Happy Women's Map 東京都調布市 日本初インティマシー・コーディネーター 浅田 智穂 女史 / Japan's First Intimacy Coordinator, Ms. Chiho Asada
浅田 智穂 女史
Ms. Chiho Asada
1976 -
東京都調布市 生誕
Born in Chofu-city, Tokyo-to
「沈黙の文化は変えなければなりません。」
"Our culture of silence must change."
「全ての人が居心地よく気持ちよく仕事や勉強をできる環境を作っていかないと」
"We need to create an environment where everyone can work or study comfortably and happily."
浅田 智穂 女史は日本初インティマシー・コーディネーター（肌が露出したり、性的接触を伴ったりする場面「インティマシー・シーン」の撮影を調整する有資格者）であり映画・舞台の英語通訳者。
Ms. Chiho Asada is Japan's first intimacy coordinator (a qualified person who coordinates the filming of intimacy scenes, which involve exposed skin or sexual contact) and an English interpreter for film or stage.
「舞台照明スタッフ」
智穂は小学校一年生のときに家族と一緒に初めての海外旅行でオーストラリアに。そこで女子留学生らに感化され「ぜったい、私も海外に勉強に行く！」中学に進むと、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「グーニーズ」など米国映画と、「アニー」「レ・ミゼラブル」などミュージカルにのめり込みます。「米国に行きたい！」家族と相談して、米国南部・東海岸メリーランドの女子高校へ留学します。開放的な天候のもと英語漬けで過ごし、舞台芸術を勉強するためにノースカロライナ州立芸術大学へ進学。唯一の日本人学生として舞台照明を専攻。卒業後はニューヨークの小劇場で照明スタッフを務めます。
「通訳」
翌年、小劇場のつてを頼って日本で舞台照明の仕事にありつきます。年功序列やしきたりを重んじる雰囲気にやりづらさを感じる中、知人のつてで、海外のコンテストで受賞した日本人ダンスグループの欧州公演に通訳兼照明担当として携わることに。続いて「東京ディズニーシー」パレードの出演者・演出家らの通訳に、2002年サッカーＦＩＦＡ日韓世界大会の利権を獲得した電通（株）社内で通訳として従事。英語をブラッシュアップするために１年間ニューヨークの大学へ通いながら、映画や舞台に足繁く通います。帰国後は、東京国際映画祭に審査員の通訳として参加。それから映画プロデューサーや監督の通訳として、企画立ち上げから撮影・演出にまで携るようになります。
「インティマシー・コーディネーター」
「ブラックな部分がある」「職場環境はあまり良くない」と感じながらも日本のエンターテイメント業界で働き続けて１０数年。ある日、知人からインティマシー・コーディネーター（Intimacy Coordinator:IC）になって映画に携るよう頼まれます。早速、智穂は米国認定機関IPA（Intimacy Professionals Association）の約５０時間にわたる養成プログラムを受講。コロナ渦でオンラインとなった研修を毎日３～5時間、数か月後に試験に合格してIPA公認インティマシー・コーディネーターとして活動を開始します。Netflix映画『彼女』で、日本初インティマシー・コーディネーターとして作品に参加した智穂は、俳優の安全を担保するために言葉を尽くして制作側に３つのルールをお願いします。①俳優の同意を得ること②性器を隠す「前貼り」を使うこと③撮影は必要最少人数のスタッフまたクローズドセットで行うこと。智穂は台本を丁寧に読み、ヌードや性的な描写を中心に気になるシーンを抜粋。状況や動きなどを監督に聞いて詳細を確認すると、俳優に細かく説明して両者のコミュニケーションを取ります。「いい作品づくりをしたい」智穂は子役のケアについても勉強中。
-Intimacy Professionals Association
-CHIHO ASADA
-「問われる撮影現場のパワーバランス出演者守る「ＩＣ」の存在」（JIJI.com 2025.1.3.)
-FEATURE: Japanese intimacy coordinator making sex scenes sexy and safe (KYODO News 2022.4.18.)
-台本に「服をするり」その意図は? 性的シーン専門職、テレビも導入（朝日新聞デジタル 2022.10.30.）
-「安心安全な撮影現場を考えるのが、私の仕事です」（CINEMAS+ 2023.6.2.)
-「日本初のインティマシー・コーディネーター浅田智穂が全うする使命」（Woman type 2024.5.28.）
-「性的描写において俳優の尊厳を守る役割」(BAZAAR 2023.4.19)
-「源流の人 第31回 浅田智穂」（小説丸 2023.5.16）
