単身中国で勤務2(現地採用)

前回の続きになります。
営業4年目のある日、上司からある提案を頂きました。
現状売上的に会社へ貢献して来ている段階。次は、上限無しのコミッション営業でもどうだ、と。
コミッション営業とは、日本語で言うと歩合給制度と言いますか。最低限の給与+歩合給という形の給与形態になります。
その代わり、年2回のボーナスは貰えない。
当時、毎月億超えの化け物営業マンがいて、彼の収入は国内大企業の役員クラスと聞き、単細胞な僕は一瞬で言いくるめられました。
コミッション営業の内訳は、取引成立した業績の純利益の数%を歩合給として受け取れると言うもの。
今思えば、安定した生活を選択しても良かったかもしれない。会社的には、コミッション営業にした方が、経費が下がって良いはず。
僕は、そこまで考える事なく、コミッション営業を選択しました。
物価が著しく上がり続ける都市部では、売れない月は赤字になるほど出費がかさみます。
当時娘が運良く公立保育園に行っていたので、その時期は赤字になる事なく、生活出来ていました。
そのうち、二人目の妊娠が発覚し、ますます頑張らないといけない状況になりました。

営業をやっていると、色んな方と出会います。
僕が訪問すると喜んでくれる方、訪問の度に宿題を出してくれるけど全然買ってくれない方、女遊びが好きな方、スポーツが好きな方(ゴルフが圧倒的に多かった)、社会人としての未熟さを厳しく教えて頂ける方、自慢話ばっかりする方、威圧的な方等々、本当に毎日が楽しかった事を覚えています。
訪問を重ねるうちに関係が良くなり、買うタイミングになるとお声がかかる、そんな良い流れに乗っていたと思います。
新規開拓も増やしていき、売れる環境を整え、
結局コミッション営業になって、収入は上がりました。
日系企業開拓営業として、ずっと一人でやってきましたが、そろそろ僕一人では回せない状態になった6年目、上司からまたしてもご提案が。

長くなりましたので次回に続く。



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