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動物福祉ってどこまで考えたらいいの?

インスタグラムのストーリーでフリスビー動画アップしたり、動物福祉のブログを紹介したりしたので
”動物福祉ってどこまで配慮したらいいの?”
これを自分なりの見解で書いていきます。

簡単に動物福祉の向上とは
不快(マイナス)の部分を最小にし、快(プラス)の部分を最大にすること。

詳しくはブログをお読みいただけたら幸いです。基本的な部分を丁寧に説明していると思います。


それは未来が明るくなるだろうか


まず飼い主さんからお悩みを聞いて、こうしたほうがいいよと、改善ポイントをお話しする中で、大きな線引きがひとつあります。

”子供(人間の)がマネしていい影響があるか?”

イヌがやってほしくないことをしたとき。
叩いたり、押さえつけたりして叱った。

それを見た子供が、「それでいいんだ」と同じようにすることは望ましいだろうか?
その影響はイヌに対してだけじゃなく、他者へ向けられないか?

叩くまではしなくとも、言葉で叱る。
子供もそれを見てマネをする。

自分の思い通りにならないことで、だれかを攻撃したりする人間に育たないか?

体罰も叱責も、不快(マイナス)
その方法ではなく、環境を整えたり、イヌに”こうしてほしいんだよね”と、まだ習得していない行動を学ぶ機会を与えてほしいな。


屋外でイヌを飼うのもそう。

小さな子供が、家族と離れて暮らすことが望ましいだろうか?
暑さ寒さに悩まされながら生活することが望ましいだろうか?
ヒトではないから、適当にあつかうことを教えていいだろうか?

イヌの福祉の向上につながることが、私たちの未来を明るくすること。
まずこれを大きな線引きとしています。


イヌに負担がかかることをどう考えるか?

大きく4つあって
①天秤にかけたときにどうか?
②その子・その状況による
③ヒトの都合すぎない程度に
④偏りすぎない


①天秤にかけるとは

たとえば、フリスビーをする。
ヒトでも同じくスポーツをすると、どこか痛めたりします。
当然、フリスビーやアジリティのような激しい動きは、どこかを痛める可能性は上がる。
これはいつも頭の中に入れておく必要があります。

けれど、ヒトと一緒に楽しめる行動を習得することで
”屋外に出かける頻度が増える”
”飼い主さんとのコミュニケーションが増える”
”他者や他犬との交流の機会が増える”
など

こうしたことがイヌに過度な負担にならない程度であれば、お互いの楽しみが増えていいんじゃないかな。
無理をさせない範囲ってのが大事だね。


②その子・その状況による

お互いの楽しみが増えることは、とてもいいことだと考えています。

たとえば”オスワリやフセ”
ある程度キープができるようになると、家の中でも屋外でも助かることが増えます。家の中の話は山ほどあるので、今回は屋外でお話しすると

たとえば
散歩中にお知り合いと立ち話をしている最中にオスワリ・フセしてもらう。
カフェで足元でフセしてもらう。

これも上記と同じく、いろんな機会が増える。
退屈が減るのも福祉の向上です。

ところが、その子にとって”それが大きな苦痛”となるのは問題です。

何かしらに大きなプレッシャーを感じていて、早くその場から立ち去りたい。
興奮が高くて、それどころじゃない。
その子に耐えられない時間続ける

そんな場合は”強要する”ことになり、よろしくない。
快(プラス)より不快(マイナス)に傾きすぎないように配慮はしたほうがいいよね。


③ヒトの都合すぎないように

たとえば、散歩で短すぎるリードを使用する・ヒトの顔をずっと見上げながら歩く。

ひっぱりや、吠え、拾い食い防止するためだとは思うのですが
これによって、自由に匂い嗅ぎができなくなり、行動の選択の自由がなくなるのは、あまりよろしくないと考えています。
というか、いろんな問題はニーズが満たされていないことが多いので、改善してもらうようにしています。

留守が長いのでケージの中でずっと、というのも何かしら考えないといけないことも多い。

このように何かをマイナスしなければならないのであれば、それ以上のプラスを増やすことを考えていく
こうしたことをよくお話ししています。
それが結果的に、お互いが心地よく暮らしていくことにつながるのですね。

あと、先ほどのフリスビーでも、イヌが飽きてるのに”ほら!早くとってきて!”
どちらかだけが楽しいのも、少し違います。イヌも飽きるからね。


④偏りすぎない

いろんな情報にあふれているので”これいいかも”と安易に飛びつくと
意外にイヌに負担を敷いてしまうことも多くあります。

以前、ブログでアロマについての見解を書いたのもそのため。

手作り食がいいからといって、栄養のことを学ばずにずっと手作りのままも問題。
栄養の話はすごく奥が深いので、何かしらの栄養素が不足することにつながる。

情報の取り方というのはとても難しいですが、バランスを考えることも大切です。
ちなみに栄養の話は現在勉強中なので、ある程度まとまったらまたブログで書きますね。

____

このようにイヌの福祉を考えることは、とても大切なことですが、極端になりすぎるとしんどくもなれば、お互いに問題も出てくることも。
ヒトの都合を優先しすぎると、イヌの福祉が損なわれるのは間違いないですが、ある程度のバランスも必要。

生活だからね。長く継続できることが求められるので
”何をしてあげられるかな?”
この部分を考え続けることが、一番大事なことなんだろうなと思います。

あとは個別の事例によって、対応がまったく変わるのと
細かい話は山ほどあるので臨機応変に対応できるようできるといいですね。
情報の取り方も、福祉に大きく関わりますよね。


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