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拉致対策特別委員会大臣質疑をせよ

 2020/12/03 拉致対策特別委員会で与野党の理事懇談会を行い大臣所信に対する質疑を強く求めましたが、「大臣が忙しい」との理由で与党が拒否しました。

臨時国会の延長要求も拒否。このままいけば、昨年の5月から拉致問題について拉致対策特別委員会での質疑は、一度もなされなかったことになります。

 拉致問題は、スガ内閣の最重要課題などと口先だけのポーズだと言わざるを得ません。

拉致議連副会長としても強く抗議します。

拉致特野党理事・オブザーバーぶら下がり 2020年12月3日

渡辺筆頭理事
 ちょっとお時間をいただきましてですね、皆さんにご報告いたしますが、私、衆議院拉致特筆頭理事の渡辺です。そしてオブザーバーの同じ委員会の共産党 笠井さんです。次席の松原さんがちょっとどうしてもご自身が主催する議連があるということで、同席できませんけれども、昨日、衆議院の拉致特で大臣所信を聴取をいたしました。お手元に資料を配りましたけれども、実はこの拉致の特別委員会、この3大臣がですね、拉致担当、外務、そして国家公安3大臣の所信を聞いたわけですけれども、その中で皆さんが揃って言ったのが「菅政権、菅内閣にとっての拉致問題は最重要課題です」とか全員が言葉を揃えて言いましたが、実はこの大臣所信に対する質疑はですね、我々の再三の求めにも応じないでやらないということでございます。で、ここにお手元に資料ございますけれども、198回の常会でですね、平成31年の5月17日にやって以来、今年はまだ一度も開かれていない。もう、1年半開かれて、いわゆる政府に対する質疑が行われておりません。このことに対して「最重要課題である、どうして拉致問題を国会の委員会まで作ってるのにやらないのか」と言いましたら、先方がですね、当初は「3大臣が足並みを揃えるのが難しい」と言っていた。今度は「外務大臣の日程が取れない」と。なんか来週の月曜日からですね、外務大臣が外遊をする予定があるやに聞いていると「それ本当か」って聞いたら「いや、あくまでも予定として聞いている」というような分かったような分からないようなことを言い始めました。実は理事懇でもですね、サシで話をしましたら「この拉致特を開くと沖北も開かなければいけない。沖北を開くとですね、馬毛島だとかいろいろ今言われてるような問題まで追及されることになる」と正直にそう答えておりました、相手の筆頭理事。とにかく申し上げたいのは、最重要課題だと言いながら、菅政権になってもう来年の通常国会までこれ通常国会でやるとしてももう来年のですね、一般法案審議が終わった後ですから、通例で言うと、もうこれ終盤になる。もうほぼ昨年の5月からこのままいきますと2年間、質疑がされないことになる。私たちは所信に対する聴取をしたから質問をすると、その後に参考人を呼んだり視察に行って現場視察行ったりですね、もっと活性化させないとこれ、北朝鮮に対して日本の国会は何もしていないという間違ったメッセージを送ることになりはしないかと。それだけ非常に危惧されるというんですけれども、現場はとにかく国対がだめだと言ってるということですね、
開かれないままと。ぜひ皆様がたにもこの後、拉致の人権週間が始まりまして、12月12日には飯野ホールでシンポジウム等が行われますけれども、ぜひ国会の中では政府はですね、この大臣の所信に対する聴取すらしないという現状をですね、ぜひ共有していただきたいということでこの時間をちょっとお借りをいたしました。それでは共産党の笠井オブザーバーにもちょっといただきます。

