予算委員会理事懇談会質疑ブリーフ　2020/12/11

予算委員会理事・オブザーバーぶら下がり（11:00～予算委員会理事懇終了後）
2020年12月11日（金）

辻元筆頭理事
それではですね、いま予算委員会の理事懇談会でありましたので、かなり質問も出ましたので、ご報告をしたいと思います。
まず大枠といたしまして、今ここに参集しております、立憲民主党、共産党、国民民主党は今回の予備費のGoToトラベル関連については、執行反対ということを表明をいたしました。それと分科会が開かれている日にですね、今日当たるわけですけれども、分科会等の結論を待たずにですね、GoToトラベルの予算を今までの既存の延長線上での判断で執行しようとしてるということにも抗議したいと思います。
詳しくは、それぞれの各党から、かいつまんで質問の内容と答弁は今からお伝えしますけれども、今やですね、GoToトラベルではなくGoTo医療支援にギアチェンジするべきだと考えます。ですから、この予備費GoToトラベル関連約3000億円の執行には、私たちは反対したいと思います。それよりも看護師不足など、医療の支援に予備費を振り向けるべきであると考えます。これが大枠の私達の各党の方向性です。その中でまず奥野さんからお願いします。

奥野次席理事
立憲民主党の奥野でございます。私の方から冒頭ですね、今朝一部のメディアでですね、GoToトラベル停止、年末年始のGoToトラベルの停止を政府が検討しているという情報が流れました。これもし停止ということになればですね、この予備費は要りません。主計局の説明ですと、12月中にも予算が枯渇をするので、予備の使用を認めてほしいという話だったんですが、停止するのであれば、予備を認める必要ありませんから、前提として政府として停止を検討してるのかという質問をさせてしました。これに対しては、主計官の方から、そういった検討はしていないと、はっきり答えがありました。
その上で私が、昨日アドバイザリーボードがあり、今、分科会をやっていますが、その中でステージ3の地域を三つに分けてですね、感染拡大継続地域と、高止まり地域と、減少地域の三つに分けて対応すると。高止まり地域については、営業時間の時短要請の継続のほか、GoToトラベルの一時停止などを求めるということが書かれている。ということでGoToトラベルの一時停止はあるのかと。全部停止はないにしても一部停止を検討してるのかということを問いました。
それに対しては分科会の今の資料に基づいて、分科会の提言としてはですね、感染高止まり地域、そして、拡大継続地域については停止をすると、停止を検討していると、停止を勧告すると、こういう答弁があったところであります。
これもひどいもんでして、この3100億円の予算が、積算の前提がですね、フル稼働してるんですよ。自粛とかですね、停止は11月の中旬なんですが、積算の前提が11月の上旬の事業者ヒアリングということで、平常通り動かすという前提で3000億足りないと言ってるんすね。だから間違ったメッセージを与えると。政府はどんどんやってくださいと。今の状況に関係なくですね、年末年始はどんどGoToを使ってくださいとか。間違ったメッセージを与えんじゃないかと。今日、我々これを議論すべきじゃない。このタイミングで少なくとも議論すべきではないし、少なくとも年末年始に向けてのGoToトラベルを停止すべきだということを私からも申し上げました。
それから、協力金の話についても、今の区分で言うとですね、高止まり地域については、一時停止、時短要請の継続。それから感染拡大継続地域については、営業時間のさらなる短縮を求めると。ここも主計局は検討しているということを認めました。分科会として提言しているということを認めたわけであります。
ということはですね、今500億の予算がですね、協力枠というのを作って500億の予算でやってますが、足りないんじゃないですか。年末年始に向けて、補正で確かに組むんですが、補正が間に合わないんですよ。年末年始は。だから予備費、今回も検討すべきじゃないですか。だからこそ、もう一度もう1回なりますが、今日このタイミングでですね、予備日の決定をするのはおかしいんじゃないかと重ねて申し上げたところでございます。
主計局長の方からですね、そういった場合は予備費については、再度使うと、1月補正前にですね。もし必要があれば予備費の使用もあり得るという答弁があったところであります。
とにかくこのタイミングでですね、アクセルをどんどんふかす予算ばっかりつけるというのが本当にひどい状況だということでありまして、反対です。以上です

藤野オブザーバー
私からは、なぜ今回の予備費に医療機関への支援が含まれてないのかってことを聞きました。だいたい感染症でいうと山があったり谷があったりするんですけど、重症数というのは、だいたい横ばいか最近はもう明確に増えてるんですよ。だから医療機関にとっては、この間3月以降、気が休まるときは全くなくて、ずっと対応していただいてるという状況です。なんでないんだ、と聞きましたら、いくつか言いましたけど、驚いたのは要するに医療機関はお金に困ってないというような趣旨の答弁がありました。
しかし、夏の段階でもボーナスが4割支給されないという事態。そして冬のボーナスについても、いくつかの調査で、3割4割を支給できないという報道もあることで、要するお金がないわけですね医療機関。それなのにそういう答弁をしてきたってことで大変問題ですし、GoToの予算ではなくて医療機関回すべきだと私も主張いたしました。

