「おすすめファーストトイ暫定一位」SVAKOM【CICI+ HEAT】（スヴァコム シシプラス ヒート）レビュー
プレジャーグッズの使用経験数が約４個の身で僭越ですが、初めてアダルトグッズを買う人に是非おすすめしたいのがSVAKOM CICI+ HEAT。個人的「こういうグッズが欲しい」希望の大半を叶えてくれました。操作性・機能性・静音性はパーフェクトではないのですが、それでもやっぱり暫定一位です。
このアイテムをオススメしたいのはざっくり言うとこんな人。
温感機能、温かいグッズに興味がある
性交経験がない、挿入に不慣れ
大きいグッズに抵抗がある
自分のペースで楽しみたい
指でのセルフプレジャー経験がある
もし殆どに当てはまるのであれば、きっと期待は裏切られないと思います。
SVAKOM CICI+ HEATのスペック
メーカー：SVAKOM（アメリカ）
サイズ：長さ17.8cｍ 直径26.2mm
重量：70g
機能：振動（モード5種類／強弱レベル5段階）、38℃温感
素材：医療用シリコン、ABS
製造：中国
カラー：プラムレッドのみ
USB充電式：充電1時間／稼働1時間
完全防水（IPX7）
LEDライトでバッテリー残量をお知らせ
専用ポーチ付き、多言語説明書付き、1年メーカー保証あり
しっかりした外装で、本体は切り抜かれた黒いスポンジへ収められていました。箱が潰しにくくて処分は少し大変かも。露骨な表現はないものの製品ビジュアル・メーカー名・商品名はばっちり記載されてます。SVAKOMは＜温かくなるラブグッズ＞や＜カメラ付きバイブ＞などを初めて世に出したブランドで、公式の国内代理店は【ミライカラーズ】だそう。
ボタンは振動機能オンオフ切替のSボタンと、加温モードオンオフの🌡️ボタン。オン状態だと該当のボタンが点灯します。いずれかの機能がオンになると上部バーのライトが５つ点灯し、バッテリー残量に合わせてライトが減っていくシステム。背面にある穴に見えない凹みへプラグをぐっと押し込むと充電開始。USBケーブルはパソコンなどに接続できる一般的なType-Aコネクタで、コンセントから充電する場合はアダプターが必要となります。表面はすべすべで滑らか、特にホコリが付きやすいとは感じません。触って形の変わるような柔らかい部分は無し。シンプルなグレーのポーチが付いてきます。
ヘッドの付け根は柔らかく、およそ90°くらいまでは簡単に曲げられます。左右に曲げたり後ろに反らせたりすることも。ヘッド部分が加温ボタンで38℃まで上昇し、振動ボタンで異なる振動パターン５種・振動強度５段階を調整可能。持ち手部分は温かくならず少し振動が伝わる程度。
振動レベルは30％→45％→65％→80％→100％と強度が切り替わり、100％の次は30％に戻ります。振動パターンは単調な「ヴーー」、規則的な「ヴー・ヴー」、規則的で少し速めの「ヴーヴー」、速めで感覚が少し開く「ヴー ヴー」、一番リズムの速い「ヴ ヴ ヴ ヴ」という５種類。不規則なパターンはありません。
CICI+ HEATのスキPOINT
加温機能&丁度良いサイズの心地良さ
しなるくびれ、取り回しの良いサイズ、温かくなるヘッド。これを自分の指代わりに使えるなら、初めてアダルトグッズを使った一人の時間を過ごすとして、失敗すること・幻滅することはほぼ有り得ないのではないでしょうか。「指一本すら入らない」という人には流石に厳しいと思いますが、温かいだけでかなり異物感は薄れます。完璧な円形ではなく潰れた楕円形であることも入れやすいと感じました。ヘッドから下は細くなっているため、挿入後に入口を拡げられる違和感もありません。
絶妙な形のヘッド
波打った形状による複雑で温かい刺激は、まるで他人の体の一部のようにも思えます。潤滑ジェルなどを使うと人によってはオーラルっぽくもあるかも。外の皮膚より触覚が鈍くなる中でもちゃんと刺激の分かる形です。ヘッドがこの形で温かくなるからこそ、挿入に拘らなくても充分心地良い刺激が得られます。まずは自分の指のように扱って、いよいよ身体が温まってきたところでバイブ機能をオンにするのがおすすめ。もちろん最初からバイブ機能をオンにして、徐々に振動を強めていってもいいですよ。私は諸事情により１パターンの振動しか使えないので…（後述）
COCOシリーズで唯一の充電方法
ほぼ同じ形状（ヘッドの面で刺激するタイプの柔らかいフィンガーバイブ）であるCOCOシリーズは、本体下のキャップを取り外してプラグを差し込む充電方法。「充電中に本体から離れているパーツがある」点が気になる人はCICI+ HEATの背面差し込み方式が嬉しいんじゃないでしょうか。「蓋を紛失する」「蓋の閉め方が緩くて水没する」リスクも無くなります。パっと使ってパっと手入れしてパっと仕舞いたいアダルトグッズ、手間が掛からないに越したことはありません。この充電方法の違いも価格差に関わってるのかもですが。
