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ハラマキ通信・ライダー編 初夏のツーリング

薫風を全身で感じながら走るバイク。
この季節のツーリングは最高に気持ちがいいものです。私のバイク仲間には心から腹巻きを愛するハラマキストがたくさんいます。
うんうん、早くも大きく頷いているライダーさんがいらっしゃいますね。腹巻き率が高いのは、なるほど納得の理由があるのです。

ガソリン満タン、オイルよし。クーラントとタイヤの空気圧OK。チェーンオイル塗った。バイクに跨がりイグニッション ON!
桜前線を追って走る峠道は楽しい。
この時期の湿度はエンジンに最高のコンディションではないだろうか。
ひとしきりワインディングを堪能した後は、花より団子の昼ごはん。
釜飯や岩魚の塩焼き、海沿いならば…地魚の刺身とイカメンチも食べたい。
さらに温泉でひと風呂浴びようものならば、たまらずゴロンと一寝入りするしかない。
至福の時間を過ごしたら、帰り道が渋滞する前にさっさと帰るべし。

♪行きは良い良い帰りは怖い~
序曲は既に始まっているのです。

「休憩は?一気にサービスエリアまで?」「いいよ、法定速度でね」
「この前リミッターかかって急に減速したの誰だっけね」うはははっ。
休憩場所を決めて走り出すのですが…
高速道路に乗ってすぐ10分もしないうちに、あれ?お腹がぎゅるぎゅるぎゅる~
ああっ急に来たわ、痛いヤバイな。痛いわ。ふとミラーで後ろを見るとアイツも挙動不審な動きをしているではないか。
おっきたきた!追い越し車線でパッシング。フルスロットルで私を追い越すと親指を立ててピットインのサインだ。
予定より遥か手前でサービスエリアに入る。
キルスイッチでエンジンOFF。
あわててヘルメットを脱ぎながらトイレに駆け込み、バイクを降りたライダーは、ここでもエキゾーストノイズを響かせることになるわけです。

「ふーっ、あったかいお茶が飲みたいね」
「うん、ちょっと一服しよう」

いやいや危ないところでした。
なぜ急にお腹が痛くなったのでしょうか。
その理由は、お腹が急に冷えたから。

バイクに跨がりハンドルを握ると体が前傾に折れ曲がります。すると襟元から風がまっすぐ入ってお腹を直撃するのです。 
ドライヤーの冷風を最強ターポでお腹に当てているようなものです。
初夏のひんやり気持ちいい風も、ずっとお腹に当たりっぱなしだと…そりゃあぎゅるぎゅるっと来ますよね。特にレーサーレプリカやカフェレーサーのタイプは前傾姿勢が鋭角になるのでお腹が冷えやすいと思います。
よくバンダナを首に巻いているのは、風の侵入を防ぐためでもあるのです。
お腹の冷え対策は首巻きプラス腹巻きです。
体が冷えると動きも鈍くなりますからね。

ライダーは常に身を守る事を考えています。ヘルメットの着用は当然ですが、革ジャンやブーツで鎧兜のように身を固めています。 
転倒で打撲する確率が高いのが肘と膝です。スケートボードなどの選手が付けているような各部位ごとのプロテクターもありますが、ジャケットやパンツの中にプロテクターが装備されているウェアを選ぶと安心です。
鎖帷子のようなものもあります。
大げさに見えるかもしれませんが、胸や腹の打撲は臓器を損傷し命に関わることもあるのです。
命を守る鎧兜、首巻きブラス腹巻きがあれば万全です。
雨や風、寒い冬でも真夏の酷暑でも、
バイクって楽しい。

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