見出し画像

2024/04/07 息子の変わらないこと

息子は今年度中学生になります。
生まれてから12年過ごした埼玉を離れ、親の出身地とはいえ知らぬ土地で過ごすことになる彼。

「地球はいつかなくなるんだって…怖い」
とか遙か未来の心配はするけど、明日の忘れ物は気にしないという、わたしから見ると謎の思考回路の持ち主です。
(ちゃんと前日に支度せえよ)

中学進学をきっかけに新しい土地、新しい家になったので、親(わたし)の心配事は次から次へと湧いてくるのですが、中でもトップの心配事は

「この人、ひとりで学校までたどり着けるのか…?」

ということ。

埼玉では小学校時代は『通学班(登校班)』というシステムがあり、近所の子どもたちで班を編制してまとまって登校するという形でした。

これは新1年生を送り出す親にとってはすごくありがたいシステムでして、上の学年の子が学校まで連れて行ってくれたので助かったわけです。
我が家は娘と息子で合計11年間お世話になりました。

人によっては色んな意見あったけど、うちは助かってた。
数ヶ月に1度回ってくる立哨当番も特になんとも思わず行ってた思い出。

話は戻り息子の通学ですが、中学校では通学班なんてものはなく個人的に登校します。埼玉でも中学生は自由に登校してました。
そもそも、札幌には通学班と言うシステムはないみたい。
(札幌在住40年超の妹談)

なのでひとりで徒歩20分、中学まで歩かないといけない。
練習として何度か一緒に学校まで行ってみたけど、結局ひとりで歩かないといけないと思い、試してみることにしました。

ここまでが前置き。長くてすいません。

位置情報を把握するためにスマホを持たせ、通学用に新しく買った靴を履かせて送り出しました。(道にも靴にも同時に慣れさせたい)

5分置きくらいにiPhoneの『探す』機能で観察していると、割と順調。
特に何事もなく到着していました。

道わかってたんだな~と一安心。
帰り道はわたしの方でも気が緩み、10分おきくらいにチェックしながら帰宅を待っていたのですが

30分経っても帰ってこない。

何してるんだ?と位置情報を確認すると、近所の緑地の端っこにずっといる。10分後も、20分後もずっといる。

家の窓から見える位置を歩くはずだったのでしばし旦那氏と観察していたのですが、あまりにも同じ場所にいるので旦那氏が「見に行ってくる」と出発。

息子は位置情報が示す地点にいました。

息子はあっさり発見されてそのうちこっちに来るだろうと思ったものの、しゃがんだままじっと動かない息子。
しかたなく、現場まで迎えに行ってみたら


父も思わず立ち止まる。

アリの巣を見てた。

しかもフードをかぶって地面にうずくまるようにして動かなかったので、通りがかったおばさまが心配そうにチラチラ見てたんだとか(申し訳ない)。

道に迷った小学生かしら?とか思われたんだろうな…。

帰宅後に息子に聞いてみたら、
「大きな虫の死骸をアリが運ぼうとして頑張ってた」
のだそうです。
左様でございますか…

この話を聞いて盛大に脱力したんですが、そう言えば息子は長らく『アリがお友達』だったな。

2歳の時も幼稚園時代も小学校低学年時代も。
なかなか人と絡んで遊べず、虫見てたな。

小学2年生くらいまで「今日は誰と遊んだの?」と聞いても、「アリ。」と言ってたな。
(クラスメイトの名前をある程度把握できるようになったのは高学年になってからでした)

あの時見せてくれたアリの皆様ありがとうございました。
今でも、アリの皆様を見せていただいているようです。

10年経っても変わらないことあるんだなと思った日でした。
いいからとっとと帰ってこいや(本音)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?