笠井オブザーバー
 日本共産党の笠井亮です。今、渡辺周さんからお話があった通りなんですけど、私2つだけ、特に理事会にも出席して感じていることを申し上げます。1つはですね、やはり拉致特を設置して、そして大臣所信を聞くということで、所信は聞いても結局1年6ヶ月、去年の5月17日以来ですね、1度も質疑がないということで言うと、何のためにこの特別委員会を国会ごとに設置したのかということは根本から問われると思うんですね。そもそも拉致問題、この北朝鮮による国際的な人道問題ということで、大変な問題ということで、国会としても2004年の2月13日に衆議院の外務委員会で小委員会を作ったのが出発で、その年の6月に参議院で、11月に衆議院で特別委員会を設置するということになりました。渡辺周さんや松原仁さんは当初から理事を務めてということで、自民党も熱入れてやってたはずなわけですよね。そういう経過があって、私自身も2006年1月から穀田議員、赤嶺議員から引き継いで15年目になりますけれども、出席をして、政府質疑あるいは横田滋さんはじめとしての参考人の質疑、それから、各地での現地の視察、委員派遣もやってきましたけど、この委員会の存在ってのは本当に大きいというふうに思うんです。で、この委員会をそうやって設置したにも関わらず、政府が言いたいことだけ言って終わるというようなことが繰り返されては絶対ならないと、拉致家族の皆さんはじめ関係者の思いが如何ばかりかというのは、本当に感じるという点が1つです。
 もう1点は、政府の側の問題です。結局、3大臣の日程が揃わないということで質疑の日程を組まないってことをずっとやって1年半きたわけですが、政府自身が今回の所信でも言ってました。官房長官も言いました、外務大臣も言いました、公安委員長も言いましたけど、安倍政権以来最重要課題ということで位置づけて、安倍さんはこの問題を埋没させないっていうふうに言った。それから、加藤、今担当大臣になりますけれど置き去りにしないって言った。菅さんもですね、大事な問題だからしっかりやるって言ってきたわけだけど、結局、政府の側が自分たちの日程でやりくりつかないからって言ってんだけど、それは政府自身が総理、あるいは官房長官、担当大臣が責任持ってイニシアチブを持って、こういう日程揃えたから委員会やってくださいと、質疑に応じますというふうにやらなければいけないのではないかというふうに思うんですよね。逆に外務大臣の問題です、外務大臣が忙しいってことは繰り返し言われますけれども、忙しいでは済まされないと。憲法63条で国会出席義務があるわけですから、しかも外交やってるっていうけど、この間の日中外相会談だって何やったかって言ったら、王毅が一方的に不当な発言したときに反論もしないって言ってるわけですよね。専権事項では済まされないと。まして北朝鮮を相手にしていて、やはりそれに対して、やはり国を挙げて国会も含めて、どうやってこの問題解決するかというときに、こんな態度を繰り返していたらだめだと。相手も見てると。結局本当にやる気が日本政府はあるのかってことになってきて、そういう形でこの問題っていうのが問われていると思います。まさにこの問題、党利党略で扱ってはいけない。国民が一致して党派超えて解決しなきゃいけない拉致問題ですから、そういう立場で強く理事会でも求めたところです。

渡辺筆頭理事
 最後になりますけれども、先ほど各国対委員長が言った通りですね、私どもはやっぱりこの国会を閉じさせるわけにはいかないと。国会をとにかく開いてですね、この拉致問題、ちょっと気になるのは「最重要課題」とは書いてありますけど、安倍政権のときの「最優先課題」とは言わなくなった。そして特に今年は横田滋さん、あるいは有本加代子さんが亡くなられたですね、年でもあります。このまま北朝鮮にですね、日本の国会はそうは言ったって全然質疑もやらなくって、本当は熱心じゃないんじゃないかと、不熱心だと思われるような間違った理解をされるようなことをやっぱり政府がやるべきではないということを申し上げます。ぜひもし皆さんから何かご指摘、ご意見がありましたら…松原さん今、間に合いました。次席の松原先生にも一言お願いしますはい。

