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はらくろ式脳内ノベライズ

ツイートした内容を簡単にまとめ直した、私なりのスランプ脱出法のひとつです。

私は二年前にタバコをやめました。
仕事や執筆のスランプ時には、助かっていました。

今は自転車で走って頭をまっ白にリセットするのが方法のひとつですね。
ですが、昨今のコロナ禍により、頻繁に外へ行けない時期が……。

自著、『フェンリル母さんとあったかご飯』の第5巻作業も、そんなスランプにハマりながら進めていったのです。
家の中にいながら、スランプ解消をする方法に選んだ手段がインプット――漫画を読むことでした。


小説家になろうを利用する前からですが、ぽつりぽつり電子書籍を買っていました。

その当時から、通販は主にAmazonでしたが、まだパソコンで読むための環境が弱かった。

そのため、書籍はBOOK☆WALKERさんでポチっていましたね。

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177冊、……結構買ってますね(笑
書棚があったらきっと、とんでもないことになっているでしょう。

幸いうちには、大柄な自転車が二台、室内保管になってしまっているので、書棚を置くスペースがありません。

なのでなるべく、紙の書籍や雑誌を買わないようにしていたのです。
ただ読むだけではなく、スランプ脱出のために簡単なリハビリをするんですね。
面白そうなコマを見て、頭の中で文章に置き換えてみるんです。
面白いと思ったコマをどうやったら文字にできるか?


この画像は、ニコニコ静画・COMICコロナで連載中のコミカライズ、『フェンリル母さんとあったかご飯』第一話の一コマです。

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これを脳内でノベライズ(文章化)します。

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海の見える小高い丘の上にある、これまた少し大きな家。
そんな家の屋根からは、四角くて背の高い煙突が立っています。
白くもくもくと出てくる柔らかそうな煙。
それは家から突き出た、煙突から出ているようです。
暖を取るための煙でしょうか?
それとも、ご飯を作るときの煙でしょうか?
前者であれば、ぱちぱちと弾ける、温かな炭の香り。
もし後者であれば、『くぅっ』っとお腹が鳴ってしまうような、良い匂いがするのかもしれませんね。

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――こんな感じでしょうか?

『フェンリル母さんとあったかご飯』のWEB版および書籍版原作は、三人称で書いてありますが、ここではあえてナレーション形式の一人称で書いてみました。

私は小さなころから漫画を読んで育ちました。
ですが今は漫画を、『書きたい』というモチベーションを維持させ、『書いていた』ことを思い出させるための燃料として消化させるんですね。
スランプで固まった頭をもみほぐすようにして。

私が二行で書いた日常風景を、私の原作から漫画を描いて下さっている佐藤夕子先生は、こんなに美しい絵にしてくれています。
それをリバースエンジニアリングして脳内ノベライズ――というわけですね。

この美しい絵に負けぬよう、はたして同じように表現できるものか?
面白いと、腹を抱えた表現を文章にできるものか?
練習にもなりますし、スランプ脱出にも役立ちます。

私は、脳内に描いた映像を、無理矢理文章に仕立てる手法で文章を書いています。
だからでしょうか?
書くべきシーンはプロットで決まっていても、突然、書けなくなる状態に陥ります。
良い言葉が見つからなくなり、どう表現したらいいかわからなくなってしまうんでしょうね。
それが多分、私のスランプだと思います。

そんなドツボから抜け出す方法は、ひたすら他の先生方の作品を読むくらいしかないんだと思います。

あーでも、小説は読まないようにしてます。
だって、どっぷり浸かってしまい、丸一日潰れてしまいますから(;´Д`)


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