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他力っていこ〜
今週も毎日が風のように過ぎていきました。
締めの金曜日、夕方には恒例の哲学カフェ。
テーマは"他人を気にすること"
今回も常連メンバー、まぁ色んな話が飛び交いましたね〜。面白かった。
さて、今日は1+αについて書いていきます。
前回1+1は2ではないと書きました。
これは私が20代半ば服のブランドを立ち上げた時、面倒を見てくれていたエージェントの代表が話してくれたものです。
「かずこちゃん、1人でやるって事は全てを1つの脳みそから出すって作業なんですよ、とっても大変。でも2人だと1+1は2じゃなくて、1と1の間が無限になるんですよ。効率的にも2以上になるしブランドやるには理想的です。」
他愛のないおしゃべりの中でのこの言葉が、こんなに記憶に残る事になるとはその時は思いませんでしたが。なるほどなぁ。。とその時は思いました。彼曰く、3人以上になるとちょっと面倒になる、って言ってたっけ。。
そうは言われても私は一人だし。
経営に関してはその後現在までずっと一人事業のままでいます。でも、いつもどこかで誰かと組んでやってみたいなぁ、と思っているのも本音。その相乗効果は良くも悪くもきっと力になると漠然と今も信じています。
で、本題 "1+α"
日々このαについて感謝しています。
αとは関わってくれる皆様のこと。
1日24時間しかないのを痛烈に感じる中で、物理的にも思考的にも差し伸べられる周りの方々からの協力や提案からの広がりが全てのものをとても豊かにしてくれます。それはまるで倍音のよう。
思えば服をやっている時も、素材や企画、生産、プレス、営業がお互いプロとしてチームで仕事できた時って服単体の評価とかじゃない、とても良い充実感がありました。
それはお互いのスキルをリスペクトして、そこを相手にお互い委ねることで個々の役割に集中できたり、お互いの目線を信頼して意見に耳を傾けられた事で全体として大きな視野を持てたからだと思います。
見出しの"他力っていこーっ!"
というのは世界のスパイスを素敵な筆文字やイラストのパッケージで売る
"裸足でスパイス"の由香さんのzineの見出しで見たもの。
zineの内容は忘れてしまいましたが、この言葉が私はとても好きです。
何でも一人でやれば思い通りになるし、時にはその方が手っ取り早いかもしれないけれど。
でも、実際私自身はもうそれではやりきれない現実もあるし、やはり自分からではない他の人々の可能性や意外性により魅力を感じてしまいます。
色んな香りが混ざるとそこから予想以上の新しい香りができるように、物事も他人に委ねて生まれるものって本当に面白い。最終的に目的によって整える作業はあるにしても、"誰か一人のもの"以上のものができる気がします。
他人の可能性に乗っかってみるって
信頼と対等な関係から生まれるもの。
豊かな香りがしませんか?
"結局.雑種が一番可愛いのよ"
とは、あるバイヤーさんの言葉です。
今日も色んな他力に縋ってアイデア膨らませ生きています。私は誰かの他力になれているかな?
さあ、明日も他力っていきましょう♪