非暴力不服従 ガンジーの目指したもの
2009年01月01日(木)
原口一博国会通信2009年1号
「澄んだ瞳に託したい」
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非暴力・不服従~ガンジーの理想を
新しい年、2009年が始まりました。
希望の年となりますように心からお祈りいたします。
日の光が等しく生き物を照らすように恵み豊かで暖かな社会を創りたい
と思います。
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花は花で
あかしをつくろう
ともに生きたあかしを
花は花で
美しいまま
あかしをつくろう
愛したあかしを
風は風に
流れるままに
(2006年11月27日 原口一博作)
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ガンジーは、私たちの目標です。「全人類の良心」であった彼は非暴力を
貫き、「謙虚さと真実を帝国よりも強くした」人でした。
イラクのアーメリア防空壕で一瞬のうちに蒸発した子どもたちの跡を見た
とき、子どもを奪われた親がテロを決意する背景を知りました。子どもを傷
つけられた親は悪魔とも手を結ぶ気持ちを知りました。
レジスタンスとテロリストは紙一重ではないか?石をもって戦車に戦う人
たちをどうしてテロリストというのか?この大きな疑問はなかなか解けませ
んでした。
でも、ガンジーの非暴力・不服従の活動を見て、明確な区別があることを
知りました。それは暴力の有無です。圧政に暴力で立ち向かえば、圧政に暴
力の正当化のエネルギーを与えることになることも。
暴力を続ける人たちに断食を続け、暴力の連鎖を止めるように訴えるガン
ジーに、一人のヒンズー教徒が、食べものを持ってきます。ガンジーは断食
で命の火が消えようとしています。みんなが心配して断食を止めさせようと
しますが、暴力が続く限り、ガンジーは断食を止めません。
「食べろ。俺はどうせ地獄に行くから必要ない。あんたには生きていて欲
しい。」「俺は子どもを殺した。回教徒の子どもを壁に叩きつけて・・・。」
「自分の子どもを殺された。あの子を殺した回教徒に報いを与えるために・。」
わなわなと震え、涙をながさんばかりに叫びます。
「地獄に行くか?それを決めるのは神様です。それは神様にお任せしておけば
いい。」
「あなたは、その子と同じような年の子を引き取って育てなさい。争いで親を
亡くした子を育てなさい。回教徒の親をなくした子を育みなさい。」震えるそ
の男に、やさしく手をそえてガンジーは、祈るように言葉をかけます。
戦ってください
彼らの怒りと戦ってください
我々は一切抵抗しません
殴られてください
我々が苦しむことで彼らは不正を悟り
ます
痛いでしょう
戦いは痛いものです
だが負けては成りません
彼らは責め苛み
骨を砕き
殺すでしょう
彼らは死体は手にしますが
服従は手にできません
(マハトマ・ガンジー著 「ガンジー自伝」)
イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への空爆が続いています。女性や
子どもなど多くの死傷者がでています。憎しみの連鎖をとめるべく、一刻も
早く争いを止めて欲しいと思います。
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空と海
僕たちの空に
ついたてはなく
僕たちの海に
ついたてはない
見上げれば青い空
足もとには草の大地
僕たちの吸う空気に
国境はなく
僕たちの飲む水にも
国境はない
げんばくで誰かが誰かを
やっつけようなんて思っても
それは無理な話さ
毒となった川の水に国境はなく
禍々しい火となった空気にも国境はない
煙に覆われた太陽は誰のものでもない
誰かがたくさん持てるお金でもなく
誰かがもっとくださいと叫ぶ食べものでもない
太陽は
僕たちに等しく降りそそぐ
愛も
僕たちに等しく降りそそぐ
見上げれば青い空
足もとには草の大地
僕たちの空に
ついたてはなく
僕たちの海に
ついたてはない
2006年11月10日 原