単身中国へ留学 カルチャーショック2

前回の続き。
四川省の山奥での生活、買い物編。
家の周辺、見渡す限りお店は無い。景色はとても良い。
野菜は、家の周りで採れる物、採れない物は買い出しで入手します。肉は基本豚の燻製。冷蔵庫を使う習慣が無く、燻製で保存しているそう。
買い出しは、例の竹籠を担いで、下山します。
約1時間の下山です。基本獣道となっており、一部人工的に作られた道もあります。行きは気付かなかったですが、幅2mほどの細道の横に崖もありました。落ちたら天に昇れます。
下山1時間後、来る時に通った小さな村に到着。
路上で野菜が売られています。想像よりも多種多様です。
同行したお母さんが例の竹籠に買った野菜を詰め込む。
お値段ですが、5角(約7円)~買えるので安価です。あとは量により価格変動する模様。
帰りの重量を気にせず、竹籠がいっぱいになるまで詰め込むお母さん。竹籠満載となり、家に帰ります。野菜達も量があれば相当重く、この後の登山1時間が辛かったのは言うまでもない。
家に着くとしばし休憩タイムに入ります。
一応家族団らんのリビングなる部屋があり、そこにはテレビもあります。しかし当時中国語の理解力が弱めだったので、
仕方なく西遊記を見ていました。
前回書きましたが、そこそこ広い庭があるので、お兄さんの長男とそこで遊ぼうとなりました。
私は野球をやっていたので、野球をやる準備です。
バットは焚火用木材をバット型に削り、ボールは近くにあるみかんの木から、熟れる前の真っ青なみかん。
長男に投げさせて私が打ちます。
一発打てば粉々になり、交代制で楽しみました。
野球以外だとバトミントンもやりました。
やる事を持て余すので、家事以外は毎日運動していた記憶があります。

夜になると、お父さんが、鶏集団の1番偉そうな個体を捌きます。来客があると、おもてなしで鶏を出す風習があるそうです。鶏側もお父さんの殺意を察知して、捕まるなり断末魔の如く泣き叫びます。容赦なく首にナイフを入れるお父さん。首から血を抜いて、沸騰したお湯の入ったバケツに鶏を突っ込みます。素手で。手の感覚が無いのかもしれません。
熱湯で毛穴を柔らかくして、一本ずつ丁寧に羽を抜き取ります。全部の羽を抜くと、お店で良く見る丸ごと鶏の肉が出来上がります。生で見る事は無かったので貴重な体験でした。
鶏肉は美味しく頂きました。

ここでの生活は約1週間、続きました。
常時動きっぱなしで、余分な脂肪が消えていました。そう言えば、ここにいる皆さん、太っている人を見かけません。50歳近いお兄さんも体脂肪率10%あるかないかの美ボディでした。

旅立つ日、家族全員下山して見送って頂きました。
正直、2回目は来たくないと思いつつ、小さな村から出発しました。(後に4回来る事になりますが)

次回に続く。

ありがとうございました。

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