二宮和也のプロデューサーとしての資質|ジャにのが「ゆるい」ままでいられる理由
二宮は「ゆるさ」と「成功」を共存させるプロデューサーだ。
2023年7月23日、二宮和也・中丸雄一・山田涼介・菊池風磨で構成されたジャニーズ事務所のYouTubeユニット・ジャにのちゃんねるのチャンネル登録者数が400万人を突破した。
ジャにのちゃんねるがここまで急成長した理由は、彼のプロデュース力や企画力だけではない。二宮自身がもつ資質・パーソナリティーこそ、成功の大きな要因の一つ。
二宮和也特集・最終日の今日は、YouTuberとして成功に導いた二宮和也のプロデューサーとしての資質について迫ります。
■1日目・2日目の記事はこちら(読んでいなくても楽しめます!)
前例のないアイデアを出せる創造力
「推し活」が世間の当たり前になり、今やタレントにとってのライバルは同業者だけでなくYouTuberやTikToker、アニメやゲームなど、数知れない。
だからこそ、常に人々に求められているものを的確に察知する力と、自分が持っている資源を有効活用する力の両方が必要になる。
さらにその両方を組み合わせ、前例にないものを生み出す創造力も必要。
二宮の創造力の片鱗は、約10年前の嵐のバラエティ番組でも顕著だった。
例えば、2008年4月10日から2013年3月21日までTBS系列で放送されていた「ひみつの嵐ちゃん」内の『マネキンファイブ』企画
嵐のメンバーがそれぞれコーディネートをし人気投票をする企画。
そこで二宮がとった戦略は、他メンバー4人のコーディネートを組み合わせる「合成服」
「みんなの一押しを合体させたらそりゃ1位だろっていう俺の見当」と誰も思いつかなかったコンセプトを掲げ、番組を盛り上げた。
そんな二宮の柔軟な思考力は今ももちろん健在で、YouTubeではチャンネル立ち上げの仲間集めの様子や自分たちでアップロードする様子を配信した。
まさに視聴者が見たことない彼らの様子ばかり。
この柔軟な創造力が日本最速で登録者数200万人を達成した理由の一つだ。
飽く無き学習意欲
二宮は新たな学びを楽しんでいる。
例えば、2022年に公開した二宮主演映画「TANG」でも二宮は密かに新たな挑戦をしていた。
映画「TANG」は妻に捨てられたダメ男・健と記憶を無くした迷子のロボット・タングが冒険にでる物語。タングは最高峰のVFX技術によって生み出されていることのみが知らされていて事前の情報はほとんどなかったが、公開から約1週間たったころ、タングを二宮が演じていることが明らかにされた。
この健とタングの一人二役は、二宮からの提案だったと映画のプロデューサーや監督は語る。
さらに秀逸だったのはこちらの特別映像。タングを二宮が演じていると知る前後では見え方が全く違う。
「硫黄島っていう映画に出た」というタングの可愛らしいジョークかとおもっていたら、タングは二宮が演じているためジョークでもなんでもない事実だったのだ。
常に面白いことに挑戦する彼の姿勢に改めて触れる機会となった。
それはまさにジャにのちゃんねるにも反映されていて、YouTubeを始める際に「編集はできない」と語っていた彼だが、現在は編集に関わっていることをSNSやYouTubeのコミュニティ等から読み取れる。
ドラマや映画の撮影をしながらで作業時間が取れないという物理的な負担もあると察する。指示を出して編集チームに丸投げをする方が効率的な面もあるだろう。
しかし自らスキルを習得し実践している。
この飽く無き学習意欲が、二宮の挑戦を成功に導いているのだ。
物事を円滑にすすめるコミュニケーション力
「ジャにのちゃんねるならでは」な企画を実行していくのに欠かせないのはやっぱりコミュニケーション力。
KAT-TUNのライブに潜入したり、Johnny's Festivalの裏側にカメラを設置したり。そもそもYouTubeチャンネルを立ち上げるということさえ、事務所から許可が下りないとできない。
二宮にこの交渉術があるからこそ、様々な企画は成り立っている。
まさに直近も、二宮が出演するドラマ「VIVANT」の裏側の映像がジャにのちゃんねるで公開された。
ドラマとなれば、さらに多くの人や会社が関わることは安易に想像できる。カメラを回すことや投稿することへの許可取りも含め、二宮がこれまで培ってきたコミュニケーションがあってのこと。
「ゆるさ」の根源にあるポジティブシンキング
二宮と共に仕事した人は彼を「このままの人」と語る。
バラエティ番組で二宮の印象を聞かれた俳優が「ドラマの現場でもこのままの方です」「このまんまで現場にいます」と耳にすることも多い。
どんな場面でも精神を安定させていられるのは、新しいことに挑戦する上で大切な要素となる。
そんな二宮の姿勢がよくわかるのが、まだジャにのちゃんねるが世間に見つかってないときに発した「焦るんじゃないよ」という一言。
チャンネル登録者数13人という数字に対して次の一手を打ちたそうな中丸と菊池に対して、二宮は依然としてどっしりと構えている。
未知への挑戦をする際には、常に前向きに解決策を考えられるスキルが求められる。何か起きてもポジティブに解決していけばいい。二宮のこの姿勢があるから、ジャにのちゃんねるはいつもゆるくいられるのだ。
ジャにのちゃんねるを立ち上げた理由を彼はこう語る。
彼の信念、彼の展望、聞きたいことは山ほどあるが、きっと語ってくれないだろう。惚れた弱みだ。それもそれで、いい。
3日連続・二宮和也のプロデュース力に迫る特集!
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海瑠‐uru‐ | フリーランスライター・インタビュアー
日本のドラマ・映画を中心としたエンタメ記事を執筆。
ヒトやモノのこだわりを見つけ出す・聞き出す記事を書いています。