【ノマドワーカー向け】海外移住時の住民票の扱いについて(そのままにするor抜く)
1年以上海外にいる場合、自治体の窓口で国外転出手続きが必要
※本記事は、あくまではらだの個人の経験に基づく見解です。
海外移住や海外長期滞在している方、住民票はどうしていますか? 私は住民票を抜いて出国しました。
そもそも、概ね1年以上の海外滞在をする人は、国外転出の手続きをする必要があります。
参考:高浜市HP
https://www.city.takahama.lg.jp/soshiki/shimin/1104.html
1年になるかどうかわからない、色々なところを転々とするし……という方もいると思いますが、個人的には住民票を抜いた方がいいと思います。
理由は以下のふたつ。
①税金
②投票
住民票を抜いたほうがいい理由①:住民税・国民健康保険税の支払いがなくなる
正確に言えば税金は、「なくなることもある」ですが。
富里市のHPに、以下のような説明があります。
つまり、海外にいるタイミングで1月1日が来る可能性がすこしでもあるなら、抜いていたら税金を払わなくて良くなるってことです。税は社会の基本。払うのは国民の義務ですが、ノマドワーカー、フリーランスで収入が安定しない場合はありがたい処置であるのは事実。
個人の事情によっては抜いた際デメリットが生じる場合もありますが、居住実態がないのに住民票を置いているのも問題なので、出国前に検討することをお勧めします。
在外投票(在外選挙制度)で国政選挙に投票できる
18歳以上で選挙権を持っているなら、この観点も大事です。
国政選挙の比例、(小)選挙区いずれも投票できます! 海外にいると特に政治の影響を受けやすくなるので、選挙を通した政治参加が大事になってきます。
しかも、国政選挙なので、手続きをしないと衆参両院の比例と選挙区で4種類の投票権をふいにしてしまうことになります。
一票の重みを考えると、個人的には是非投票してほしいです。そして、この投票のためには住民票を抜いて国外転出の手続きをしないとダメなんです。
というわけで、個人的には長期滞在の人は住民票を抜いたほうがいいと思っています。
海外出国時の住民票の手続き方法
2023年12月に住民票を抜く手続きをしたばかりなので、その実体験をベースにご紹介します。
お住まいの(正確には、住民票を置いている)市区町村の窓口で手続きを行います。その際、窓口で「海外に長期滞在するので住民票を抜いて、在外選挙の出国時申請もしたい」と伝えるとスムーズです。
付け加えると「そのほか必要な手続きも全て行いたい」と言えば順番に案内してくれます。言わなくても転入手続き同様、流れ作業でやってくれるとは思いますが。
【手続きの際持っていくもの】
(必須)
・運転免許証などの身分証明証
・パスポート
(あれば)
・マイナンバーカード
・住基ネットカード
・印鑑証明
・国民健康保険の保険証
・住民税の払込用紙
運転免許証があるからいいやと思いがちですが、出国時申請についてはパスポートがあったほうがスムーズなので、持参をお勧めします。旅券番号を書く項目があります。
その他は一般的な転出届の記入と同じです。
なお、海外の住所は詳細を書く必要がなく「アメリカ」など国名だけ記入すればいいので、住所がはっきり決まっていない、Airbnb(エアビー)やホテルで正確な住所がわからないという方でも問題ありません。
住民票を抜くと、そこに住んでいたことを証明する「住民票の除票」が発行できます。イデコを休止する場合などには必要になるので、念のため2〜3枚発行しておくのが良いかと思われます。
いつ出国に伴う住民票の手続きを行うか?
最後に、国民健康保険(会社の保険証じゃなくて自治体の保険証を使っている人)に注意してほしいのが、手続きをしにいくタイミングです。
通常、転出届けを出すと保険証も返却となります。出国前に病院に行っておきたい人は、全ての病院の受診を済ませてから手続きすることをお勧めします。
また、税金関係の部署も一緒に訪ねて、「住民票を抜いたので、支払いはどうなるのか?」と確認しておきましょう。
すでに払っている場合は還付、まだ払っていない場合は払い込みをしなくていい金額を教えてくれます。還付の際の連絡先も聞かれるので、実家や親戚の家など、国内での郵送先を伝えておきます。
私は還付の手続き書類が実家に届くと言われました。実家に届くけれど、還付先の銀行口座は自分名義のものでOK、というよりそっちの方がスムーズなので推奨しているとのことでした。
以上、住民票を抜くかどうか、抜く際はどのタイミングで、何を持っていけばいいかの実体験に基づく記事でした。ノマドワーカーを目指す方の参考になれば幸いです。