西岡オブザーバー
国民民主党の西岡秀子でございます。これまでご説明があっておりますけれども、やはり今日、分科会の方から提言が出てくるこの内容は、やはりあのGoToトラベルについては、一旦停止をするという方向で、提言がなされるということを聞いております。その中で報道によると、明日、政府が対策会議を開くという報道がございましたけれども、これについては、今日のご説明ではそういった事実はないというご説明がございました。
こういう状況の中で今日、この予備費についての支出を、GoToトラベルについて決めていくということは、やはり今の感染拡大状況踏まえますと、国民の皆様に大変間違ったメッセージを与えてしまう。またあの政治のメッセージとしては、大変このGoToトラベルへの多額の予備費を支出するということは、政治のメッセージとしても私は今の時点ではあってはならないというふうに思いますので、明確にGoToトラベルへの予備費の支出は反対をさせていただきたいと思います。
特に医療現場、医療機関の逼迫や、医療従事者の皆さんの大変厳しい状況を踏まえて、私からは特にこの年末年始の検査体制や医療体制の確保の状況について、ここにこそ、この予備費を支給をして、しっかりこの年末年始の体制を支えていくべきではないかということ質問いたしましたけれども、これについては、しっかり対策ができているというご返答でございましたけれども、先ほどからあっておりますけども本当にあの医療の現場は実際そういう状況ではないということが、はっきりいたしておりますので、このタイミングでのGoToトラベルの支出には明確に反対をさせていただきました。
加えて、ひとり人親世帯への再給付のことにつきましては、11月16日に私たち野党として再支給、それも年内ということで法案を提出させていただきました。菅総理の方からも年内を目途というご発言がありましたけれども、12月、今日も11日という中で、本当に年内に、これはしっかり意識をしていただきたいということを、要望を踏まえて質問いたしました。菅総理が発表されてから、すでに自治体との連携を取っているということで、年内に支給するということのご説明が今日ございました。以上です。

辻元筆頭
質問に多岐にわたりましたけれども、びっくりしたのはですね、医療への支援は十分だというふうに財務省が考えているということです。これ度重なって質問いたしましたけれども、今ですね2．7兆円都道府県に交付金として渡している。国単独で3000億。ですから合わせて3兆円とこの2兆7000億のうち2兆3000億が自治体に渡ってるはずだと。それで1兆円の申請が病院から来て、今の執行状況は6000億だと言ってるわけです。目詰まりして、全く届いてないと。これはご承知のように、医療現場も人手不足だし、申請が煩雑ということもあろうかと思いますけど、これでもまだ足りないんじゃないかということを申し上げてきたわけです。看護師さんへの1回5万円について、これ私が質問しましたけれども、あれだけでいいと思ってるのかと。今こそGoToトラベルにつけるのではなく、看護師の皆さんへの追加の手当、そういうことをしっかりつけるべきではないかということも如何かと聞きましたけれども、いや医療機関に対しては、もうすでに組んでいる予算で大丈夫だ、というような返事しか返ってこないんですね。びっくりしました。ですから、GoToトラベルよりもGoTo医療支援、この方針、私達やとうで確認してますので。
これで引き続きこの後は、今後の予算委員会の運びですけれども、1点目は集中審議を求めました。菅総理のメッセージが足りなさすぎる。ドイツのメルケル首相などは凄まじい演説をしているわけです。どうしたいのか、はっきりわかりません。ですから、やはり各委員会の閉中審査だけではなく、予算委員会に出てきていただいて、菅総理としっかりと私達議論をさせていただきたいということを、今日のことも受けまして、申し入れをまず1点目いたしました。
それから、他の案件も話し合いをいたしまして、一つは集中審議の要求ということ、そして二つ目は安倍総理の証人喚問。これは予算委員会の場で立憲と、それから共産からは、はっきり今日、証人喚問の要請ということが出ておりますので、引き続き求めるということ。
そしてさらに、この鶏卵業者からの金銭の授受ということで、吉川、前農水大臣と西川元農水大臣の名前があがっております。この2人についての参考人としての国会招致。
それともう一つ、昨日、参議院の予算委員会で日本学術会議の政府での検討している間のプロセスの文書というものが黒塗りが多いんですけれども、出てまいりました。その中で、これ昨日のことですが、これ外すべきものというのがありまして、9月24日副長官からということで、黒塗りなんですけれども、この日本学術会議の任命を外すものという、杉田官房副長官から説明を受けたときの資料も出てきております。ですからやはり、この6名の任命拒否については、杉田官房副長官が判断をし総理等に提示をしたということが、これでも明らかだと思いますので、引き続き杉田官房副長官の国会での参考人としての説明これも求めました。
いろいろ、てんこ盛りですけれども、今日は後藤筆頭が引き取って、引き続き年内も精力的に筆頭間で協議するということになりました。以上です。

