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【リスボン観光】リスボンに来たら絶対に訪問してほしい「サン・ドミンゴス教会」【ポルトガル】

2025年はポルトガルの首都・リスボンで迎えました。

ポルトガルだけでなく世界各国から訪れた人々と見るニューイヤーの花火、最高でした。

そんなポルトガル、あたたかいところでのんびりするのが目的で来たので、ガッツリ観光は考えていませんでした。しかし、いざ来てみるとすてきな場所で、連日あちこちてくてく歩いて見て回っています。

ジェロニモス修道院など有名な観光地を数多擁するリスボンですが、観光で訪れる人にぜひおすすめしたいのがここ、サン・ドミンゴス教会。

スーパーマーケットに行く途中に見かけて何気なく入ったのですが、足を踏み入れた瞬間息を飲みました。

なんだここは。洞窟か?

私の貧弱な知識では、洞窟を切り出して作った教会にしか見えませんでした。

だって、こんな状態なんです!

祭壇の上部がぼろぼろだし、なんか黒いところや柱が削れているところもあるし……。

あわてて教会内の掲示板やネットで調べて、なぜこういう異様ともいえる内装なのか理解しました。

同教会は1241年に造られたのち、1531年と1755年にリスボンを襲った地震で被災したそう。特に後者の地震の被害は大きく、ほぼ壊滅状態だったとか。

どの程度残ったのか言及されていなかったので、おそらく現在の教会には当時の面影はまったくないのでしょう。

その後再建されたものの、時代はくだって1959年に火災が発生しふたたび壊滅的な状態に。この一見ぎょっとする内装は、火災の影響を受けた箇所をそのまま残した結果なのです。

火災の痕跡を残したまま修復というのは、伝統的に木造建築が多い日本では考えられないことですよね。

火事になると石までこんなに焦げちゃうんだ……と衝撃を受けつつ見学させていただきました。

消化活動中、ふたりの消防士が殉職してしまったそうで、そのお顔が教会内の掲示板で確認できるんですが、これがまた若くて本当に気の毒です。

壮麗な教会もいいですが、こうした歴史の痕跡を感じられる教会もとても印象的です。なかなか見られるものではないと思うので、ぜひポルトガル・リスボンに来た人には訪問してほしい教会です。

入場可能時間:
7:30〜19:00

入場料:
無料

Googleマップ:



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