ずっと試して作りつづける「ソール・スタインバーグ」| art-006
こんにちは!私は週1ペースで展覧会にいっています。
今日は、ギンザ・グラフィック・ギャラリーにて3/12(土)まで開催されていた「ソール・スタイン・バーグ シニカルな現実世界の変換の試み」について感想をまとめます。
About ソール・スタインバーグ
ソール・スタインバーグは、領域を飛び越えて活躍した人ですが
肩書きをつけるなら漫画家・イラストレーターとなるのでしょうか。
ルーマニアでユダヤ人の家庭に生まれ、イタリアで建築を学びながら諷刺雑誌に一コマ漫画を寄稿し人気を得るも、反ユダヤ政策を逃れるため渡米。
アメリカでもっとも愛された芸術家の一人です。
私はあまり詳しくないまま観にいったのですが、作品を観たら「あ、知ってる!」と思ったので、どこかで目にされているかもしれません。
展覧会サマリ
ー基本データー
なんでこれが無料なんでしょう?gggすごいです。
複製だから?ハイアート(高級芸術)とローアート(大衆芸術)を越境した人だから?ちょっとわかりませんが無料でこんなにいいんですかというボリュームでした。
ー感想ー
・興味深度 ★★★★
・感動度 ★★★
・影響度 ★★★
・コスパ度 ★★★★★ (満点!)
①常識にも自分にも囚われないスタイルがかっこいい
まず、作品のバリエーションに圧倒されます。
線画があり、コラージュみたいなものがあり、水彩があり。はたまたひとつの作品の中で多様な画法を使ったものがあったり。
縦横無尽に表現した人なんだなと思いました。
専門性を突き詰めるべしみたいな常識や、自分の過去のスタイルに囚われず、常に思考しつづける姿勢を感じてとてもかっこいいなと思いました。
②なんか好き、でもなんで?今後の課題…
そしてペンとインクのドローイングがとても好みです。
でも好きなのにうまく言語化できないです。
彼以外も含め、イラスト全般においてこれ好き!と思うものと、あんまり好きじゃないなというものが明確にあるのですが、その仕組みが解明できない…
洗練されていて緻密な感じはします。構図・画面の使い方も美しいです。無駄がなくて整っている感じがするのと同時に、フリーハンドのユニークな感じに惹かれる感覚があります。
でももっとしっくりくる理由がありそうなので、今後イラストもたくさん観て考えたいです。課題。
③短調が似合う
会場はサティが流れていました。グノシエンヌ第一番が、ソール・スタインバーグの描く愛嬌と毒にとても似合うと思いました。
作品の中には五線紙に描かれたものもあって音楽に造形があるのかなと思いましたが、単純に補助線として利用していた?ようです。
ただ、背景に五線紙があることで音楽を感じるというか、作品の深みが増しているなと感じました。音楽モチーフは結構ありました。
まとめ
事前に調べずに観たので、諷刺が何を皮肉っているのか深く考えられなかったのがもったいなかったと思いましたが、それでもとても楽しめました。
そして常にいろんなことに目を向け、方法に固執せず試行錯誤していきたいと思いました!
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