記者
予算の集中審議を求めたということだが、それは年内にということか。

辻元筆頭
そうです。23、24ぐらいかなと思っていますが、一番大きな課題は、やはり新型感染症対策ということになります。それで、安倍総理の場合は証人喚問という声も出ておりますので、これは別途ですね、どちらにしてもその参考人として来る場合も別途です。もうピンです。安倍さんの場合は。何か他の委員会にゴチャゴチャきて、ちょっと答えるじゃ駄目です。ピンでやるということ。
それから西川さん、吉川さん、そして杉田さんについては、これは委員会の中で来ていただくか、例えば柳瀬元首相補佐官なんか1人でやりましたのでね。本来であれば、こういう案件の参考人は、関係者が来てですね、あの他の質疑とはもう別に3時間とか4時間とってやってますんで、そういう形が望ましいと思っております。

記者
昨日でた資料の内容は。

辻元筆頭
他はですね、ほとんど黒無理なんですよ。それで、まず105名のうちの6名を除く99人の方のプロフィールなんかもついた資料が出てきました。それから決裁供覧をしたというような、後ほど幹事社に渡したいと思いますので、見ていただけましたらと思います。見ていただいて、また何か質問があれば、国対通じて言っていただければ。

記者
　その資料で一番大きいのは杉田副長官の関与か。

辻元筆頭
まあそうですね。

記者
その資料は今日の衆の予算委員会でも示されたのか。

辻元筆頭
いえいえ、参です。これを要求したのは参ですから、それで今日は衆の方ではこれが参で出たと。これを見ても明らかなように、やはりやるべきだっていうことです。

奥野次席
詳細は参の方でやりとりがあると思いますので。

辻元筆頭
1時から参議院でやりますので。今日の衆議院を受けて、参議院でまたやります。

記者
医療への支援は十分であると発言をされたのは局長か。なぜ十分だと財務省が考えているのか。

辻元筆頭
まず発言者は厚労担当の主計官。私が矢野さん答えてくださいよと矢野さんと言っても、ジーっと座っていた。答えなかったですよ。

奥野次席
国会答弁みたいに主計官が手をあげて割って入りました。

辻元筆頭
それで、根拠はもう、今まで配ったのを全部ちゃんと執行してくれれば大丈夫と、ただそれの一点張りですよ。私たちの方から提案もしましてね、目詰まりして6000億しかないし、現場は混乱しているし、申請もできないんなら看護師さんにだけでもね、あの特別の手当、前の5万円は交付金の中に含まれてるっていうわけですよ。ですから外だしでね、例えば、ひとり親の皆さんに今回外出しでやった5万円と2子以降3万円って出すじゃないですか。もう今ね、その看護師の皆さんに外だしで予算をつけてですね、特別に頑張ってくださってるのでということで、あの手当を出したらどうかということも提案したんですけれども、それはもうできませんという姿勢なんです。
皆さんもご覧なってると思いますけどねGoToとひとり親しかないわけですよ。これを国民が見たらですね、とか医療従事者、看護師さんとか見たらどう思うかと。もう間が悪いというか、今もう本当大変なところまたGoToかよと。私たち医療従事者をほったらかしかよと、思うでしょって。
ですから、そういうやっぱり、この予備費を使うっていうことは、国民へのメッセージとタイミングということもとても大事なので、そういう意味から言っても今回は、この執行の仕方と執行のタイミングは間違ってると思いますし、そういう趣旨のことを各党申し上げました。

記者
安倍さんの証人喚問は23、24日に予算が開かれた場合、それとは別途開くのか。

辻元筆頭
そうです。佐川さんのときも佐川さんだけが来てるじゃないですか。普通の予算委員会と、それに関連するものならいいですけれども、証人喚問を一緒にやるなんてことは聞いたことないので、それはまた別途です。
昔はですね、参考人も1人ずつやってたんですよ。そんな予算委員会のときに、ちょこちょこっと来てやるっていうようなやり方ではないわけです。ですから本来の形に戻していただきたいし、あの強く政府与党に申し上げたいのは、年内に安倍さんも決着つけたらどうですかということは申し上げたいと思います。いいですか。はい、お疲れ様でした。

以上