TOEIC945点になるまでのお話〜接客業はすごい〜
こんにちは。今日は、ただただ、社会人になって日本の隅っこでホテルで接客業を必死にしていた私が、社会人になってTOEICが215点アップして、945点になったお話をします。お分かりの通り、エリートでもなければ海外駐在もしてないし、留学も学生時代の3ヶ月だけの、地方に住む普通のアラサーです。
8年前の大学卒業時ー TOEIC 730点。
国際系の学部で、2回生の時にアメリカで3ヶ月の留学。学部ではキラキラの帰国子女達に囲まれ、田舎で育ってきた私の英語の自信は皆無。高校生まで英語が得意と思っていたけど、むしろ英語は苦手な分類へと移動。負けずぎらい精神で毎日放課後に図書館に篭り勉強して、卒業時にはTOEIC730点だったけど、国際系の人としてはなんとも微妙な点数で、就活の面接でこれといって触れられることもなかった。
8年前ー 接客業につく。
8年前にホテルに就職。
朝職場に着いて、持ち場に立ったとたん、もう数人の外国人が待ち構えている。もう、とりあえずがむしゃらに話すしかない。発音が変とか気にしてる隙もない。文法がわからないから恥ずかしいとか言っている場合ではない。とりあえず目の前のお客さんの気持ちを汲み取って、問題を解決して、とりあえず喜ばせないといけないのだ。
社会人6年目頃- イーオンの店長とのバトルを経て勝ち得たもの
接客しかスキルがないとモヤモヤしてた20代中頃。何かスキルをつけなきゃと焦り、仕事をしながらイーオンのTOEIC講座に一年通った。前期は生徒4人に先生1人。学生もいれば年配の人もいる。仕事終わりや休みに、なんとなく通うも、大学の英語の授業みたいで、英語が伸びてる実感はゼロ。
前期の授業が終わろうとしていた頃、イーオンの店長に呼ばれた。後期はTOEIC講座ではなく、普通の英語スピーキングクラスに入ったら?と言うのだ!その方がTOEICも伸びるらしい。でもよく話を聞くと、後期はTOEIC講座の受講者が1人しかないので、(おそらく人件費削減のためにも)講座は取りやめにしたいっぽい。いや、私はTOEICを上げるためにここにきた。スピーキングなんてどうでもいい!絶対に騙されない。絶対に誰にも騙されない精神をモットーに生きてきた私は、意地でもTOEIC講座を受けるために全力で戦った。そして勝利し、マンツーマンのTOEIC講座の権利をゲットした。
そして転機が訪れたー TOEIC講座後期
マンツーマンの先生との授業が始まった。正直、どういう英語を習ったかは覚えていない。たしか、あんまり英語の知識の面では大した収穫はなかった。覚えているのは、とにかくTOEICを楽しめと言われたことだ。試験の日は、冬は靴下が濡れていると冷たくて集中できないので替えの靴下を持っていく。前日はよく寝る。寒そうな日は羽織を持っていく。
そして、とにかくTOEICの時間を楽しむ!ビジネスメールの文章では、まるで私は海外に暮らすイケイケのビジネスマン!多分マンハッタンかどこかのビルの涼しい場所で、涼しい顔して働いてる。何かのご案内文章では、まるで私は海外に暮らす素敵なマダム!とにかく、TOEICの世界にどっぷり使って、その世界にある自分を想像する!そして私はその講座の後、895点になった。
900点の壁を破りTOEIC 945点に
895点。900点突破には5点及ばなかった。800点台と900点台の違いは大きい。
でも、それっきり、イーオンも1年で辞めたし、特に英語の勉強はしていなかった。とにかく、毎日目の前のお客さんが何を欲しがっているか?考えて怒涛の接客をこなした。理不尽に怒られることも、接客業でお客さんから貶されることもあった。上から目線でみられて、自分は何をやってるんだろうと悲しくなることも沢山あった。自分の存在価値が小さくなっていくことも沢山あった。
でも、大好きなお客さんもたくさんいた。心のこもった、家族のようなやりとりを沢山した。帰国してからも手紙をくれたり、名前を覚えてくれている優しい人がたくさんいることも知った。
ーそして3年前に部署を異動し、内勤になって、英語のビジネスメールを見る場面も、英語のミーティングに入る場面も増えた。
去年、895点獲得の3年後に、945点を獲得した。毎日仕事で英語を楽しく使ってた。それだけだ。
私が伝えたいことー接客業はすごい
イーオンのTOEIC講座は良かったけど、私は当たった先生がたまたまよかっただけだと思っている。とりあえずそこで習ったのは、TOEICを楽しめと言うことだけだ。(店長とのバトルの話を思い出して、つい熱くなって、その部分の内容が長くなってしまったけど・・・)
英語を伸ばしたい方には、ぜひ、英語を毎日話す環境に身を置くことをお勧めしたい。お金のかかる留学を、必ずする必要があるとは思っていない。特に学生の方は、アルバイトで接客業をするのがおすすめ。これからインバウンドのお客さんが帰ってくるので、特に狙い目だと思う。外国人しか来ないようなお店や、ホテル、お土産屋さんなどはどうだろう。片言でも良いので、まずは笑顔で、心を込めて話せば、なんとか伝わるものだ。
恥ずかしがらず、楽しく、コミュニケーションツールとして英語を使えるようになることが、上達への第一歩だと思う。
そういう力が得られる、接客業は改めてすごいのだ。