財表だけで4年かかりました。
⚫︎はじめに
はじめまして。はらちゅーと申します。
第73回税理士試験の財務諸表論に合格。
財表合格まで4年もかかってしまいました。
財表は税理士試験科目の中で最も合格しやすい科目なので、合格までに4年かかってしまったのは「財表受験の失敗」と捉えてます。
合格までの経緯を綴ってみました。
⚫︎読んで欲しい方
・なかなか財表に合格できない方
・財表を受験するけど勉強時間をあまり確保できない方
・初学で不安に思ってる方
・税理士を目指そうか迷ってる方
財表メインの内容になります。
反面教師にしていただけると幸いです。
⚫︎僕について
・男
・平成生まれ
・171㎝、71㌔、痩せ型
・1500m4′18、反復横跳び76回
・妻子持ち
・好きな女優は吉岡里帆。
⚫︎試験開始から合格まで
1年目〜3年目は失敗談。
4年目は勉強法について書きました。
1年目(2019年9月〜2020年8月)
①税理士試験勉強を開始。
②都内税理士法人勤務。残業多め。
③既婚。子供なし。
④TAC簿財完全合格コース(通信)受講。
試験勉強を開始。
高校受験や大学受験の勉強をしたことがなかったので、初めての受験であり、勉強のコツを掴めていませんでした。
理論は講義が進むにつれて理解できなくなり途中から諦めかけていました。
計算は好きだったのでTACの補助問題や総合問題を結構解いていました。計算だけは40点以上はだいたい取れていました。
本試験へ。
結果は財表43点。自己採点なし。
理論はほぼ空欄。計算でほとんど稼いだと思います。簿記論は財表で精一杯だったので受験しませんでした。
記念受験となりました。
反省としては税理士試験をナメていた。
といったところです。
1年目の税理士受験、失敗。
2年目(2020年9月〜2021年8月)
①都内税理士法人勤務。残業MAX。
②6月に第1子誕生
③再びTAC簿財完全合格コース(通信)受講。
9月半ばから学習スタート。
なにかとヘビーな年でした。
第1子出産後は時間に余裕が出てきたので、
本試験までの約1ヶ月半追い込みましたが時既に遅し。
結果は財表49点。自己採点なし。
去年よりちょっと上がりました。
ほぼ計算で得点を稼ぎました。
作戦としては、計算で満点とって、理論2,3問当ててあわよくば合格できたらいいなと思ってましたが、そんな姑息なやり方で受かるほど税理士試験は甘くなかったです。
2年目の税理士受験、失敗。
3年目(2021年9月〜2022年8月)
①都内税理士法人退職。
②たい焼き屋さんを開業。個人事業主に。
③妻、子供あり。
④税理士を諦めた。
第71回の税理士試験終了後、税理士を目指すことを諦めました。
モチベーションが上がらず、受験は向いていないなと判断しました。また、これを機にやってみたい事をやりたいなと思ったからです。
たい焼き屋さんを個人事業主で始めます。
融資を受けて、たい焼きの機材を購入。商売を始めました。自営業は大変ですがとても楽しかったです。
閉店後は車内泊していた道の駅で簿記2級の勉強をしていました。税理士試験に再挑戦したい気持ちが日に日に増していきます。未練タラタラでした。
開業から8ヶ月、借金を全額返済したと同時に店を畳みました。
簿記2級はネット試験で1発合格。
その後、家族で移住。転職活動はうまく行き、自営業からサラリーマンに帰還。
第72回税理士試験は受けていません。
3年目の税理士受験、失敗。
という事にしておきます。
4年目(2022年9月〜合格発表)
①税理士試験勉強を再開。
②事業会社の経理財務勤務。残業ゼロ。
③独学。
④妻子持ち。
⑤勉強時間
1日4時間以上。
10月。環境を変えて税理士試験勉強を再開。
過去に暗記した理論は全て頭に残っていませんでした。初学レベルからのスタートです。
以下は使用した教材です。
・2021年のTAC理論テキスト
・2021年の余ったTAC総合問題
・TAC理論基礎問題集(市販)
・TAC理論応用問題集(市販)
・国税庁HPから出力した過去問3年分
以上。
手付かずの教材を捨てずに持っていたのでそれを流用。他の教材は一切使用していません。
以下、勉強した時間です。
・平日朝6:00-7:30
・通勤の車8:00-8:10、17:30-17:45
・昼休み12:15-12:45
・3時休み15:00-15:15
・シャワー中の15min
・就寝前21:30-22:00
・休日は最低5時間、最長8時間。
隙間時間をメインに学習していました。
