すれ違う自転車の錆びたチェーンの話。
私のロードバイクは、手に入れてから三年目になります。
おおよそ錆の出ているところはないかと思います。
それは〝室内保管〟だからでしょう。
私は自室に自転車を格納しています。
沖縄は、塩害の強い地域で、ロードバイク以外の自転車とすれ違う際、ある一点をみると何処に置いているものかわかってしまいます。
それはチェーンですね。
家の外に保管している自転車のチェーンは、ほぼ錆びています。
どんなにいい自転車であっても、そうなってしまいますね。
自転車屋さんに聞いた事がありまして、チェーンは錆びていても中がまだ生きている場合が多く、すぐに切れるようなことはないと言います。
内地(本土)では、自転車につきものな語録に〝錆取り〟というのがありますね。
軽快車と呼ばれるいわゆるママチャリは、思いのほか大事にされていない場合が多いです。
フラットバーハンドルのルック車と呼ばれるクロスバイクに似たものもそうですね。
何を見ればわかるか、それは前述の通り、チェーンの錆びです。
すれ違う際に、チェーンが錆びているのを見ると、あまり大事にされていないように思えてしまいます。
ちょっとだけ悲しくなりますよね。
私は定期的にチェーン清掃を行っています。
ディグリーザーと呼ばれる、生分解性の油落としを使ってチェーンオイルと走行時に拾ってしまう泥や砂粒を落としてから、新たにオイルを差して完了。
チェーン・スプロケットなど、アルミではない部分が多い自転車ですが、手入れをきちんとしておけば錆びることはほぼありません。
ママチャリで十五キロ、電動アシスト付き自転車で二十キロを超える重さになってしまいます。
それを室内へ持ち込むのは一苦労かもしれません。
ただ、屋根付きの自転車置き場に置いたとしても、実際は雨ざらしで置いてあるのとあまり代わりはしないのです。
自転車は乗っている時間よりも、遙かに置いておく時間の方が長いかと思います。
ただ、考えてみてください。
自転車って、自分の命を、家族の命を預ける乗り物なんです。
自転車用のチェーンは、交換しても工賃込みで2000円程度だと思います。
室外保管の場合、年に一度交換したとしても、それ程の出費にはならないと思います。
それだけで、安全を手に入れることができますし、何より見た目もよろしいものになるんです。
自転車用の鍵って、壊されやすいですよね。
ワイヤーだとしても、ワイヤーカッターであっさり切られてしまいます。
部屋の中に入れておきなさいとは言いません。
玄関に入れておくだけでいいんです。
カバーをかけて、ベランダに置いておくだけでも違います。
朝起きて、さーて学校へ(会社へ)と思った時に、アパートマンションの自転車置き場にあるはずの自転車が、見当たらない最悪の展開。
ないとは言えないんですよね。
そうならないためにも、室内保管を私は勧めたいです。
丁寧に使えば、長持ちするのが自転車なんですから。