Happy Women's Map 高知県高知市 日本女性初バーテンダー世界一 高橋 直美 女史 /The First Japanse Female World Champion Bartender, Ms. Naomi Takahashi
「女性であることもバーテンダーとしての個性であり強み」
“Being a woman is also an individuality and strength as a bartender.”
高橋 直美 女史
Ms. Naomi Takahashi
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高知県高知市 生誕
Born in Kochi-city, Kochi-ken
高橋 直美 女史は日本女性初バーテンダー世界一。2013年チェコ・プラハ開催の国際バーテンダー協会主催「ワールドカクテルチャンピオン」の食前カクテル部門で優勝。
Ms. Naomi Takahashi is the first Japanese female bartender world champion. She won the first place in the pre-dinner cocktail category at the 2013 World Cocktail Champion held by the International Bartenders Association in Prague, Czech Republic.
「パローネ」
直美は高知南高校を卒業後に東京の短大へ進学。銀座でOLとして勤務し始めると、会社の上司や取引先の顧客に銀座のショットバーに連れていかれ、“バーの世界”に魅了されます。ときどき自分一人でもバーに通うようになると「お酒の知識を身に付けてみたい」。厳格な両親の手前「バーテンダーになりたい」とは言えない直美は「ホテルで働きたい」とだけ伝えて22歳の頃に帰郷。地元の高知新阪急ホテル(現 クラウンパレス新阪急高知)2階のバー「リード」の見習いバーテンダーとしてアルバイトを始めます。先輩ならびに舌の肥えた客からプロの技術と接客を学びます。3年後、晴れて専属バーテンダーとしてホテルに迎え入れられると、コンペティションにも積極的に参加し始めます。目標は日本一、日本バーテンダー協会主催「全国バーテンダー技能競技大会」の優勝。仕事を終えた後もカウンターにひとり残って、バーテンディングの技術を磨き続けます。休みの日には、四国内はじめ東京・大阪の先輩バーテンダーとメーカーや代理店を訪ね歩き、大会に勝つノウハウや新商品の情報を集めます。バーテンディング修行10年目、オレンジフレーバーのプレミアムウォッカにパッションフルーツリキュールを加えた「プルマージュ」で総合准優勝。その翌年、洋梨フレーバーのプレミアムウォッカにピーチとあんずの香りを加えた「パローネ」で総合優勝を果たします。
「ウィステリア」
翌年の世界大会の切符を掴んだ直美は早速、中国・北京での世界大会に飛んで情報を集めます。そこで世界各国のバーテンダーならびに業界関係者を紹介してもらうもコミュニケーションすら取れず、世界の舞台でのパフォーマンス・雰囲気にすっかり飲み込まれます。「世界大会に向けてステップアップしたい」。直美はパレスホテル東京の皇居を望む高層階のバー「プリヴェ」に転職。世界中を飛び回るビジネスエリートの外国人の洗練された味覚・嗜好・英語に取り組みます。ランチタイムのフロアに出て料理・スイーツについて学んだり、休みの日には東京や横浜の有名バーテンダーの店を訪ねたり、美術館やレストランに通います。「世界基準では一口目のインパクトが需要」。8か月後、ラムをベースにマスカットリキュールを加え、オレンジ・グレープフルーツの花をあしらった創作カクテル「ウィステリア」(藤の花)を完成させます。2013年チェコ・プラハでの国際バーテンダー協会主催「ワールドカクテルチャンピオン」の食前カクテル部門に出場。審査員の心をつかみ優勝します。「海外で働いてみたい」直美はシカゴの禁酒法時代から続く「BAR ガスライト」の日本店再開に参加。「毎日、何かしらドラマがある」。
-一般社団法人 日本バーテンダー協会
-International Bartenders Association (国際バーテンダー協会)
-Bar GASLIGHT 霞ヶ関・銀座・EVE・四谷
-『高知新聞』
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