コワーキングスペースをハシゴしてみたくだん
シェアオフィスとか、コワーキングスペースとか、流行りですね。
最近は、企業においてもその活用が進んでいるように思います。新型コ〇ナ大流行からのBCP対応という観点で、在宅勤務やシェアオフィス・コワーキングスペースに関する制度・規定の策定が、一気に進んだのではないでしょうか。
コ〇ナ渦で出社制限されたために、コワーキングスペースを利用する、というのは(感染予防の観点から)ちょっとイケない感じですが、前々から小生、気になってました。
さて、コワーキングスペース、(会社はその利用を許してくれなかったので、)プライベートでハシゴしてみました。仕事じゃなくて、資格試験の勉強したり、noteの記事を書いてみたりと。
そこで感じたあれやこれやを綴ってみたいと思います。
■ ハシゴしてみての気づき
訪問前に下調べしていきましたが、まずもってHPがおしゃんてぃ。流行りのサービスであり、先進的かつフレキシブルな働き方をする人をターゲットにしているからでしょうか。きっとHP作成においても、当該施設を利用するようなクリエイターや広告代理店が活躍しているんでしょう。
でも、、、百聞は一見に如かず、とはよく言ったもので、実際に訪れてデスクワークしてみると随分印象が変わりました。
共通して言えることは、
Wi-Fi、電源、複合コピー機、会議室、フリードリンク、等々のインフラが使えるのは共通しており、その仕様は大して変わらない。
各種ビジネス書やパンフレットなどが置いてある。
(仕事に集中できそうな)音楽が流れている。
(北九州故かもしれませんが、)市長がイベント等で来訪した形跡アリ。
程よい緊張感。殺伐とした雰囲気ではない。
オープンな雰囲気。利用者とスタッフ、利用者同士の会話がある。
スタッフ常駐で、基本若い方。スタッフの女の子が可愛い傾向あり。
しかしながら、
空間やスタッフの雰囲気が全然違う、利用者層が全然違う、細かいとこ
ろで色々違う、それぞれ個性があります。
例えば、
インフラとして複合コピー機はどこにでもありますが、ちょっとお堅めそうな人が多い施設以外は、使われている様子がない。。。(未だに紙文化。。。)
情報セキュリティーに不安を感じたり、感じなかったり。背面が壁になる席が少なくて後ろから丸見え、とか、電話ブースのアリやナシや、とか。施設によっては、会議室の壁が薄いのか、話し声がフリースペースまで響いてたり。。。
リラックスできる空間があったり、なかったり。
コーヒーが旨い、不味い。
などなど。
特に、情報セキュリティーについては、随分違うように感じます。堅い会社だと、絶対許容できないところもあるでしょう。守秘に注意を要する会議や会話は、会議室や個室になったブースが利用できますが、その仕様も様々。逆に、オープンな雰囲気なので、人と人との繋がりは生まれやすいのでしょう。まぁ環境を選ぶことも大事ですが、使い方、個人の心がけがより大事と思います。
だって、例えば出張時。空港ラウンジや機内、新幹線で仕事しますよね?今やどこでもWi-Fiがつながるので仕事出来ちゃう、移動や空き時間もいつでも会社やサーバとつながっていて、仕事する前提になってませんか?(機内は映画を見る時間、とか、空き時間はちょっと観光、みたいな雰囲気がなくなっていくことは、残念無念です。)自宅への持ち帰り残業然り。家で仕事出来ないから、ドトールでちょっと残業、とかも。
かかる状況、会社規定にはなくても、会社オフィスの外、オープンな環境で仕事するのは、(暗黙の了解で、)誰もがやってることでは?情報セキュリティー研修なんかは当然受け、ルールは順守するとして、あとは、個人の心がけですよね。方法論はここでは述べませんが、やりようはいくらでもあると思います。
■ メリット(可能性)、デメリット(不安)
その利活用における損得を、なるべく一般論となるよう纏めてみます。会社勤めで普段は会社オフィスや在宅で仕事している前提です。
<メリット・可能性>
程よい緊張感で仕事が捗る。
環境が変わり、集中して仕事ができる、新たな発想が生まれる。
通勤時間削減。
ネガティブな会話・音があまり聞こえてこない。
必要十分、或いは会社オフィスを上回るインフラ。
在宅勤務のオプション。
介護や育児、配偶者の赴任帯同のオプション。
(フレキシブルな働き方を許容することで)人材流出を防止。
人脈・機会創出の可能性アリ。
