強化子とは
最近は、「強化」や「強化子」という言葉を見かけることも増えてきました。
初めて聞いたよ!という方にも、よく知っている方にも用語の説明の基本的な部分を書いていきます。
強化とは
強化とは
『行動の頻度(強さ)を強める』ことを指します。
ちなみに逆の形として
弱化(じゃっか)という言葉もあります
『行動の頻度(弱さ)を弱める』ことを指します。
強化子とは
強化子は、
『直前の行動を強める機能を持つ刺激』のこと
それが「現れる」と「行動の頻度が増える」場合は
強化子(正の強化子)と呼びます
それが「取り除かれる」と「行動の頻度が増える」
負の強化子と呼びます。
ちなみに負の強化子=嫌悪刺激のことで
嫌悪刺激とは
「なくなることを欲している刺激」のことを指します
一次強化子とは
一次強化子とは、無条件(性)強化子ともいいます。
生まれつき強化子としての役割を持つ刺激のことを指します。
学習を必要としないもの。
つまり誰かから教えられて強化子になるものではないものです。
代表的なものは「食べ物・水・性的刺激・快適な温度」などのことです。
これらは生きるために必要であり「生得的」に強化子となるのです。
二次強化子とは
条件性強化子とも呼ばれます。
これは学習を必要とします。
クリッカーやホイッスルの音・ほめ言葉は、中性刺激といって
学習者(以下、犬と表記)にとっては何の意味も持たない「ただの音」です。
この状態で、いくら「いいこ」とかクリッカーをカチ!としたところで何の意味もありません。
意味を持たせるために、条件づけという手続きをする必要があります。
「いいこ(声)」→「食べ物」
を繰り返すことにより、「いいこ」の音声シグナルは強化子の働きを獲得していきます。
この手続きのことを「対呈示(ついていじ)」と呼びます。
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