アケコン自作をこれからやってみようって人に向けたもの②
プレイ環境を決めよう
言ってしまえば基板を決めるという話。
大きく分けてBrook基板とGP2040
ヒットボックスの中に使われてたりするアケコンの基板と言えばのBrookの基板と、Raspberry Piっていう最近流行りのマイコン基板の小さいやつ、Raspberry Pi Picoに専用のファームウェアGP2040を入れてアケコン化するもの。
Brook基板
メインはUniversal Fighting Board通称UFBと呼ばれるもの。現行のほとんどのハードで使用できます。ただしPS5に対応したのは最近のバージョンなので注意が必要です。Brookの基板はUFB以外ではPS5でプレイ出来ません。なんか8分制限があるとかないとかで色々面倒なんですよねPS5。無線のアケコン作りたい場合にもBrook基板を使います。そちらはPS5で使えませんけど。
GP2040
互換基板を使うこともありますが、基本的にはRaspberry Pi Picoを使うと思って問題無いです。PCで使う分には特に問題無し。
PS5を考慮するかどうか
PS5環境を考慮するのであればPS5対応のUFBしか選択肢は無いです。ただしコンバーターと言うのがあります。特定のハードに対応したコントローラを別のハードで使えるように変換するものですね。ただ変換処理が挟まるようになるので少しだけ遅延があるものだと思ってください。最悪コンバーターさえ通せば大体の基板でPS5でプレイ可能です。
オススメ基板
1.Brook Universal Fighting Board
大体はこれを使っておけば間違いない。PS5に対応しているやつ(1万5千円くらい)であれば現行機のほとんどの環境で使えます。ネオジオミニやアストロシティミニなどでも使えたりします。通称UFB。
2.Brook Zero-Pi Fighting Board EASY
UFBの廉価版。少し遅延がありますが、PS3,Switch,PCで使用可能です。配線などはそのままUFBに移行出来るので後からUFBに換装するようなことも可能です。5千円くらい。
3.Pico Fighting Board
ラズパイPicoを使用したGP2040の基板をBrookの基板と同様の配線が可能にしたようなもの。入手が結構大変なのですがBrookの配線がそのまま可能なので最初に組む際にはオススメ。通称PFB。
4.Raspberry Pi Pico
ピンヘッダが最初から付いているPicoHというものとPicoがあります。大体の場合はPicoHを使ってしまっていいんじゃないかと思います。こちらはそのままだとBrookのケーブルは使えませんのでケーブルの自作が必要です。
5.P5 Plus Fighting Board(2024.3.17 追記分)
いつの間にか出てた。写真見る限り、UFBと同様の配線なのでほとんど同じようなもんだと思います。UFBより少し安いけどそこだけかな。ネオジオミニや360アストロシティミニではほぼ使わないからこっちでもいいっちゃいい。いや現状の価格差ならこっちでいいか。
PS5対応ならP5かUFB。それ以外ならZero-PiかPFB
PC環境であれば最初はZero-Piで良いんじゃないでしょうか。入手性と値段から。遅延にこだわるならPFB探してください。
オススメのガワ
市販
誰かがBoothなどで販売していたり、メーカー販売のものを利用するのが手っ取り早いんですけれど楽しみがねえ!あと結構なお値段。
タカチのケース
中でもオススメはネットワークケース。PF28-7-20Wとかその辺。型番はそのままサイズを示していてこれは28cm x 7cm x 20cmみたいなサイズ感。細かく型番が分かれているので好きなサイズを選択しやすいです。なお自分が使用していたのは薄型アルミケースのYMシリーズ。YM-300だったかな。アルミよりもプラスチックの方が加工がしやすいので高さが気にならないならネットワークケースがいい。アルミケースは汚れと冬場の冷たさが問題かも。指サックや手袋するなら関係ないけど。
天馬ハコットトランク
アタッシュケース型。開閉機構を備えていることで、何か問題があった際や重り追加やボタンの変更の際にドライバーなどで開け閉めする必要がない。ただし、アケコンとして使う分にはふたが底にあった方が使いやすいんだけどアタッシュケースは逆なのでその辺は注意。それがどこに関係するんだというとケーブルやどこから出すか基板をどこに置くかっていう段階で問題になります。基板設置やケーブルを奥側にするなら開閉機構は手前側にするのが良いと思います。A4とB5どちらでも使えると思います。結構高さがあるのでそこは注意。自作アケコン検索すると結構コレ使ってる人多い。昔ハルミーさんも使ってた。
メイホーのアタッシェケース
これもハコットトランクと同様。いっぱい穴を開けるとその分強度が下がるのでたわむのに注意。
アクリルをオーダー
アクリル板を電動ドリルで開けようとすると割れる可能性が高い確率で付きまとう。だから基本的にはやめておいた方が良いと思う。なのでアクリル板オーダーで開けてもらう。結構なお値段がするので注意。
アケコンのボタン
マイナーや特殊なものは除外
三和ボタン
ゲーセンで使われているボタンは基本コレ。250円くらい。安いし押し心地もいいけど結構パチパチうるさい。でも最初に作る分にはこれで良いと思う。少しだけ値段はアップ(500円くらい)するけどエラストマー静音ボタンと言うのもある。
ゲーマーフィンガー
プロも使用している高性能なボタン。千円弱。ただし入手性が悪いのでボタンの色をそろえなくていいとか千石電商が近くにあるとかならいいと思う。
Qanba Gravity KS
有名アケコンメーカーが出してるボタン。800円くらい。ゲーマーフィンガーと遜色ないと思うのでこっちでもいいと思う。
PUNK WORKSHOP PRO BUTTON
PUNK WORKSHOPが出しているボタン。薄型ならこれしか選択肢無いってくらいなんだがいかんせん入手性が悪い。値段も800円くらいする。
レバーの話
少しだけ要素の話。良し悪しやレバーの長さの話は除きます。
静音レバー
字のまま少しだけガチャガチャ音が静かです。
着脱式
レバーのアケコンってね。持ち運びの際にレバーが邪魔なんですよ。基板から外さなくてもレバーの部分だけ簡単に外せるようになってるもの。
ハーネスとファストン端子
大体が専用ハーネスでの接続になっていて、そこも考慮して配線しないといけないんだけど、ボタンみたいにファストン端子で接続するタイプのレバーもあります。ただ最初に書いたように大体は専用のハーネス接続なので、配線を自作する場合にはハーネスも一緒に買う必要があったりします。
以上
③に続く