出社率調整、会社オフィスのフリーアドレス化で、会社固定費削減の可能性アリ。
<デメリット・不安>
情報セキュリティの低下。
プロジェクト関係者とのコミュニケーション密度低下。
環境が変わり、集中できない。
感染症等の事由による非常事態では、不適当。
(在宅勤務然り、)コスト負担は議論が必要。
通勤時間削減≒業務時間増加となれば、自己研鑽等の機会喪失となる可能性アリ。
■ 小生が思うに
損得を整理してみて、比較的重厚長大なお堅めの世界で生きてきた小職が思うに、、、
(50歳未満の前期おじさん世代としては)メリットがデメリットを上回っているように思います。週一回程度の利用なのか、在宅勤務の併用で月一くらいでしか会社に出てこないのか、など前提条件にもよりますね。
でも、50歳以上の後期おじさん世代、特に偉い人にはなかなか受け入れられない評価かもしれませんね。小生の周りにはあまりいませんが、世の中、ゼロか100、YesかNoか、あるいは有耶無耶にして判断せず、話を前に進めない事勿れ主義の方も多いですから。。。確かに、Face to FaceのComunicationは大事、特にトラブル発生時やプロジェクトの成否に関わる会議などは理解はできます。要員の健康上の問題も、全く会わない期間が長くなると、吸い上げ難くなるかもしれませんね。でも、0/100じゃなくて、オプションとして考えることが大事なように思います。
実際、みんな会社のオフィスで仕事したほうが、プロジェクト推進は効率的だとは思います。ただ、毎日出社する必要は感じません。デスクトップでの調査や検討など、個人の手元でやる、比較的作業に近いことは、むしろ会社にいない方が効率よく進みますね、きっと。進捗管理なんかは、簡単なWeb会議で済ませれますし。。。
ということで、私は企業のコワーキングスペース利用に賛成です。当然、部下として業務の質を維持・向上させ、管理職の立場でも情報セキュリティー・生産性を担保して業務を管理する、ってことですね。
■ 小倉駅周辺のシェアオフィス・コワーキングスペース例
参考まで、当方がハシゴしてみた、北九州は小倉駅周辺のシェアオフィス・コワーキングスペースをご紹介します。
実地で確認した内容を表に整理してみます。
どこの施設が良い、悪い、という評価は人それぞれなのでしません。強いて言うなら、
秘密基地:ユニークな人向け
ATOMica:お兄ちゃん・お姉ちゃん向け
COMPASS:おじさん・おばさん向け
ってなところですかね。
■ プロセスエンジニア的呟き
皆様にとってはどうでもいいことかもしれませんが、上記の整理表、エンジニアがエンジニアリングしてる表だなぁ、と小職、勝手に感じてしまいました。
エンジニアリングってなんぞやって、
世の中にある個別機能をかき集めて一つの機能体にする。
個別機能も、種々類似するものがあるので、比較評価して、(顧客が、あるいは自身が求める仕様に対して)部分最適化・全体最適化の観点から選定する。
そして、個別機能間のBattery Limit Conditionを調整して、それらをつなぎ合わせる。全体として機能させる。
ってことだと思うんですね。で、この比較評価こそ、エンジニアの腕の見せ所、なんだと思うんです。そう、この整理表作るあたりが、よもや職業病なのではないかと。単純に同じ内容(仕様)で個別機能の商品に対して相見積をとるってのも一種の比較で、経済性は最も重要な要素ではあるのですが、設備計画は、運転性、信頼性、保全性、環境性、安全性、、、などなど、そう単純なものではありません。全てキャッシュフローに数字として表れるものですが、単純に経済性だけでくくれるものでもありません。
またも、ちょっとプロセスエンジニア的ボヤキが飛び出しましたが、要は、この整理表の各項目を、顧客もしくは自分自身の評価基準と照らし合わせて点数付けし、総合的にどれを選択すべきかを判断する、ってことなんですよね。
結局、私がその日利用するコワーキングスペースは、表を眺めてその時の気分で選びます、というお話。今日はコーヒー重視で、とか、スタッフの項目をみて、今日はあの子に会いに行こう、とか、利用者層の項目をみて、前に知り合ったあのおいちゃんと駄弁りに行こう、とか考えたりするわけです。
一定期間の契約や、はたまたシェアオフィスを契約する場合は、また別の整理表をつくるんですなぁ、これが。