CICI+ HEATのスキじゃないPOINT
音は「静か」という程ではなく、振動レベルをMAXまで上げると隣室には聞こえてしまいそう。ちょっと高音の「ヴーーーン」というモーター音は環境によって気になる感じがしました。イメージは電動歯ブラシの稼働音に近いです。
ボタンを押した時の操作の切り替わりには少しタイムラグがあります。グッと押し込むと初期位置まですぐに戻ってこない（1秒未満くらい押し込まれたまま）ことも。この反応の悪さとボタンの使い勝手は価格の割に安っぽいイメージ。ボタンの反応は「２回押す」操作のために「操作を受け付ける時間が長い」と思われるので、接触や性能の問題ではなさそうです。
操作性が難解
「機能を充分に楽しめない」点ではこれが一番不満かもしれません。SVAKOM CICI+ HEATに搭載されているのはヒート機能とバイブレーション機能、このバイブ機能がくせ者。
1.5秒長押しで＜オンオフ＞切り替え
１回押すと＜振動レベル＞切り替え
２回押すと＜振動モード＞切り替え
明るい部屋で机の上に置いたSVAKOM CICI+ HEATを操作するのは、私でも容易です。でもプレジャー中の環境はもっぱら暗がりかつ手探り。眠る前のプレジャータイムに、自分の身体と向き合いながら、このテクニカルな操作を落ち着いてこなす事はできません。前述した通り音も決して静かではないため、振動モードを変えようとする→振動レベルが２段階上がる（最弱に戻すためには５段階目を経由して１段階目に戻る必要がある）可能性を思うと無闇にスリリングです。ボタンを押した後の反応も遅く思ったように操作できないことがしばしば。この操作性に慣れれば使いこなせそうだけど、パターンと強弱の操作は別ボタンにしてほしい。
操作盤が邪魔
SVAKOM CICI+ HEATのデザインを改めて見てみましょう。操作盤、と呼んでいいのか分からないけれど、とにかくシリコンではないプレート部分があります。
これを挿入しますね。そして、もう少し奥を刺激しようと思い立ちますね。
ああー！邪魔！
防水設計のため問題は無いのですが、プレート部分が体内に接触するのは気掛かりです。端に配置すると操作性が落ちるだろうけど、それでもプレートをここまで上部に設計しなくても。バッテリー表示があるが故のデメリットですね。お手入れする時もこの境目を丹念に掃除する必要があり、若干の虚しさを味わいます。
温度が中途半端
38度という温度は外へ当てがう分には充分ですが、中だと途端に存在感を失います。温かいヘッドで良い具合に高揚して、盛り上がって、いざ中を刺激すると温かさを感じられなくなる。理由は当然体内の方が温かいから。温感機能はヘッドのみに搭載されているため、入口付近もただのシリコン温度。この値段と設計であれば仕方ない…と思いながらも「せめてヘッドが40～42度くらいに上昇すればもっと心地良かったのに」と惜しまずにはいられません。
【まとめ】
性能：充分。ヒート機能の温度はあと一押し
操作性：扱い辛い。ヒート機能と振動機能が別操作なのはgood
静音性：振動レベルを上げなければ隣室に人がいても使えなくはない
見た目：グッズらしさはあるが親しみやすい
高頻度で使いたくなる？：手に取りやすい。特に寒い日
コレクション的な満足度：同じ機能のハイグレード版が欲しくなる
ざっくりと評価するなら：８０点 ／100点
ちなみに私はラブトリップさんから購入（商品ページ）。8,830円でした。
「ヒート機能がいらない」という人はお値段が半額以下になる別のCOCOシリーズ（COCOはヘッドがつるんとしたタイプ・CICIはヘッドに波々があるタイプ・CICI＋は挿入時に外を刺激できる外部バイブ付き）やiroha koharu（乾電池式でスリム）
「ヘッドの角度も変わらなくていい」人はFunFactoryのSmartVibes【ジャジー】
「挿入しなくてもいい」人はDameの体にフィットする静音ローター【Pom】
「感触を楽しみたい」人はゲル素材入りで柔らかい【irohaシリーズ】とかもオススメかと思います。私はこれらを未所持なので検討されるなら他の体験談を探してみてくださいね。
細身でペンのようなフォルム・特徴的なヘッド・ヒートとバイブの二つの機能。威圧感を与えない細めのフィンガーバイブは、温かくしなくても振動させなくても柔軟な楽しみ方ができます。このグッズの機能オンリーでお手軽に済ませようとするより、曲がるヘッドを活かして自分で動かしたり探ったり、まさに「指の代わり」にするとグッと楽しめます。
個人的な欠点も色々と挙げましたがSVAKOM CICI+ HEAT、オススメです。
温かい指のようなトーイをお求めなら是非貴方の枕元にも。