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迷って相談する時 答えはもう自分の中に

なんとなく決めてきた人生

私はここ数年、ある”転機”の中で暮らしている。

これまでを振り返ってみると、なんとなくで選んできてばかりだった。
なんとなくタイピングするのが好きという理由で選んだ商業高校。なんとなく簿記ができるようになったから将来に役立たせようと思って入ったビジネス系専門学校。

でも新卒で入社したのは簿記もタイピングもあまり関係のない塾の講師。これも、なんとなく人事の方と仲良くなったから。

自分の得意ではない分野で苦しみ、結局不安障害を患って退職。お金が無いので療養する時間もなく派遣登録で事務のお仕事を始める。死と向き合いながら生きた1年でした。

なんとなく、正社員の方がいいのでは?と考え、経理職で転職。そこで10か月働いて、また別の会社の経理職へ転職。これが”転機”の一つ目。

今の会社はとにかく熱い。人についてちゃんと考えている会社。時々「え?なんで?」となることはあるけれど、それでも根本はちゃんと人について考えている。転々と職を変えてきた私が気づけば5年目になっていた。大切にしてもらえているのを感じているから。自分自身の成長を感じたから。人間について沢山学ばせてもらったから。

でもずっと悶々としていることがあった。それは、”自分は死ぬまで経理職でいいのか”ということ。なんとなく勉強したから経理職。小さなスキルがあったから。もちろん、経理職だけではなく、突き詰めれば財務の世界へ入り、最高財務責任者になる可能性もある。上司や社長からはそこを期待されている。でも私は、それを望んでいるのか。

兼任で始めた新卒採用担当という最高の役割

私は入社9か月目から、新卒採用担当もしている。0からつくる新卒採用。会社説明会やインターンシップを企画・運営したり、沢山の学生と会ったりするうちに、仕事を心の底から楽しんでいる自分に気づいた。経理職ももちろん楽しい。大好きな電卓を使って計算して、仕訳をおこして、沢山の書類を処理していく。でも、新卒採用の業務にはかなわなかった。次第に、人を支援する仕事について気になってきた。

国家資格キャリアコンサルタントを取得

一時期、社長のことが嫌いになってしまった。(またいつか話すことにする)だから何か資格を取って会社を辞めようと思った。採用業務が楽しい。人の支援にも興味がある。そこからたどり着いたのが”国家資格キャリアコンサルタント”だった。これが二つ目の”転機”。早速申込、講座が始まる。その講座の中で内省を深め、社長の真の意図に気づいてしまった。社長は、もっと私に成長してほしい。経理・財務としていつか経営にかかわってほしいと思っている。

資格を取って余計に苦しんだ自分

キャリアコンサルタントの資格は、実技と学科の二つを合格しなければならない。実技はなんとか1発で合格。学科は1問足りずに不合格。次の受験はコロナに罹患し受験できず。そして3度目の正直で学科も合格することができた。

キャリコンの勉強をすると自分自身についても考える時間が増えた。資格が取れた、活かしたい。転職したい。でも、会社への恩義がある。社長の想いにも応えないといけない。期待されている分野がある。今が大切な時期。でも・・・・。と、次第に心が苦しくなり、仕事に行くのが辛くなってきた。何が正解かわからない。もし転職したら何て言われるだろう。

第3者に相談することにした

パートナーにはよく相談をする。でもパートナーはもう私の過去も今もすべてを知っているからもしかしたら答えに偏りがあるかもしれない。だから、第3者へ相談することにした。3つ目の”転機”。

5人の方にお話しを聞いてもらった。相談をする中でだんだん自分の考えが整理されていく。とても気持ちがよかった。自分がたどり着いた答えは、”答えはすでに自分の中に”だった。

心は次のステップへ向かっていた

ワクワクするのは、新卒採用。人の支援。誰かの転機に伴走する。人がhappyになるサポートをすること。経理も楽しいし期待されているしこうやってステップアップするという階段まで見えている。でも、前者のワクワクにはとてもかなわない。ある方が面談の中で言った。”ワクワクすることがあるならそこに進むのも一つの道” この言葉を聞いて前が明るくなった気がした。誰かが決めるわけではない。自分自身が決めること。

気づいたことがある。進んでも、残ってもどちらも間違いではないということ(今まではどちらかが失敗だと思い込んでいた)。選択した後の自分の行動がどちらの選択も正解にも不正解にもできるということ。それなら今の私が出来ることは?

迷わずに進む。ワクワクする方へ。夢中になれる方へ。貢献を感じられる方へ。魂を使えている!と思う方へ。未来の私が後悔しないようにするには、今の私がやるべきこととやりたいことをしっかりとやればいい。でも今の環境への感謝と引継ぎは忘れずに。

相談に乗ってほしいと思った時点で、ただ背中を押してほしいだけな自分に気づくことができた。

迷って相談をするとき 答えはもう自分の中に

キャリアカウンセリングもそうなのかもしれない。クライエントさんは既に答えを持っている。キャリアコンサルタントに言葉を渡す中で、ひとつひとつ紡いで自分の答えに気づいていくのだろう。だからキャリアコンサルタントはクライエントさんの言葉と心の良き鏡になる必要があるのだろう。良き鏡であるために自分自身を常に磨いていく必要があるのだろう。

自身の経験を通して、これからの自分について深く考えることができた。とても素敵なことだと思う。そして恵まれている。

素直・謙虚・感謝の気持ちを忘れずに、これからも誰かに寄り添い、誰かの一歩を応援したい。支えたい。繋ぎたい。私だからこそできる方法で。私が人にそうしてもらったように。


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