感染症法修正協議

安住国対委員長ぶら下がり(10:00~与野国終了後) 2021年1月28日

安住委員長
 いま森山国会対策委員長と第1回の話をしました。結論を申し上げますと、感染症法における刑事罰は全て取り下げる。つまり懲役だけでなくて、罰金の部分についても取り下げることで合意をいたしました。理由については、森山国対委員長もお話になると思いますが、先ほど申し上げました通り、審議会における感染症部会における専門家の先生方は、感染症における刑事罰は必要でないという意見が多数でありました。そのことをやはり重視しなければならないのではないかということを、私のほうから申し上げましたところ、森山国対委員長のほうからも、そういうご指摘は非常に重いということで、総理のご判断も仰いで、刑事罰については全て、感染症法は取り下げるということになりましたので、その話については、私としては高く評価をいたしますということを申し上げました。なお今後、特別措置法、さらに感染症法のいわゆる行政罰という過料について、これについては私のほうからは、今ある額については少し過料が重すぎるので、これの引き下げを引き続きお願いをしたいというふうなことを申し上げました。これは十分話し合いをさせていただきたいという返事でございます。なお蔓延防止措置につきましても、これは国会にきちっと速やかに報告をするということを、何らかの形で担保をするということも一致をいたしました。
 私としては、先ほどお話をした通り、この感染症部会の議事録はいつかお見せをしないといけないと思っていました。もう一点で、全国知事会のペーパーも皆さんにお示しした通り、西村大臣等は刑事罰のことを根拠にしていましたけど、実は罰則は要求はしていましたが、刑事罰なんていう話は、知事会にも確認しましたがしていないということなので、こうしたことを最初に申し上げて、やはり国会として、そうしたことに素直に従えば、刑事罰が必要でないということは申し上げて、それについて理解を得られたということは、大変大きな前進であるというふうに思っています。なお詳細についてさらに詰めなければならないので、また党内的にも今のことを了承いただかないといけませんので、いま幹事長にはご報告申し上げましたが、これからまた穀田委員長、古川委員長にもご報告をし、なおかつ、お昼頃には党の執行役員会でこのことを報告し、今後の対応について協議をしたいというふうに思っています。国会対策委員長会談での修正協議は、午後1時に再開をいたします。私からは以上です。

記者
 資料を見せた時の森山委員長の反応は、それでも刑事罰が必要という考えであったのか。あるいは何も言えず、やはり重いから取り下げるといった反応であったのか。

安住委員長
 私は1人ずつの委員の先生方の意見の開示がどういう立場だったのかを、表でお示しをいたしました。中身についてもお渡しをいたしました。森山委員長もそれについては、私の話は聞いていただいたと思います。こういう話を決めるときに、この審議会での先生方の専門家の意見を取り入れるというのは当然のことですねという反応でしたから、森山委員長もやはりここでの感染症部会の意見は重いという認識だったと思います。

記者
 財政的措置について、一律や事業規模に合わせた支給についての協議は。

安住委員長
 今のご指摘も非常に重要な点で、やはり十分な財政措置が必要だということは一致いたしました。これをですね、具体的にどういうふうに担保するか、これは法律的に書くのは非常に難しいので、ここは各筆頭理事を中心に、附帯になるのか質疑になるのかを含めて、内閣委員会の各党の理事間で協議をしてもらうというふうにいたしました。

記者
 事業規模に合わせてという部分は譲れない考えか。

安住委員長
 これは法律事項ではないんだけども、納得感のある結論を出してもらいたいと思っておりますし、それは自民党の側もそういう認識であることは一致をしていると思っていますので、それに応じた対応をしたいと思います。

記者
 過料などの行政罰について、具体的な金額は出ているのか。また、行政罰については減額より撤回を求めるという考えか。

安住委員長
 過料のことについては、具体的な詰めをさらにしないと合意に至らないので。これはちょっとこれから詰めていきたいとは思っていますが、大幅に引き下げてもらう方向で調整をしたいと思っております。蔓延防止等の措置については、できれば我々としては必要はないと思いますが、これは都道府県側からですね、やはり立ち入り検査等、何らかの担保はして欲しいということなので、そうしたことについては、考慮の余地はこちらもあるなと思っておりますので、この部分については、私としてはマストではなく、合意ができるところで落ち着かせたいなと思っています。

記者
 野党としては、今後意見をどのようにすり合わせていくのか。またはすり合わせを最後まで行わないのか。

安住委員長
 我々としては丁寧にやってまいりまして、今朝ですね、 1つのラインは決めました。それは、やはり刑事罰は絶対駄目だということに関しては、やはり野党が協力して様々な調査をして、事実に基づいて取り下げさせることができたと思いますから、これは大きな効果・成果があったと思います。ただ一方で、やはり過料であってもかけるべきではないという意見も、これは非常に重要な意見だと思いますので、そうした党の立場は尊重しないといけないと思います。ただ一方で我が党としては、特措法の改正をそもそも提出をしておりますから、やはりそういう点では多少の違いがあって、法案対応について意見が分かれてもやむを得ない部分もあるとは思いますが、プロセス、それから今後委員会の運営等については、しっかり協力はしていけるところはしていきたいというふうに思っています。

以上

いいなと思ったら応援しよう!

原口一博
よろしければサポートお願いいたします。