育児や家族サービスを定期的にしていたので、まったく勉強しない日も何日かありましたが、勉強できない日をある程度見込んだ「ノルマ」を決め、それに従って本試験までコツコツやりました。ただ、一家でコロナになった時は1週間ノー勉の時があり、その時はさすがに焦りました。せっかく暗記した理論を忘れそうで怖かったです。
そんなこんなですが、1年を通してモチベーションはめちゃくちゃ高かったと言えます。
以下、勉強ノルマです。
・ノルマ①
10月(勉強開始)〜翌年7月までに、
理論暗記を制覇する。
・ノルマ②
模試以降、本試験までの間で
2日間で1問以上の総合計算解く。
理論を繋げる作業をする。
この2つのノルマだけを徹底してやりました。計算が得意と思い込んでたので、理論に偏ったノルマとなりました。
【ノルマ①】
⚫︎2022年10月〜2023年3月
TAC理論テキストの基礎論点・応用論点・大事そうな詳解を全て丸暗記。
理論テキストはiPadに電子化。アプリはGoodnotes。
numbersで理論管理表を作成。暗記状況を管理。
暗記はひたすら声に出して繰り返すアナログ方式。買い物に行く時、シャワー浴びてる時、運転してる時、出先など、どんな時も理論を回していました。
⚫︎2022年4月〜4月半ば
市販のTAC理論基礎問題集をやりました。
理論テキストを全て丸暗記済みだったので、基礎問題集で追加した理論は20項目くらいでした。この教材は暗記含めて2週間で完了。
⚫︎2022年4月半ば〜GW最終日まで
TAC理論応用問題集をやりました。
この教材はGWで終わらせるノルマを設けてやりました。既に暗記済みの論点は軽く流す程度に留め、どんどん前に進めました。
⭐️暗記した理論は、すべて理論テキストに集約していました。同時に理論管理表にも追加。
1つの教材に全てを集中させました。
暗記した理論は全部で540項目。これを5日間で1回転、2日間空けてもう1回転♻️このサイクルを本試験まで繰り返しました。
⚫︎2022年5月半ば〜模試まで
暗記した理論の回転は継続しつつ、TAC総合問題(答練など)の理論だけをやり始めました。理論を「書く」トレーニングをこの時期から始めました。
⚫︎TAC模試を受ける
結果はC判定。
理論は難しくはありませんでしたが、凡ミスが目立ちました。計算は得意と思っていたので、この時期まで勉強しないノルマで進めていました。なので散々な結果です。2年間のブランクは相当大きいと実感。
でも、予定通りの結果でした。
ここからが勝負です。
【ノルマ②】
直前期突入です。ここから計算を開始。
2021年のTAC総合問題と補助問題を各4回ずつ解きました。
また国税庁HPから印刷した過去問題3年分を解きました。こちらは各3回解きました。
それだけです。
市販の計算問題集は使ってません。
また、暗記した理論を繋げる作業も開始。
理論テキストの詳解を丁寧に読みました。
例えば、包括利益はマジで謎でした。包括利益計算書は誰のために作るのか、どうやって計算するのかをGoodnotesにまとめました。
でも全ての論点でこれをする時間はありません。過去の本試験の傾向を見て、必要そうな箇所だけを徹底的にやって、試験に出なそうな論点は暗記にとどめました。
これで本試験に臨みました。
結果、合格。
自己採点TAC66点、大原60点。
(TACボーダー67、合格ライン79)
(大原ボーダー62、合格ライン68)
ボーダー以下での合格でした。
4年目にして、財表、合格。
反省は、理論の勉強をしすぎて、計算を疎かにしたことです。計算は得意だと思ってましたが、やらな過ぎは良くなかったようです。計算はケアレスミスが目立ちました。TAC配点で計算38点。結構ギリギリでした。
⚫︎なぜ財表に合格できたのか
・モチベーションが上がった
・ノルマを決めてコツコツ進めた
・運が良かった
まず合格率が低ければ不合格だったと思います。運が良かったです。
また、僕の場合はまとまった勉強時間をあまり取ることができなかったので、シンプルな勉強法で、やる事を都度都度明確にして進めていました。
それを貫いた結果、運を味方にできたと思っています。
⚫︎おわりに
ここまでお読みいただきまして、
ありがとうございました。
財表合格までに4年かかりましたが、フルで勉強した結果ではなく、モチベーションが低かったり、勉強環境が悪かったなどの原因がありました。しかし、それも税理士試験のうちです。
結果的に財表は合格できました。
ライフスタイルに合った勉強法を確立することが大切だと思います。
これくらいで偉そうな事を言うつもりはありませんが、どんな選択をしてもなるようになると思います。
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