松原次席理事
 すでに渡辺周さんから縷々お話があったと思います。今回の我々のですね、この拉致対策特別委員会は経緯から言いますと、拉致の問題を解決しよう家族会や救う会、そして議員の仲間の声で当時、当然安倍さんもですね、官房副長官で、こういったですね、いわゆる特別委員会を作りたいと思っていたわけであります。もちろん、この事を作ることに対しては北朝鮮側はですね、大変にそれに対しては拒否感を持っていたと思いますが、我々は拉致問題の早期解決をするための様々な、我々は道具立て、用立てをする。その中で拉致対策特別委員会ってのは極めて重要なものであるという位置づけでこれを作りました。この拉致対策特別委員会を我々が同士とともに作ってですね、そして北朝鮮の拉致問題を国際的にも明らかにし、その中で様々な事を議論してきた。脱北者の問題も然り、また北朝鮮の様々な状況も然り、また横田さんをお招きしての参考人もあったし、また様々な関係者の参考人もあった。そういった活動をすることによって拉致問題をクローズアップさせ、我々がこの問題を許さないぞという意思を内外に表明したわけであります。その拉致問題の特別委員会、これをですね、1年以上も実質上の審議をしていないと。大変に残念であるし、そのことがですね、どれだけ間違ったメッセージを北側に送るかということを、渡辺さんが言う通り私は強く申し上げたいわけであります。明らかにこの拉致対策特別委員会が1年以上行われないということは、これは北に対しては、日本は本気で怒っていないと。日本の政府は本気で拉致を解決しようとしてるのかというふうな誤解を与えているだろうし、事実、私もですね、北側のそういったですね、者と話をするとき、本当に日本は怒ってるんですかという話をする。そもそもストックホルム合意を破棄しないこと自体が起こっていない証拠ではないかと北側が思っている節があるんですが、私は少なくとも、この拉致対策特別委員会やらないということは、どう考えたってあり得ないと。最重点課題であればこれはですね、3大臣の日程を何が何でも揃えてやるべきだと。当たり前のことであります。それを私は、菅政権は今、今日の段階ではそういった形でやらないようでありますが、まだ年末まで時間があるんで、会期もですね、まだいつになるか明確にはまだはっきりしてない。少なくとも我々は会期延長を申し入れている立場があって、この拉致問題の特別委員会を、実質やれと。会期中にやれと。そして同時にその後はですね、参考人の質疑でもいいんです、様々なことがあるんです。徹底的にこれを回すことが最重要課題であるということの証だろうと思っております。ぜひともこのことをですね、今日は渡辺さん含めて強く申し上げるということであります、以上です。

記者
 与党側から「3大臣の足並みが揃わない」、「沖北も開かなくてはいけないくなる」などの発言があったのは具体的にいつごろか。

渡辺筆頭理事
 昨日の委員会の前の理事会でですね、外務大臣が何か7日から外遊する予定もあるやに聞いているなどという、大変で、それは「本当ですか。決まってんですか」と言ったら、いや「そういうふうな予定らしい」みたいなですね、ちょっと思いつきじゃないかというような理屈でした。それから3大臣が揃わないというのは、もうこれが拉致特の委員会構成が決まる前、筆頭間をやったですね、もう3週間ぐらい前ですね。もうそして実は先週のうちにちょっと相手の筆頭理事の部屋に行ってサシで、いわゆる筆頭間をやったときにですね、「拉致特を開いたら沖北も開かなければいけなくなる」と。沖北の委員長は西村智奈美さん、私どもですから、委員長の職権でそっちも開いてこっちも開くようにするかって言ったら、結局は委員長職権で開いても与党が来なければ、そのまま流会になってしまう、定足数足りずに、それは物理的に無理なんだと。いろいろね、実はこちらの国対でもやってみたんです。実はそういうことがね、ありまして、要は「国対が首を縦に振らない」と、一番最初ちょっとあえて言いますと、何か拉致対の方が首を縦に振らないんだって言われたんです、一番最初顔合わせしたときに。そうすると拉致対が何か嫌だからやらないような理由から、今度は3大臣が揃わない。その後は、他の委員会も開かなきゃならなくなって、そこで委員会で要は政府・与党が攻撃されるだろう、政府が攻撃されたるだろう。昨日は外務大臣が外遊の予定があるやに聞いているので開けないと。結果的にその後は、もうここですし、実は参考人はどうだというような提案があったんですけど、そんなもの大臣の所信を聞いたあとにどうして大学の教授にですね、質問しなきゃいけないんだと、どう考えても所信を聴取したら聞くのは当然で、もちろん参考人も大事ですし現場視察も行きたいけれど、何かそういうとにかく政府の人間を出さないと。もっと言うなら財務大臣が忙しいなら拉致担当大臣だけでもいいじゃないかと、最悪100歩譲って副大臣対応でもいいじゃないかと、そこまで言ったんですが、もうとにかく政府側を何か出したくないというですね、もう別の理由があるんじゃないかと思わざるを得ない。時系列はどうしてもご関心あれば、少し日程見ながらですね、確認はできますので、だいたいそういうことでございます。ぜひそんな状況であることをぜひ皆さんと共有できればと思いますので、今日はどうもありがとうございました。

以上



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