなたはどう思いますか?
普通は喜んで、周りにも「可能性があるかもしれない」と話し、期待を持って指定された病院へ向かいますよね。
初診扱いでデータを渡し、数時間待たされ、名前を呼ばれます。
そこで医師からこう告げられます。
「可能性があるといっても、あなたの場合はエビデンスランクが低く、薬を使うことができません」
ではなぜ、エキスパートパネルで「可能性がある」という期待を持たせるような結論になるのか?
エビデンスランクが低いということは結果からわかっているのに、なぜそのことが検査を受け付けた病院から最初に説明されなかったのか?
「全てが治療に繋がるわけではないと説明している」「まだ始まったばかりの制度だから」という言い分は分かっていますが、命がかかっている人間に対して、こんなに酷いぬか喜びのさせ方と、手間のかけさせ方ってあるでしょうか。
絶望しています。