台湾人が教えてくれたおもてなし
5カ月近くも、在宅勤務が続き・・・そろそろ、巣ごもり疲れが感じられ、マッサージに行ったり、コロナ前の生活が懐かしくなりました。
先日、5年以上通い続けている台湾マッサージのお店に、久しぶりに行ってみた。コロナで、なんとなく遠のいていたのですが、さすがに疲れがたまって、来店しようと、予約のサイトへ!これまで、予約がとるのが難しいな?!と感じた事はなかったのに、今回は、自分に都合のいい時間に予約がなかなか取れなかった。なるほど納得!店内は、スタッフの方々がバタバタとしていて、お客さんもいっぱいで、にぎわっていました。新宿の街の中にあるお店で、外は、そんなに多くの人が歩いているわけでもないのに、このお客さんは、どこから?!
このお店に初めて行ったときにから、3回目くらいに、出会った結構なお歳の方でしたが、とてもマッサージもベテランで、強さはどう?なんて、優しく話しかけてきてくれました。私は、オイルマッサージが好きで、予約の時は、いつもオイルマッサージで、予約していたので、直接、手が触れるからなのか、なんとなくその人の性格が、手から感じられるものがあるのかな?!それとも、そのマッサージ店に行くときは、いつも自分が疲弊しているときだからなのかな?!その日から、この方の虜になりました。(笑)というより、疲弊した私の心身を、マッサージと、優しい言葉でいやしてくれる人となりました。
久しぶりに来店し、「その人が、2店舗の店長さんになり、スタッフの予約をみているの。だから、忙しくなっちゃったのよ~。」と弾んだ声で、話してくれました。でも、いつもの笑顔と、優しい声は、疲れて枯れておりましたが、どことなく嬉しそうでした。なにせ、コロナ前より間違いなく忙しくなっているのですから、それは、嬉しい悲鳴でしょ。(笑)自分の手を動かしながら、何やら中国語で、スタッフに支持を出しながら?!「ごめんね。今日は忙しくて~、ちょっとまってね。」と言って、何やら、次のお客さんが来店をしたのか?!入口へと向かっていき・・・。また、私のもとへと。普通なら、こんな光景、お金を払っているんだから!と怒られることもあるのでは?!と思いましたが、私は、なんだか、彼女のことが微笑ましく思えました。しかも、これまで、1時間の予約でも、それ以上の施術をできる時は、可能な限りやってくれていたので、「いつもやってもらっているから、大丈夫よ。」と彼女のごめんね。に、にっこり反応していた私です。彼女の人徳なのでしょうか?それとも、これまでの努力の賜物なのでしょうか?きっとどちらもですね。そして、彼女には、日本人特有のおもてなしの力があるのかも?!おもてなしって、日本人しか持ち合わせていない天性のようなものかと思っていましたが、彼女は台湾人。サービスだの、気配りだの、目配りだのとサービスに煩い日本で学んだものなのか?
私の職業も、似たようなサービス業をしているので、理不尽なクレームを言ってくる人も多くいる中、言葉の壁、人種の壁などなど、多くの壁があるったでしょうに、こんなに笑顔で、優しく人に話しかけられる尊敬する人。日本人がめんどくさくて嫌な時だってあったかと思います。それでも、一生懸命に、マッサージをしながら、ボキャブラリーの少ない日本語で、私に話しかけ、私の疲れた心身をいやしてくれる。私が話したくなさそうなときは、なんとなく察知してくれて、多くを語らず、静かに手を動かしてくれている。これこそが、日本のおもてなし?!
それに、いつも同じ心で、人と接してくれる人間の出来た人。そんな人柄だから、なんとなく、みんなが足を運ぶお店になり、コロナ時代でも、AIの時代でも生きていけるお店なのかな~なんて、マッサージをされながら感じた1日でした。
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