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彫刻のような絵画「モディリアーニ展」| art-013

こんにちは!
私は週1で展覧会に足を運んでいます。
今日は、2022年7月18日(月・祝)まで大阪中之島美術館にて開催中の「開館記念特別展 モディリアーニ -愛と創作に捧げた35年-」にいってきたので感想のまとめです。

モディリアーニのこと

アメデオ・モディリアーニはイタリア出身で、エコール・ド・パリの画家です。病弱かつ退廃的な生活をしていたため、35歳という若さででこの世を去りました。
モディリアーニの作品はほとんどが人物画で、長い顔や首・なで肩・アーモンド型の瞳のない目・通った鼻筋などが特徴的です。描かれた人物からは、憂いや哀愁を感じます。

なおエコール・ド・パリとは、1920年代を中心にパリのモンマルトルやモンパルナスに集まり活動していた画家たちのことです。
私の大好きな映画「ミッドナイト・イン・パリ」でタイムスリップした世界です。

この展覧会は、モディリアーニと、その他エコール・ド・パリの画家たちの作品が味わえる展覧会です。

展覧会サマリ

ー基本データー

展覧会名 
開館記念特別展「モディリアーニ -愛と創作に捧げた35年-」
会期   
2022年4月9日(土)~2022年7月18日(月・祝)
開館時間
10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日  
月曜日 ※5月2日,7月18日は開館
会場   
大阪中之島美術館
「渡辺橋駅」徒歩5分,各線「福島駅」 徒歩10分,各線「淀屋橋駅」 徒歩15分
〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島4-3-1
観覧料  
一般 1,800円(当日会場販売/オンライン販売)

特設HPより( https://modi2022.jp/ )

できたばかりの大阪中之島美術館。
館内の照明は暗めで、窓や吹き抜けから入り込む光がとても明るく、コントラストが美しい建物でした。

晴天によく映える黒?濃紺?の外観
吹き抜けを利用して巨大な作品を展示
《ヤノベケンジ 「ジャイアント・トらやん」》

作品と資料を合わせて95点ほど展示されており、かなりボリュームがありました。閉館時間も比較的早めですので、時間に余裕を持って訪れるのがおすすめです。
私は後ろに予定があったため2時間で切り上げましたが、丁寧に観覧したい方は3時間はみておいた方がいいと思います。

《アメデオ・モディリアーニ「髪をほどいた横たわる裸婦」(1917年)》
《アメデオ・モディリアーニ「少女の肖像」(1915年頃)》

ー感想ー


・興味深度 ★★★
・感動度  ★★★
・影響度  ★★
・コスパ度 ★★★


①影響を受けたものとの対比がおもしろい

モディリアーニの初期作品とともに、影響を受けたものがたくさん紹介されていておもしろかったです。
最初は彫刻家を目指していたモディリアーニ。
輸送が困難なのでモディリアーニの彫刻作品は写真のみの紹介でしたが、顔を長くデフォルメしたスタイルは最初から健在のようでした。
素描も、いろんな場所をデフォルメして探っている様子が感じられて興味深かったです。

②エコール・ド・パリの豊かな作品が圧巻

エコール・ド・パリの作品がたくさんみれたのもおもしろかったです。
パリに集まった個性的な画家たちの、さまざまな画風を味わうことができます。
好みの画家を見つける感覚で、私はさらっとたのしみました。

③憂いの中に愛を感じる

モディリアーニの作品の中で、私はジャンヌ・エビュテルヌを描いた作品が特に好きです。
そこはかとなく憂いや哀愁を感じるのがモディリアーニだと思っていたけど、ジャンヌを描いた作品は愛と幸福感を感じます。
写真をみると実物のジャンヌは全然こんな顔じゃなくて、作品の方がより穏やかに満たされたように感じます。
2人の愛だなと思いました。

まとめ

モディリアーニの作品と、同じ時代の画家の作品を、たくさん観られて大変満足しました。
モディリアーニは、いろんなものの影響を受けながらも、絵画という手法を選んでからも、ずっと彫刻家として人物を切り取ってきたのかなと感じられました。
いつか、モディリアーニの彫刻作品を生で鑑賞したいと思いました!

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